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【黒字経営での資金調達】 自分らしく選べる医療をすべての人に - Dr.'s Primeの挑戦

みなさん、こんにちは!
医療を民主化したい✊ドクターズプライム代表の田です。

創業してから8年間、ドクターズプライムは売上5億円規模までくることができましたが、先日シリーズAラウンドとして初のエクイティ・ファイナンス(第三者割当増資)を実施しました!(過去の借入と合わせて累計調達額は6.4億円になりました)

初めての資金調達で、ついに一般ユーザー向けのLifeDoctor事業を展開!というタイミングでもあるので、改めてこれまでの "ドクターズプライムの歩み" を振り返りつつ、資金調達をして "どこを目指すのか" などをnoteにまとめました!

特に、 "原体験が生んだ想い - 医師として現場で見た「医療の真実」"の章は、1人でも多くの方に今の医療の実情をしってもらうため、現場感をありありと書いたので、そこだけでも読んでもらえると嬉しいです!🙌


ドクターズプライムとは

ドクターズプライムは、医療を必要とするすべての人に「納得いく医療」を届けることを目指すスタートアップです。

わたしたちが掲げるのは「自分らしく選べる医療」

病院に行っても待ち時間ばかり長く、数分の診察だけ。本当に自分に合った治療をしてもらえているか不安になる。――そんな経験はありませんか?

患者さんと医師に情報格差があると、ちょっとした不安を相談するだけでもためらわれるし、インターネット上にはさまざまな健康情報が錯綜していて、何を信じていいのか途方に暮れてしまう

それでも多くの人は「病院ってこういうもの」と受け止めるしかなく、医療においては弱者の立場になってしまう状況でした。

そこに対して「もっと自由に、もっと自分らしく医療を選べる未来はないのか?」と問いかけるのが、ドクターズプライムです。

ミッション

ドクターズプライムは「自分らしく選べる医療をすべての人に」をミッションに、「医師評価の仕組み」と「医療情報の民主化」の2つを進める事業を展開しています。

( ※ 最近までは「人を救うことに向き合う医師を仕組みで増やす」という医師評価の仕組みにフォーカスしたミッション表現を掲げてましたが、LifeDoctorサービスの開始に伴い、医療情報の民主化を内包した表現に変更しました。本質的にやりたいことは今も昔も変わってません)

背景として、そもそも医師には診療をベースとした評価の仕組みがありません。
その結果、患者さんに寄り添った医療が行われず、医療情報の格差により患者もそれに気づけないという事実があります。

それを解決するために、医師評価の仕組みで患者に寄り添う医師を増やし、医療の民主化により医療情報の格差をなくすことで、自分らしく選べる医療の実現をドクターズプライムは支援しています。

医療業界の課題
課題に対するドクターズプライムのアプローチ

ここからは残り1万字ほどあります。。(想いを込めたら長くなってしまいました・・・)

1万字も読めないよ・・・という方のために、ダイジェスト版も作りましたのでぜひご活用ください!


⭐️ 原体験が生んだ想い - 医師として現場で見た「医療の真実」

私自身、医師になる時はこうして起業するとは思ってもいませんでした。純粋に良い医療を届けたいと思い、強度の高い教育で有名な病院で研修を積み、救命救急の道に進みました。(起業するつもりだったならもっと暇な病院に行ってたと思います😅)

しかし、そこで見た医療の真実が、"自分らしく選べる医療をすべての人に届けなければならない" という使命感とともに、私を起業の道へと突き動かしたのでした。

そして、その "医療の真実" は、私が働いていた病院だけの問題ではなく、医療業界全体の課題だと気づきました。これがその病院だけの課題であれば、もっとこの病院を良くするために頑張ろうとか、他の病院で働こうとか、の選択肢になっていたと思います。

医療の真実、それを一言で言うと、 "患者さんのために頑張っても、医師は報われない" ということです。(患者さんを救うことではなく、どれだけ論文を発表したかなどのアカデミックな実績が評価される文化があります)

もちろん、人の心としては人助けすることで満足感を得ることができますが、頑張った人が報われない、むしろ損をする、というのは構造上、質の高い医療を提供し続ける持続性がないと感じました。

スタートアップに例えると、
トイレなどオフィス掃除を自分たちでしなければいけない創業初期に、利他的に掃除をしていたらどんどん掃除を任されるものの、目標につながる業務にコミットする時間がなく、結果として評価が下がる、というような「人として良いことをしてるのに、評価は下がる」感じです。

