イベントレポ-ToriさんとYosuke Furukawaさんから学ぶ、エンジニアキャリア論
「人生で一番大きな意思決定はなにか?」
「なぜその決断ができたのか?」
この2つの問いに対して、みなさんは何が思いつきますか?
私の場合は、6年半勤めた前職を次が決まってない状態で辞めたことです。辞めることだけは決めていたものの、次が決まってない状態での決断は中々に今思うとよくできたものだなと思います。(そこに辿り着くのに半年くらいかかりましたが)
他にも、結婚や湘南に引っ越しなどの選択も少し考えたりしましたが、やはりその時々で考えた上での意思決定でした。(詳細は以下の記事にて。)
前置きが長くなりましたが、本記事では先日行ったイベント「ToriさんとYosuke Furukawaさんから学ぶ、エンジニアキャリア論」での学びや感じたことを記載したいと思います。
まさに、冒頭の問いに対して、@toriclsさんと@yosuke_furukawaさんそれぞれの選択の背景を知れて、個人的にも非常に刺激となりました。
アーカイブで動画もあげておりますが、せっかくモデレートをして直接お二方とお話したので、その時の熱量を自分の言葉で少しでも皆様に伝えたいなと思います。
OSSへのオーナーシップが生まれた時、考え方のパラダイムシフトが起きた
古川さんは、今でこそNode.jsコミュニティの代表として著名になられ、多数のイベントにも登壇されているお方。しかし、Node.jsコミュニティが過去に分裂しかけていた時もあり、昔からずっと盤石の体制で合ったわけではなかったのこと。
そんな状況について、以前からToriさんが聞きたかったことをこの場で質問されていました。
Toriさん:「その状態の中で古川さんが地道にコミュニティのことやNode.jsに関する情報を発信し続けていたことが、コミュニティの離散を防ぐ結果になったのでは?」
古川さん:「せっかく自分が学んだ技術だし、消えちゃうのがもったいないと思った。代表になったばかりで、建て直さないといけないいうのもあった」
古川さん自信、コミュニティの代表になったことで、OSSそのものに対して、問題があった時に「自ら自分で直しにいく」という感覚が芽生え、自分事化して取り組むことができるようになったことが一つのパラダイムシフトだったといいます。
考え方が代わった瞬間、物事への向き合い方や捉え方が変わる。私もスタートアップに転職してからと、マネージャー業務をおこなうようになってからは色んな物事の見方がガラッと代わった気がします。
完全に余談ですが、アオアシという漫画が個人的に好きなのですが、主人公のアシトが新しい概念に気づいた瞬間に、飛躍的に成長します。あれもパラダイムシフトが起きた結果かなと思います。
活動を続けられた根源は、、、愛!?
とはいえ、所属していた組織が分散したりチームが離れていく中で、一人黙々と活動をするのはかなり負担が強いられるもの。しかも、コミュニティ活動となれば、報酬が出るわけではない。
ただ、古川さんこれらの活動を続けられたのはなぜか?
「ひらたくいうと・・・愛ですかね」。
・・・すごい。何がすごいかというと、とてもシンプルな一言だったからだ。継続することのメリットなどいろいろ有る中で、予想外の一言だったので、とても驚きました。
Toriさんも「感動しました・・!」と一言。
その後も、なんでやっていたかはロジックでは説明できないと古川さんが仰られていましたが、大きな決断のときこそ、自らの感情が根源となるということを感じました。
重要な意思決定や、何かに悩んだ際の道標としては、メリット・デメリットを洗い出すのも大事ですが、その時の感情にしっかりとアクセスすることが必要なのかもしれません。
チャレンジはパートナーや周囲の理解のもとで
Toriさんは前職の大手外資系企業から現職のスタートアップに移られています。
その際に、「お金が原因で子供が未来にチャレンジできなくならないこと」ということを条件として、ご家族と話をし、具体的な計算もシュミレーションを一緒にして決断したとのこと。
スタートアップへの転職は、年収や福利厚生、働き方など環境が大きく変わることで大きな意思決定だったはず。
しかし、Toriさんはこちらの記事にも書かれている通り、大きな自分のチャレンジを感じて最終的な意思決定をくだされていたとのことでした。
記事ではその裏側まで述べられていませんでしたが、その実、しっかり家族と話した上で、自分の挑戦ができるようにしていたことを初めて知りました。
年齢が重なるにつれ、一人の意思決定が周りに及ぼす影響も少なからず存在はするはず。そういった状況で、より周囲に応援してもらいながら気持ちよく前に進むには、理解者を得るのはとても大事だと思います。
個々のステップを省かず、しっかりと周囲と話すのが大事だな、と感じました。
自分のやりたいことに従いながら、周囲に伝えて一緒に歩んでいく大事さ
イベントの一部分の要素ではあるが、上記から学んだことは、自分がやりたいことや決めたこと、チャレンジしたいことにはまずしっかり従うべきだと感じました。
ここは、ロジックだけじゃない感情の部分を優先することが大事。「あまりメリットがなさそう」「意味がない」という考えが、頭を巡ると思いますが、それらを度外視したときに、自分がわくわくするのか、どんな勘定に有るのか。
これを明確にすることが大事だと思います。
ただし、その際には家族や関わる可能性のある人にはその言葉をしっかり伝えた上で、どうすればデメリットとなりそうな部分をケアできるかということについて話しているかも重要。
まずはやりたいことを伝えた上で、どうすればそこに取り組んでいけるかをフラットに話していくことで、大きな意思決定が選択していけるといいのではないかと思いました。
以上。イベントを終えて、つらつらと感じたことを書きました。
あくまで私的な意見ですので、ぜひ興味が湧いた方は、イベントアーカイブの視聴や次のイベントへの参加をお願いします。
それではまた次のイベントで!