1兆ドルコーチ
シリコンバレーのレジェンド[ビル・キャンベル]の成功の教え
アメフトのコーチ出身でありながら、優秀なプロ経営者。
ジョブズの師であると同時に、グーグルの創業者たちをゼロから育て上げたコーチ。
アマゾンのベゾスを救い、ツイッター、ユーチューブのCEOらを鍛え、たった一人で、シリコンバレー中の企業に空前の成功をもたらした伝説のリーダー、ビル・キャンベル。
書店には自助本コーナーがあるのに、なぜ人助け本のコーナーがないのだろう。本書こそ、人助け本のコーナーにふさわしい一冊だ。
人の最もよいところを最大限に引き出し、励ますと同時に意欲を掻き立て、「ピープルファースト」の考えを口先だけでなく実際に行動に起こすための手引きなのだから。
■「1兆ドルコーチ」とは?
ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠く及ばない。
彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリックがスタートアップだったグーグルを時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。
これだけでも1兆ドルを大きく超えているが、ビルがアドバイスした企業はほかにも数知れない。その意味で、ビルは史上最高のエグゼクティブコーチだった。そして彼は個人のパフォーマンスを最大限に引き出すことに専念する、ただのエグゼクティブコーチではない。ビルはチームをコーチした。
■パフォーマンスが高いチームの条件
野心的で、はっきりした意見を持ち、競争心が強い、頭の良い人たちのチームがあるとき、「組織内にはとてつもない緊張感が存在する」。
緊張があるのはよいことだ。緊張がなければ凡庸な存在に成り下がってしまう。だが緊張が強すぎると、もう一つの重要な成功要因であるコミュニティを育むことが難しくなる。
ほどよい緊張を保ちつつ、チームをコミュニティに育て上げるには、コーチが欠かせない。個人だけではなくチーム全体と仕事をし、絶え間ない緊張を和らげ、共通のビジョンや目標と調和するコミュニティを育み続ける存在だ。
コーチは時としてチームリーダーだけに働きかける場合もある。だが最大の効果を上げるためには、チーム全体に働きかけなくてはならない。そして、それこそがビルの理想とするやり方だった。
■ビルならどうするだろう?
社内のすべてのチームに(経営陣だけでも)コーチを雇うのは、可能でもないし現実的でもない。問題はいろいろある。コーチをどこで見つけられるか?コストはどれだけかかるのか?さらに問題なのは、うまく機能しないかもしれないということだ。
ビルと仕事をした何十人もの人たちと話をするうちに、新しい意外な事実が浮かび上がってきた。たしかに、ビルは、私達と同様彼らにも、生活や仕事で遭遇する様々な状況や試練に立ち向かう方法を教えた。だがビルはそうしたコーチングを通して、部下やチームをコーチする方法を示し、そのおかげで彼らはさらに有能なマネジャーやリーダーになることができたのだ。
彼らがこう言うのを何度も聞いた。興味深い状況に出くわすたび、「ビルならどうするだろう?」と考えるのだと。私達自身、自分でもそうしていることに気づいた。ビルならどうするだろう?「コーチ」ならこの事態にどう対処するだろう?