"人として良いことをするか vs 自分のキャリアを進めるか" のトレードオフ構造になってしまっている状況でした。

だいたいの医師はゲームルールの理解が早い賢さをもってる人が多いので、1年立たないうちに、「一人でも多くの命を救いたい」という思いで医師になった友人が、どんどんこの文化に染まっていくのを目の当たりにしました。

これは医師が悪いわけではなく、むしろ構造の問題です。
多くの努力をして医師になったのに、ゲームルールに適用しなければキャリアが進まず、ここで終わりになってしまいます。

もちろん、"キャリアを進めるための論文" だけでなく、 "業務としての診療" もこなさなければなりません。
このような状況では、自分の業務を他の人にお願いしたいというインセンティブが起こりえます。救急車のたらい回しも同じです。

過疎地では自分が救急車を受け入れないとダメでも、都内では自分が断っても他の受け入れ先がある状況では、"業務としての診療" に全力を注ぎ続けるのも無理がありますよね。(医師が足りない過疎地よりも、医師が多い都市部の方が、救急車の受け入れ拒否が多く発生しています

こういった医療の真実が浸透している現場で、

  • 子供から大人まで "救えたはずの命が救えない" という不甲斐なさ

  • 救うための熱量が空回りしたり、逆に煙たがられたり

ということを実感しました。

最初はちょっと違和感でしたが、何度もそういった場面と出くわすなかで、この状況が起こる背景を理解できたことで、違和感が確信に変わりました。

患者さんやその家族の立場で「自分ごとだったら許せるか?」という気持ちは変わらない。

でも結局は、誰が悪いでもなく、構造の問題

最初は患者さんのために頑張っていたとしても、その頑張りが報われない、むしろ損をするという点では、医師も同じくこの構造の被害者です。

この不甲斐なさ、やるせなさからくる "怒り" を源泉として、医療業界の構造を変えるため、起業しました。

これまでの歩み

これまでの歩みを3つの期間に分けて、組織の話を中心にまとめました。

1. 順調だった創業期(2017-2019年)

【できごと】

  • 1年間の副業での検証期間を経て、2018年から事業を本格開始

  • インターン生を中心にWork事業のオペレーションを構築し、1年後に社員1人、インターン30人の体制でARR1億円を突破

  • 若い力で活気がある組織カルチャー

【振り返り】
Work事業が業界Painを捉えた今までにないサービスだったことや、病院の予算感が大きかったこともあり、たまたまうまくいったのに調子に乗ってしまった時期。ビギナーズラックを勘違いして、今思うと "謙虚さ" が足りないこともあったと反省してます😓


2. リーダーシップ不足で、組織がうまくいかなかった組織不全期(2020-2023年)

【できごと】

  • 中途採用を開始し、多様な価値観のメンバーが増える

  • 一方で行動指針やバリューを決める際に全会一致で決めるなど、リーダーシップ不足で組織がまとまらず

  • どちらが良い悪いではなく、物事の進め方のOSを揃えきれなかった(現場を見てとりあえずやってみるのか、論理構造を整理して勝ち筋を見極めるのか、など)

  • コロナ禍も重なりリモートメンバーも増え、結果としてチームの意思決定に時間がかかり、"優秀な人は多いのに事業が進捗しない" 状況になってしまった

  • そんななか、評価対象の医師を広げるプロジェクトを若手中心に立ち上げ、第2の事業であるAcademia事業が立ち上がる

  • 組織課題が顕在化し、現場にも支障が起こり、組織変革することを決定

  • それまで事業成果を出していた行動パターンや、事業戦略から理想的なカルチャーを定義(チームワークを重視し、チャレンジし続ける組織)

  • そのカルチャー作りの過程で、残るかどうか選んでもらい、当時いた20人以上いた社員のうち、結果5人しか残らず。。

【振り返り】
これまでの経営経験の中でも結構しんどい時期でした。
組織の大切さをわかってて、良い組織を作りたかったのに、リーダーシップを発揮できずに、本当に多くの人に迷惑をかけてしまいました。

組織変革前にいた社員からしたら、いきなり方向性が変わって「そんな話聞いてないよ」と思って当然だと思ってます。
せっかく人生かけて入社してくれたのに、その思いに応えられない。

