[016]テクニカルのようなもの
《じっちゃま》が発言された、テクニカル手法についてまとめてみました。随時追加していこうと思います。
どのような手法を用いるべきか
じっちゃま曰く、《テクニカル分析で一番大事なこと、「皆がやってることを自分もやる」。テクニカル分析はシンプルであればあるほどパワフル。移動平均線は50日と200日のみを見る。Cup with handleのチャートはほとんどの投資家が日足で見てるから、時間足とかでは見ないでいい。》
またじっちゃま曰く、《決算の重要性が95%ぐらいでテクニカルの重要性は5%ぐらい。ほとんどの投資判断の失敗は、その後の決算さえ良ければ助かるケースが多いです。けれどもテクニカルチャートの読み間違えとかは救いようがないというか助かりようがないよね》
様々な手法があるのはご存知の通りですが、最後はシンプルなものが残る、重要だただし避けては通れない最低限の技術という事です。考え方も含めてまとめてみました。
◼️トレンドライン
じっちゃま曰く、《トレンドライン分析はテクニカル・チャートの分析の中でも「基礎の基礎」です。最安値ポイントから、二番目に安い点を結んだ線がトレンドライン。ひとたびトレンドが形成されると、そのトレンドが崩れるより、継続する確率の方が高い》
(図=SBLK日足)
下、上チャンネルラインは主な押しと主な高値を各々3点結んだ線。上チャンネルラインをブレイクしたら迷わず売り。買いの勢がなくなって来るサイン。上昇継続の時は一旦押されて下チャンネルラインで再度反発し2本の線の間で上昇トレンドを保つ。上図はSBLKの例。
※ただし実際はこの後も上昇を続けた。その後一旦下落。
◼️支持線と抵抗線
じっちゃま曰く、《テクニカル分析で一番基本中の基本は、過去の高値のところで横線を引いて、そこを上値抵抗線 (レジスタンス:Resistance) というふうに理解すること。上値抵抗線と下値支持線 (サポート:Support) は絶対に踏まえておかないといけない重要な考え方。》
(図=FB日足)
上図の黒い横線が上値抵抗線が下値支持線に転じた例。過去の直近高値に一旦達すると、いわゆるやれやれ売りを浴びせられるため中々それ以上上昇できないが、これを超えることは売りをこなしてある程度ホルダーが入れ替わった事を意味する。そのためこれ以上下がろうとすると買い支えられるため支持線となる。
◼️カップウィズハンドル
じっちゃま曰く、《アメリカ人が一番好きなチャートパターンはカップウィズハンドル。そういったチャートを皆探してる。だいたい米国株のテクニカル分析の60%〜70%はこれだと思う。僕はこれでトレードして勝率70%〜90%くらい。他のチャートシグナルでこれほど勝てるシグナルはないと思います。》
概要は下記。①7〜56週で形成②最初の高値から底への調整は-12〜33%程度③最初の上昇トレンドで少なくとも30%上昇④カップはV字よりU字が好ましく底の部分で2〜3回小幅の下落が有れば十分な調整がなされた事を示す。ふるい落とし。⑤取手は1〜2週で形成。下落する動きの後半ではふるい落としがあり、安値では極端な薄商いとなる⑥取手は10週平均より上に現れる。下に出来たものは上昇力不足となる⑦また安値が切り上がるか横横の動きもブレイクアウトしにくい⑧取手の下落は8-12%⑨新高値から安値まで50%程度下落したものは、ブレイクアウトしても5〜15%の所で反落する。⑩ブレイク後出来高を伴う上昇があれば機関投資家が買っている可能性があり上昇は続く可能性がある。
注意点としては、最後の上昇部が現れるのはグロース銘柄に限る可能性あり。バリュー銘柄では割高となるため、株価は伸び切らず失速する。
※理想的なチャート例が探せてません。目撃した方はご一報下さい!
