オンライン授業へ #2 アプリ
※ この記事はだいぶん古くなってしまって、今ではこのようにはやっていない(2020年12月現在)。こういう時期(2020年4月)もあったということで消さずに残しておくけれど。
CamTwist
CamTwistで、(1) Keynote なり PowerPointなりの講義のプレゼンテーション画面と、(2) 講師が話す映像を、オーバーラップさせた画像を作るつもりだ。(1) だけの紙芝居で十分という学生も多いかもしれないが、私の講義スライドは、身振りつけて喋るのを見てもらうことが前提の不親切なものも少なくないので。
ZOOMのバーチャル背景ほど手軽ではないが、クロマキー合成の処理も CamTwist でできる。画面内画面や、そのスワップ、簡単なテロップの挿入などもリアルタイムでできる。2017年で更新が止まっているように見えるが、今回の用途には十分だった。mac OS 10.15.4 上で問題なく動く。
OBSなどの YouTube のゲーム実況などに使われるアプリなども試してみたが、そこまでのものは必要ないと感じたし、最終的な出口になるZOOMやMeetなどの電子会議へのつなぎ方も癖があったので、断念した。
QuickTime Player
動画は YouTube や Vimeo で見ることがほとんどになって、素の動画ファイルを触ることが少なくなっていて、最近は起動することも滅多になかった QuickTime Player だったが、Macの画面上の出来事を撮影するにはとても重宝することを知った。Player って名前は変えた方がいい。むしろ作るためのアプリだ。ちゃんとした編集には別のアプリが必要だろうが、頭とお尻の余分や学生に作業をさせている時間などをカットするくらいなら、タイミングはそれほどシビアにしなくてもいいから簡単にできる。
mov と mp4 と
ZOOMで録画した動画のファイルフォーマットは mp4 なのだが、これをQuickTIme Playerで編集するとmovになってしまう。これが問題である。Appleべったりの私にはこれでいいが、Windows文化圏の学生には見れない場合があるので、movをmp4に戻す必要がある。この作業を不用意にiMovieでやるとファイルサイズが無闇に大きくなってしまったりする。
いくつか試した中では、123APPSのオンラインサービスが速いし、広告もないし、何より2GBまで扱えるのでよい。私の授業だと90分で500MBくらいになる。
出来上がった映像は、Google Classroomにあげている。
ZOOM や MEET
ZOOM や Meet については、あちこちでたくさんのノウハウが溜まってきているところだろう。ここは単に配信システムの問題ではなく、リアルタイムの授業運営に直結するところなので、実際にはじまってから、気づいたことがあれば書いていくようにしたい。おそらくは別の記事に独立するだろう。
slido
ZOOMやMeetにもチャットがあり、学生にも書き込むことができるが、実際書き込んでくる学生はほとんど見たことがない。あれは名前が出てしまうから、挙手して授業に割り込むよりは少しマシだとしても、妙なことを言って恥をかきたくないという心理が働くのだろう。教員は挙手して質問してくれる学生をありがたいと思うことの方が多いと思うが、時々信じられないほど冷たく学生を詰る教員もいるので、怯える癖が身についてしまうということか。
slidoは、リアルタイムで聴衆から質問や投票を受け取るシステム。匿名でも機能する。想定しているのは通常のレクチャでサブスクリーンにこのリアルタイムチャットが表示されているという使い方だろう。デザインがスマートで、大写しにされるQRコードをスマホで撮影すれば投稿画面にいけるし、sの画面をワンクリックで用意できるなど、レクチャやセミナーの現場の状況をよく踏まえて作られているという感じだ。
ZOOMでは質問できないが slido なら質問できるという学生の層は確かにあるだろう。ただそのためにもう一枚システムのレイヤを増やすことが本当に妥当なのか、学生なんだし顔出しで質問しろや、という気もしなくはない。
言いよどむということ
講義の中で、言いよどんだり、つっかえたりすることがある。一発取り後処理なし、というのは、この傷を残しておくということだ。
つづく
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