誰が悪いわけでもなく、早い段階で組織をまとめ上げる意思決定ができていなかった私のリーダーシップ不足が原因だと思ってます🙏

本当のリーダーシップは、人に気に入られることではなく、ミッションに向かった勇気ある意思決定が必要だと学びました。

一度できあがった組織を変えることは本当に大変です。1年2年と年の単位が必要だと思います。

日々反省、日々学びで、 "会社は社長の成長日記" ってうまい表現だなって思います。


3. 事業と組織の準備が整ってアクセルを踏む成長期(2024年-)

【できごと】

  • 1年以上続いた組織変革を経て、創業期のように活気がある組織に

  • 2024年から組織を拡大し、5人→34人と組織を拡大

  • 事業拡大のために組織拡大が必要なフェーズのため、1年後に150人の規模まで拡大予定です

  • 人が増えても組織の強度を維持できるように、今一番大事にしている行動指針は「謙虚なリーダーシップ

    • 自らの能力の限界や過ちを正確に把握する意欲があり、他者の強みや貢献を評価し、学びの姿勢を持つというリーダーシップのスタイル

  • これがあれば変わり続けられる組織を作れると信じてます

謙虚なリーダーシップ

展開する3つの事業

私たちは「自分らしく選べる医療をすべての人に」を具体化するために3つの事業を展開しています。

1. Work事業 🚑

救急車たらい回しをなくす」をコンセプトに、救急車を断らない医師を病院に紹介する事業です。

これまでなかった、救急車を受け入れる医師を増やすための評価の仕組みを構築し、利益率80%を超えるドクターズプライム創業期からの事業です。

頑張った医師は給与が増え、病院の売り上げが増え、患者さんと救急隊は早く病院に到着できる、4方良しのサービスで、これまで16万人の救急患者さんを受け入れています。

2. Academia事業 📺

明日使える知識がすぐそこに」をコンセプトに、知識を持つ医師が30分間の動画で知識を届ける、医師向け動画配信メディアです。

テレビのような時間指定の放送で、月に500-600本という日本一の番組放送数を誇り、広告なしで3万人の医師が登録しています。

医師に宣伝したいスポンサー企業を拡大するだけでなく、出版社とタッグを組みオリジナル書籍の出版なども推進しています。

より見たくなるメディアを目指して、番組のクオリティを高めることに注力していきます。

3. LifeDoctor事業 👩‍⚕️

家族に医者がいるような体験を」をコンセプトに、患者さんと信頼できるLifeDoctorのマッチングを実現します。

信頼できる返事でも、すぐにこなければ気軽に相談できません。LifeDoctor事業では1分以内に信頼できる返事が来る体験を目指します。

忙しいときでもすぐに相談できる“かかりつけ医”がそばにいる安心感を、多くの人に届けたいと考えています。

(※ 詳しい背景などは後述します)


Work事業では救急スキル、Academia事業では診療知識、LifeDoctor事業では相談スキルを評価し、医師の評価データベース(社内では医師版の食べログと説明しています)を構築します。

医師の評価データを活用したコンパウンド戦略で、医師が良い診療をするほどに報われる評価の仕組みを作ります。

評価の仕組みで患者視点の診療を実現

これら3つの事業で、「医師コミュニティ」と「患者の体験」をつなぎ、個々のライフスタイルや健康状態に合わせて医療を選べる仕組みを構築できることが、ドクターズプライムの強みです。

黒字経営でも資金調達をした理由

ドクターズプライムはこれまで株式による資金調達をせず、黒字経営をしてきました。

過去に何度か株式による資金調達を検討しましたが、結果として日本政策金融公庫からの資本性劣後ローンや各種銀行からの借入で2.5億円を調達することができたため、これまで株式による資金調達(エクイティ・ファイナンス)を実施するに至りませんでした。

デッド・ファイナンスという選択肢を取れたのは、Work事業が順調に立ち上がり創業から3期連続の通期黒字化ができたことが大きかったと思います。(年商5億円規模になった今でも利益率80%を維持する高収益事業に成長しています)

その後も順調に事業が成長し、現在も黒字経営ではあるものの、今回ついに初のエクイティ・ファイナンスを実施するという意思決定をしました。

新進気鋭のDual Bridge Capital(ミダスキャピタルグループ)をリードに、ニッセイキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルの3VCから3.9億円を調達しました。

(結果としてそうなっただけですが、感謝の意味も込めた『39(サンキュー)ファイナンス』と社内では呼ぼうと思ってます)