■ビルのメソッドの「4つの側面」
最高のコーチとは、そのチームを率いるマネジャーなのだ。
有能なマネジャー、リーダーになるためには、有能なコーチにならなければならない。コーチングはもはや特殊技能ではない。有能なコーチでなければ、有能なマネジャーではいられないのだ。1994年の研究によれば、マネジャーは「管理、監督、評価、賞罰を中心とした伝統的なマネジメントの概念」を超えて、コミュニケーション、敬意、フィードバック、信頼をもとにした文化を醸成しなくてはならない。このすべてを、コーチングを通して生み出すのだ。
まず、ビルはスタッフとの1on1ミーティングや、難しい従業員への対処といったマネジメントスキルを、どうやって細部に至るまで正しく実践していたか。第二に、ビルは一緒に働く人たちとどうやって信頼関係を構築していったか。第三に、彼はどうやってチームを構築していったか。最後に、ビルはどうやって職場に愛を持ち込んだか。
■人がすべて
どんな会社の成功を支えるのも、人だ。マネジャーの一番大事な仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるように手を貸すことだ。われわれには成功を望み、大きなことを成し遂げる力を持ち、やる気に満ちて仕事に来る、とびきり優秀な人材がいる。優秀な人材は、持てるエネルギーを開放し、増幅できる環境でこそ成功する。マネジャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。
「支援」とは、彼らが成功するために必要なツールや情報、トレーニング、コーチングを提供する事だ。彼らのスキルを開発するために動力し続けることだ。すぐれたマネジャーは彼らが実力を発揮し、成長できるよう手助けする。
「敬意」とは、一人ひとりのキャリア目標を理解し、彼らの選択を尊重することだ。会社のニーズに沿う方法で、彼らがキャリア目標を達成できるよう手助けをする。
「信頼」とは、彼らに自由に仕事に取り組ませ、決定を下させることだ。彼らが成功を望んでいることを理解し、必ず成功できると信じることだ。
あらゆるマネジャーの最優先課題は、部下の幸せと成功だ。
■コーチされるのに必要な資格
コーチとは、自分がなれると思っている人物になれるように、聞きたくないことを聞かせ、見たくないものを見せてくれる人だ。
コーチとの関係から最大の価値を引き出すには、教えられる側がコーチングを受け入れる姿勢でいなくてはならない。
ビルが求めたコーチャブルな資質とは、「正直さ」と「謙虚さ」、「諦めず努力を厭わない姿勢」、「常に学ぼうとする意欲」である。なぜ正直さと謙虚さが必要かといえば、コーチングの関係を成功させるには、ビジネス上の関係で一般に求められるよりも、はるかに赤裸々に自分の弱さをさらけ出す必要があるからだ。
彼らが率直に認識している部分はどこで、認識できていない部分はどこなのか?彼らに自己認識を促し、見えていない欠点に気づかせるのが、コーチの仕事だ。
■全員が「チームファースト」になる
ビルが指針とした原則は「チーム最優先」であり、彼が人々に何よりも求め、期待したのは「チームファースト」の姿勢だった。メンバー全員がチームに忠実で、必要とあらば個人よりチームの目的を優先させなければ、チームの成功はおぼつかない。チームを勝たせることが最優先事項でなくてはならない。
「成員の多くが高い愛着信と忠誠心、服従心、勇気、思いやりを持ち、つねに助け合い、全員のために自分を犠牲にする覚悟がある部族は、ほかの多くの部族に対して勝利を収める。これが自然淘汰である」
■問題そのものより、チームに取り組む
「ビルはいきなり問題を解決しようとせず、まずチームに取り組んだ。問題を分析的に考えたりしなかった。チームに誰がいるのか、彼らは問題を解決できるのかを話し合ったんだ」
私達マネジャーは、とかく目の前の問題にとらわれがちだ。状況はどうなっている?問題はなんだ?選択肢は何がある?など。これらは有効な質問だが、コーチはより本質的な問いによってチームを導こうとする。誰が問題に当たっているのか?適切なチームが適所に配置されているか?彼らが成功するために必要なものはそろっているか?
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優秀な人や何かで成功している人は、必ずと言っていいほど良いコーチやメンター、恩人がいる。
また、人と人が繋がって新しい価値観、学び、知らない世界が広がってい行く。
私もアウトプットをSNSですることにより、いろんな人と話たり、出会うこと機会を頂いた。
そこで私が色々なところで得た学びを、私と繋がって下さる方々に返したいと思うようになった。
私が読んだ本を欲しい人はいないだろうか?
また、私と一緒に本を提供できる人はいないだろうか?
私がしようとしてることは、本を「学びたい」と思っている方に無償で提供しようとしている。もちろん送料や梱包も込みだ。
特にこれから経営者やリーダーを目指す若い人たちに届けたい。
私は時々もっと早く気づいていればと思うことがたくさんある。
たった一冊の本かもしれないが、もしかしたらそういった人たちの人生を少しだけ変えることができるかもしれない。
あくまで仮説だが、本を無償で貰えれば、読んだ後その本をまた「学びたい」と思っている周りの人にあげればいい。そうして、一冊の本が人と人を繋いでいくのだ。
また、その本にサインがしてあれば誰から誰に渡されたのか、その本の歴史がわかる。人の繋がりがわかる。
ボロボロになった本がまた私のところに戻ってきたら、最高に面白い。
このシステムだと届けられる本はたかが知れているが、私と一緒にこのプロジェクトを進めてくれる人はいないだろうか?
より多くの人に届けるには、より多くの学びを提供するにはどうすればよいのか?
私は一人ではなにもできないことを知っています。
私に力を貸してくださる方、共感してくださる方がいればコメント、DMをお願いします。
私の情報が少なからず皆さんのお役に立てればと思います。
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