六畳一間のユートピア
あたしは六畳一間のアパートで
帰ってくるのを待っていました
たまには美味しいご飯が食べたいのに
カリカリしているばかりじゃ嫌なのです
あなたはろくでなしのひどい人ね
帰ってこないことよくあります
たまには優しく撫でて欲しかった
カリカリしているあなたとさようなら
爪先伸ばして触れたドアの外
名前を探しに出掛けたよ
何十億分の一のスケールのあたし
一歩踏み出した 迷い込んだ愛は
そこは六畳一間のユートピアだった
帰ってくるのを待っている
ただいまって声が聴きたいよ
カリカリしてないご飯も買ってきたよ
私は六畳一間のアパートで
あなたの帰りを待っている
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