この資金を活用し「自分らしく選べる医療」の実現に向けて、初の一般ユーザー向けサービスであるLifeDoctor事業に投資する予定です。

LifeDoctor事業にアクセルを踏めるのは、ここまで " 事業・組織ともに整った " からです。

  • 既存事業であるWork・Academiaのビジネスモデルが立ち上がり、検証フェーズを終え、Go To Marketに向けたチーム体制も整備できつつあるため、リスクマネーを投下しやすいこと

  • 「医師評価データ」を軸にしたコンパウンド戦略のための事業ポートフォリオを構成できたこと(患者向けにはカルテ情報を軸にコンパウンド戦略を取ります)

  • 既存事業からの医師評価データ蓄積の加速により、3万人の医師データをLifeDoctor事業に活用できること

そして、組織変革を乗り越えた組織拡大フェーズ(ついに・・・!💪になり採用に資金を投下できることも大きいです。


もちろん、これまでエクイティなしで経営してきたこともあり、エクイティ・ファイナンスの意思決定をするのは葛藤がありました。

そもそもで葛藤があった理由は、

  • 黒字ならエクイティ・ファイナンスは必要ない?(投資家に求めるのは資金だけ?)

  • 投資家が入るとExitの力学から、真にミッションを向いた経営の意思決定ができない?(命より利益の判断軸になるリスク)

  • 説明責任の観点から、事業よりも投資家に向き合う時間が長くなりそう?

といったものでした。

ですが、良い意味でそれが誤解だったなと感じています。

特に、今回リード投資家となっていただくDual Bridge Capitalの影響が大きいかもしれません。Dual Bridge Capitalはドクターズプライムの考え方とFit感が高いVCだと感じました。

ニッセイキャピタルの投資部長としてシードからレイターステージまで、VCとしての経験が豊富な伊東さんと、じげん取締役CFOやミダスキャピタル取締役パートナーとして企業買収の経験が豊富な寺田さん。パートナーのお二人が織りなすバランス感は絶妙だなとお話しをしていく中で感じました。

特にドクターズプライムを担当してくださってる伊東さんに長い時間を使ってもらい、考え方の擦り合わせをさせてもらったことは大きいと思います。

伊東さんとは、創業初期からお話ししたことがありましたが、思っていた以上に熱い方でした。

ロジカルっぽく見えつつも、エモみと男気がある方で、傑出する企業を輩出するという思いで短期ではなく長期視点を持っています。
周りの方からの評判でも、伊東さんは企業が辛いときでも企業に寄り添う方だなと感じました。

創業してからこれまで、VCの方の力を借りれなかったことによって遠回りした部分もあったと感じてるので、お金だけだけじゃなく、ミッションを実現するための同志として、採用含めサポートしてもらえることも心強いです!

投資決定したときに伊東さん(写真右)へ「DPの想いをまとめたお手紙」を渡しました💪

(ちなみに "簡単に資金調達できた!" というわけではなく、市況の影響や、シード期からシリーズAになり求められるレベルが変わったこともあり、以前は好意的だったVCの方からも断られるなど、思った以上に大変で、資金調達は打席に立ち続けられるかの戦いだと感じました😅)

⭐️ 投資を拡大するLifeDoctor事業とは?

調達金額を活用し、新たに開始するLifeDoctor事業は、欧米では当たり前になっている、家庭医を日本で普及させるためのサービスです。

家族に医者がいるような体験を

欧米では、先祖代々Aクリニックにかかっている、というように、" 一家に1人、かかりつけの家庭医 "が決まっています。

お腹が痛い、健診でがんの可能性があると言われた、子供の受験が心配で眠れない、など、包括的な悩みに対して寄り添い、必要に応じて専門医に紹介する機能を果たしています。

家庭医の役割は包括的なケアだけでなく、その人の価値観・人生観を尊重して提案し、患者個人だけでなく、家族の健康もケアする存在です。
まさに、人生に寄り添うドクターが海外の家庭医です。

一方、日本では国民皆保険制度によるアクセス性の良さや、Specialistを好みやすい日本の文化からも、症状に合わせて専門医を受診するというパターンが多く、包括して診療してもらう家庭医という概念が浸透しませんでした。

結果、医療アクセスは良いが、信頼して相談できる医師はいない、という状況になっています。
些細なことも相談できる信頼できる医師がいないと、自分らしい医療も選べません。