◼️ヘッドアンドショルダーズ
価格パターンは反転パターンと継続パターンに分類される。このうち反転パターンの基本形がベッドアンドショルダーズ。両方より頭の部分が上に抜けている特徴を持つ。
左肩(Lの部分)ではまだ上昇トレンドは継続しており天井の兆候はない。左肩のピークよりベッド部分(Hの部分)の新高値で出来高が減少しているのが黄色信号。ヘッド部分から切り下がる際、ヘッドまでのトレンドライン(青線T)を下回る事が二つ目の黄色信号。
一旦反転するものの、右肩部分(Rの部分)ではヘッド部分の高値は更新出来ず、出来高は更に下がる。この時点で最後の警告、黄信号。ただしこの後の動きはヨコヨコのトレンドに転じたことを暗示。
左肩の後の反転、ヘッドの後の反転の谷を結ぶネックライン(緑線N)を割ると赤信号点灯。下降トレンドに変わる。
(図=BTC日足、天井付近)
◼️ダブルボトム
(図=ZM日足)
ヘッドアンドショルダーズと並びよく見られるパターン。ダブルの左と右の底が同じ位の高さになるのが基本。ダブルの真ん中の直近高値に抵抗線(黒線)がありここをブレイクした点が買いのポイント。右側のダブルの底で後述のブラッシュリバーサルが出るとより強い反転サイン。抵抗線ブレイク時にギャップをあげる、出来高を伴った上昇となるとより強く株価はから上がる可能性が高い。上図はZMの例。
◼️デッドキャットバウンズ
(図=《じっちゃま》ツイートより引用)
じっちゃま曰く、《昨日みたいなベアマーケットでの急騰局面は「デッドキャット・バウンス」と言われます。つまり死んだ猫でも、思い切り地面に叩きつけると、まるで生きているように跳躍しているように見えるというわけです。》
またじっちゃま曰く、《弱気相場は希望のスロープを転がり落ちる。ベア・マーケットで時折見られる上昇局面は、売り。》
全体としては下落局面だが、おっ?持ち直した?と感じる小幅な上昇がありますがこれは騙し。むしろ売り逃げるチャンス。ブルトラップ(強気の罠)も同義。下記はBTCの日足チャートですが、全体的には下落していますが、たまに上がります。ここで買うのは危険!
(図=BTC日足)
◼️落ちるナイフ
じっちゃま曰く、《「落ちてくるナイフ」に脊髄反射する個人投資家が多い。それは悪いクセだから直してください。投資長くやればやるほど「一度落ちたものは、殆どのケースで、復活できない」ということを嫌と言うほど見せつけられる。その会社の業績も確かめずに買うのは、賢い投資ではありません。》
これは有名な話だと思いますが、基本的には上述のデッドキャットバウンズと同じ状態です。底が分からないのに買ってはいけません。
◼️ブリッシュリバーサル
じっちゃま曰く、《ズームビデオ、オクタ、クラウドストライクなどにブリッシュ・リバーサル出ている。》
(図=ZM(左)とOKTA(右)の日足)
逆にその底打ちを暗示するのがブリッシュリバーサルです。下落相場底付近で前日安値より下げたにもかかわらず、上昇に転じ現実高値を上回って引ける。強気、反転のサイン。出来高も要チェック。上図はZM(左)とOKTA(右)の例。’21/06/25現在で底打ちし上昇に転じてます。反対はベリッシュリバーサル。
◼️新値を売るな!
じっちゃま曰く、《チャートで一番重要なことは「新値を売るな」ということ。新値は過去最高値。これまでと違う、全く新しい評価が生まれている瞬間。株価は値動きが軽くなり更に勢いを付けることが多い。そんなときに何が悲しくて売るんですか?じっくりホールドして、伸びるままに任せてください》
(図=FB日足)
高値を更新すると基本的に上述の上値抵抗線はありませんので、値動きは軽く上昇継続する様です。上図はFBの日足ですが、高値更新後しばらくヨコヨコしてパワーを溜め再度高値更新し、上昇継続しています。まだまだこれからですが、伸びて欲しいですね。
また新高値更新後一旦押す事があるが抵抗線で保持される限りはびびって逃げない事が重要。
最後に
グロースは主に決算から売り買いを判断するため、チャートの重要性は相対的に下がりますが、それでも特にインのタイミングは重要と考えます。投資していないリスクはありますが、投資している状態は資金をリスクに晒している状態でもあるため、上がり出すタイミングでイン出来れば資金をリスクに晒す時間は最短に出来ます。またバリューでは一回転(10〜30%)の見極めの目安にもなります。
とか言いつつ、ZMは320(1回目の底の途中)とかで買い増ししてたりするんですけどね。
最後まで読んでいただきありがとうございます(≧∀≦)
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