見出し画像

【55歳から目指せ! 公認心理師】全く院試対策せずの大学院受かってしまいました

はい、
そうなのです。
全く院試(大学院入試)対策せずの大学院受かってしまいました。
真面目に勉強されている方、申し訳ありません!!
この記事は、下記のような方に向けたものです。
私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです。

  • 公認心理師を目指しており、院試(大学院入試)を控えている

  • 50歳過ぎだ!

  • 入試勉強の時間なんて取れない!

  • 暗記が苦手!

  • 英語がダメ!

  • とても現役大学生と戦っても勝ち目がない!

  • 院試まであと半年を切った!

  • 院試対策でお金がかけられない!

  • 志望校を選ぶにはどのようにしたらよい?

逆に言うと、大学院入試のための勉強法は一切書いておりません!
勉強法が知りたい方は、大学院受験を専門として塾や予備校にご相談されることをお薦めします。

【院試6か月前】院試には秋受験と春受験があることを知る

「秋は受けるんですか?」
ゴールデンウィーク中に受講していたスクーリングでたまたま隣に座った女性と会話している時だった。
なんとか留年せずに順調に単位をとってきて、「やるじゃん! 俺!」と自画自賛する日々だった。
公認心理師になるためには大学を卒業して、大学院に進学しなければならない。大学院なんて面接だけでなんとかなるや、と思っていた。
えっ! 大学と一緒で春だけじゃないの? 大学院って秋も受けられるの? 
「2月に受けるつもりです」
と秋受験の存在も知らないことを悟られないように、ぼやかして答える。
すると
「そうですよね。秋受けても受かる気しませんもんね。ただやはり秋の方が合格率は高いといわれているので、受けるだけ受けようと思っているんですけどね」
へえ、そんなものなんだ、と感心する私。
「研究室訪問も終わって、志望校は決まっているんですけどね。志望校決めました?」
志望校の候補もまだ絞り込んでいないのに研究室訪問なんて考えてこともなかった。
「まあ、候補は絞っているけどね」
と思わず嘘をついてしまう。
「ですよね。私も志望校は決まっているので、秋はダメ元で受けようかな
と思ったりするんですけどね」
そうか、秋落ちても春も受けられるのか。
「そういう考えもあるよね」
と私は余裕しゃくしゃくで答えたのだったが内心かなり焦っていた。

ヤッ ヤバイ!
秋くらいから予備校にでも入って院試対策をして、来春合格を目指そうとしていた私は完全に出遅れているとやっと自覚したのだった。

【院試5カ月前】河合塾KALS 心理系大学院入試対策ガイダンスを受ける

焦った私は心理系大学院の予備校をいくつかあたり、その中でも最大手の河合塾のガイダンスに行ってみた。
河合塾に体験講義が終わった後、個別相談をお願いする。

私:「今通信で心理系大学に通っているのですが、正直言って院試対策なんて全くやっていないんです!」
相談員:「そうですね。これからだと来年春の合格を目指す半年コースと1年後の来年秋の合格を目指す1年コースがあります。因みにお仕事で英語はお使いになられていますか?」
私:「いえ」
ハローとハワユ―、サイトシーンしか知らないよ、英語なんて。
相談員:「であれば、大学受験英語からやり直した方が良いかと思いますよ。院試では英語での差が付きやすいですからね。英語を含めた1年コースをお勧めします。英語が不得意な方には基礎英語を学ぶ単科クラスもありますよ」
とパンフレットを示しながら、コースの説明をする相談員。
私は恐る恐る聞いてみる。
私:「今年の秋は(合格目指すのは)無理ですよね?」
相談員はちょっと困った顔をして答えた。
相談員:「正直かなり難しいとは思います。秋で試験馴れしといて、春にうまくいけば合格するかもしれません。ただ十分な準備をして、秋での合格を目指す方が良いかなとは思いますが……」