今の医療課題は、テクノロジーが足りないことが問題ではなく、医師との信頼関係を構築できないことが原因のほとんどだと思ってます。

例えば、日本の死因で多い脳梗塞や心筋梗塞などの病気は、生活習慣病(糖尿病・高血圧など)のケアで予防することができるものの、

" 糖尿病で3ヶ月に1回薬をもらいに行っても、自分が置かれてる生活状況を理解してもらえず、毎回医師から食べ過ぎを怒られてしまい、信頼できなくなって通院を中断してしまった "

" 健康診断で高血圧が発見されたけど、その後行った医師を信頼できなくて放置してしまった "

ということが非常に多いです。

その結果、生活習慣病が悪化し、脳梗塞や心筋梗塞を発症し、救えたはずの命が救えないことが起こります。

自分の気持ちや価値観に寄り添ってくれる信頼できる医師がそばにいれば、そういった命を救うことができます。これは、生活習慣病が原因になる疾患での死亡率が高い今の日本においては重要なことだと思います。

海外で一般的な家庭医を日本でも普及させるため、ドクターズプライムではこれまでの医師評価事業で蓄積した3万人の医師データを活用して、自分の人生に寄り添うLifeDoctor(欧米の家庭医)をすべての人に届けます

⭐️ これから目指す世界

ドクターズプライムは「人の人生に寄り添う医療」を推進する会社を目指しています。

例えば、キャリア・生活・ライフイベントの領域ではリクルートがゆりかごから墓場までのあらゆる人生のステージにおいて、また、衣食住であれば、ユニクロ・イオン・ニトリなど、「人の人生に寄り添う」に取り組む日本を代表する企業はたくさんあります。

けれど、医療という領域では、人生に寄り添うことをテーマに取り組む企業はこれまでなかったと思います。

「自分らしく選べる医療」を通じて、すべての人が健康で自由な時間をより多く得るように。人の人生に向き合う医療サービスを提供し、医療の在り方を変えていく存在になりたいと考えています。

学生時代は怪我して整形外科、家庭を持ったら小児科、年齢を重ねたら内科、など、人生の各ライフステージにおいて、必要になる医療の種類は異なります。
しかし、どのライフステージにおいても、安心して気軽に相談できるLifeDoctorの存在は欠かせません

ライフステージとライフイベント from みずほ証券
厚労省の国民生活基礎調査を元に作成された「悩みやストレスの原因」について、各ライフステージごとに医療が必要なことがわかります(引用:データえっせい

また、自分らしく選ぶ医療は、治療だけでなく、予防も含まれます

  • 治療を受けるときには、"医師評価の仕組み"で、質の高い医師にアクセスできる

  • より健康になるために予防するときには、"医療情報の民主化"で、Self Medication(自分で自分の健康をつくること)できる

「医師評価の仕組み」 と「医療の民主化」で、自分らしく選べる医療を実現していきます。

自分らしく選べる医療の実現のために、ドクターズプライムは、治療は医師のサポートで、予防は自分の力で、健康になる仕組みを提案します。

Academia・Work・LifeDoctorの3つの事業で今までなかった医師評価制度を構築することで、治療が必要なときに、信頼できる医師のサポートで患者主体の医療を受けられる仕組みを作ります。

そして、医療情報の格差をなくすことで、自分で自分の健康を作る仕組み(予防を中心としたSelf Medication)を作ります。Myカルテに蓄積された治療や行動結果をもとに最適な行動を提案するため、使うほどに健康になります。

治療も予防も、信頼できるLifeDoctor(家族のように信頼できる医者)がサポートすることで、自分らしく選べる医療を実現します。

ドクターズプライムCompany deckより

さらに、世の中にある他社の医療系のサービスをより浸透させるために、医師の評価データを活用を考えています。

前述の"医師として現場で見た「医療の真実」"の章でも書きましたが、日本の医療には「患者さんのために頑張ろう」と医師が一歩踏み出すための仕組みがありません。

そのため、どれだけ患者さんのためになるサービスを世の中にリリースしても、医師が使おうとならなければ浸透しません

医師の本音としては「患者さんのためになるのは分かったけど、僕らの手間増えるよね?」です。(もちろん建前上は「診療の質が下がるかもしれないから患者さんにとって良くない」などオンライン診療と同じようなテイストの回答になり得ます)