「やはり、秋の合格は無理か」
電車の中で流れる景色を見ながらため息をつく私。
しかし、待てよ。このままいけば3年かかると思っていた大学は2年で卒業できるじゃないか。計画より1年前倒しで大学卒業できるということは1年アドバンテージがあるっていうこと。来年秋に合格できれば御の字じゃないか。
そんなに落胆する話でもないな。
「今年の秋は志望校を絞るのと、お試しに何校か試験を受けるとしよう」
家に着くころにはすっかり気を取り直していたのだった。

【院試5カ月前】発達障害の私、「公認心理師・臨床心理士大学院入試ガイド2024」を読みふける

私は自宅に戻った後、河合塾でもらった「公認心理師・臨床心理士大学院入試ガイド2024」をパラパラめくる。
大学院進学に無知だった私だが、大学院進学に際して心に強く決めていたことがあった。
それは
「大学院では大人の発達障害に対しての認知行動療法の効果を研究したい」
というものであった。
なぜ発達障害かって?
それは
私自身が発達障害だったから
発達障害に気がついたのは40歳半ば。
幼少期には人見知りが強い私であったが、成人して人見知りも克服できたかと思っていた。
40を過ぎたころから会社でも家庭でもギクシャクし始める。
変だな? と思い色々調べてみるとASD(自閉症スペクトラム)の特徴にバッチリ適合していた。
恐る恐るクリニックで診療を受けるとASD傾向があると言われてしまう。
ASDとは言っても、精神科にお世話になることに抵抗があった私。
自力で認知行動療法を学び、ASDを何とか克服できたのだった。

「ガイド」をめくると国の公認心理師プログラムに対応したカリキュラムをもった全国の大学院の

  • 試験科目

  • 昨年度の入試日程

  • 学費

  • 入試情報

  • 教員リスト・専門分野

が記載されている。
私は東京都内の大学院に絞り、教員リスト・専門分野欄に「発達障害」「認知行動療法」といったワードにマーカーで線を引いた。


【河合塾KALS:公認心理師・臨床心理士大学院入試ガイド2024】
某大学の試験科目、昨年度の入試日程が記載されている
【河合塾KALS:公認心理師・臨床心理士大学院入試ガイド2024】
教員リストで「発達障害」「認知行動療法」を専門としている先生にマーカーで線を引く

【院試4カ月前】大学院説明会にゴー! しかしそこには絶望しかなかった

マーカを引いた候補大学院の中には当然、早慶、GMARCHは入ってくる。
まずは大学としても有名どころを説明会から受けことにした。
有名大学の某大学院での説明会のこと。
この大学院の説明会は各研究室がそれぞれ別個に行う。認知行動療法を専門とすると宣言する先生の説明を聞き、「この研究室なら」という思いが募った。私は説明会の事後アンケートで個別説明会の参加に○をつけた。

個別相談会にて、
「どうでした?」
と、にこやかに聴いてくる先生。
「ぜひ先生の研究室に入りたいです! 先生の研究室で大人の発達障害の方に認知行動療法が効果があるか否かを研究したいのです」
にこやかな先生の顔が曇る。
「うちの研究室では大人の発達障害はやってないので。発達障害の先生のところに行った方が良いよ」
体よく断られてしまった。
そこで、「発達障害」という切口で研究室を探すことにした。
「発達障害」を研究している研究室はあるにはあるが、どの研究室も子供の発達障害の研究ばかり。
私が研究したい大人の発達障害を専門にしている先生は中々見つけられなかった。
しかもである。
発達障害、特に私のようなASD(自閉症スペクトラム)そのものの治療法は発見されていないという書籍を発見してしまったのである!(下山晴彦編 よくわかる臨床心理学 ミネルヴァ書房 123ぺージ)
そんな馬鹿な!
自分には認知行動療法が効果があったのに、効果があったという感覚自体気のせいだったのか?
私の大学院に行く目的、そして公認心理師を取得する目的がガラガラと崩れ落ちていった。

ここから先は

6,439字

¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?