どれだけ患者さんにとってためになるサービスであっても、医師が利用するインセンティブを構築できなければ浸透しないんです。

ドクターズプライムではこれまで、ルールの明確化とインセンティブ設計による"医師評価の仕組み"を構築してきました。

その医師評価の仕組みに、他社が提供する患者さんのためになるサービスの活用もルールとして組み込むことができます。

A社のサービスは医師の利用が促進されてないけど、患者さんのためにはなる。であれば、その他社サービスをドクターズプライムが評価に組み込むことで、医師の利用を促進することができます。

ドクターズプライムが提供するサービスだけでなく、世の中に存在する他社のサービスも含めて、患者さんのためになる医療が促進されるエコシステムを作れたらなと思います。

求める仲間と巻き込みたい想い

長い準備期間を駆け抜けてきたドクターズプライムですが、これからは爆速成長に向けて、さらに面白い・さらにやりがいを感じられるフェーズに突入すると思っています。

社員数も今の35人から、1年で5倍、2年で10倍と増やしていきます。

もちろん、組織不全の経験を経た今、組織に対する反省や学びも多く、組織強度を維持しながら仲間を増やしていくので、採用や組織開発も妥協せずに進めていきます。

目指すのは、キラキラした華やかな会社ではなく、現場に向き合い、チームワークで勝ちにいける、泥臭いこともやれる会社でありたいと思っています。(目指すミッションから逆算し、このカルチャーが大切だと考えています)


よく「医療の原体験や、医療知識がないけど活躍できるの?」と聞かれますが、どちらもなくても大丈夫です。

(むしろ、医療に関わってきたメンバーは全体の1割くらいで、他のメンバーはスタートアップ企業や大企業、コンサル業界出身など、様々です)

そもそも患者さんと医師の間には医療情報の格差があるため、自身の医療体験の中で「もっと良い対応があったかも?」ということに気付くことは難しいと感じています。

医療の原体験を語ってくれる社員でも、入社前には自分の原体験に気づいていなかったケースがほとんどです。

  • ドクターズプライムの取り組みの理解を深める

  • 社内メンバーの原体験を聞くことで自分も同じだったと気づく(実は祖父母が受けてた医療が原体験につながったりします)

  • 医療現場のユーザーや顧客との対話などを通じて医療の課題を目の当たりにする

など、"医療の本音"に触れる機会はたくさんあります。

自分の原体験の有無にかかわらず、課題を実感することで、自分の原体験に気づくこともできるので、入社後に医療共感を育んでいけるか?を大切にしています。

医療の常識を変えたい、救急のたらい回しをなくしたい、家族がいつでも医師に相談できる安心感を当たり前にしたい――そんな熱意を持った方々との出会いを、ドクターズプライムは本気で求めています。

「今の医療に少しでも疑問を感じている」「自分の家族や友人にもっと良い診療体験を提供したい」という気持ちをお持ちなら、ぜひ一緒に新しい医療の形をつくりましょう!

最後に

「自分らしく選べる医療」を実現するには、まだ多くの課題があります。それでも、これまでの医師評価制度の実績と、事業拡大のための資金調達をもとに、ドクターズプライムは着実にステップを進めています。

実現したいのは、「自分で健康のたずなを握ることができる」世界。

誰もが自分の価値観に合った医療を選べる社会が実現すれば、より多くの命が救われ、より多くの人が心から納得する治療を受けられるはず。

その先には、健康な時間が増え、人生を楽しむゆとりが増える未来が待っています。

医者を選ぶことは、人生を選ぶことだと思うんです。

Masashige Den @ Dr.'s Prime

私たちが目指すのは、「すべての人が、自分らしく医療を選べる時代」

医療という境界を越えて、より自分らしく生きる時間を増やすこと。
それがドクターズプライムの使命です。

自分らしく選べる医療は、単なる理想論ではありません。医師と患者が信頼関係を築き、対等に話し合う仕組みさえあれば、必ず実現できます。

私たちはそこに全力で挑戦し続けます。これからのドクターズプライムに、どうぞご期待ください!

もし、あなたのまわりで医療に対するモヤモヤを感じている人がいるなら、あるいは社会的意義の高い事業に関ることに興味をお持ちなら、ぜひ一度私たちの取り組みをのぞいてみてください。

医療を "あたりまえ" に、自分らしく選べる未来を、ともにつくっていきましょう!


(※ 以下、リンク集です🔗

今までメディアに出ることも少なかったので、こんな会社あったんだ?って思われる方も多いかと思いますが、少しでも興味を持っていただけた方はぜひフォローお願いします!

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