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生産技術職関連:職務経歴書の書き方

生産技術職関連の職務経歴書の書き方を解説します。

職務経歴書の書き方見本

職 務 経 歴 書(生産技術)

20xx年xx月xx日現在 氏名:◯◯ ◯◯

■職務要約

生産技術職の場合は、日常業務の中での改善実績・生産性向上だけでなく、経験があれば新規設備立ち上げや新規工場立ち上げ、海外工場での経験等も記載しましょう。

例)大学では、機械工学を専攻し卒業後、タイヤメーカーに勤務。○年○ヶ月にわたり、生産技術担当として工程設計から設備立ち上げにも従事し稼働後は歩留り改善、生産性向上に努めております。
現在は、海外新設工場の立ち上げプロジェクトメンバーとして、設備サプライヤーとの折衝、導入、試運転、稼働後の生産性向上まで幅広く経験しております。

■職務経歴
○○○○株式会社  xx年xx月~現在
◆事業内容:タイヤメーカー
◆資本金:○○○百万円 売上高:○○○百万円(xx年) 従業員数:○○○名 上場

※在籍期間のみでなく、「事業内容」「資本金」「売上高」「従業員数」を記載します。
※役職があれば記載してください。

■開発経歴

期間

担当製品

業務タイトル

担当業務

メンバー/役割

19xx年xx月~20xx年xx月

自動車用タイヤ

工場実習

工場での生産実習
・混練工程
・成型工程

20xx年xx月~20xx年xx月

自動車用タイヤ

設備保全

既存ライン、機械設備の維持管理
不具合対応、メンテナンス
新規設備据付

メンバー数:7名

20xx年xx月~20xx年xx月

自動車用タイヤ

新規ライン立ち上げ

規製造ライン立ち上げのための、ライン計画、工程設計、設備仕様考案
設備機械メーカーとの打ち合わせ
新規設備機械メーカーの開拓、管理
モデルチェンジ対応、新製品立ち上げ対応
・新モデル対応のための工程改善、ライン変更
・加工方法の見直し
【実績】新モデル立ち上げ時の工数の削減により、コスト低減に貢献(月間○○万円削減を達成)

メンバー数:8 名
(サブリーダー)

20xx年xx月~現在

自動車用タイヤ

海外工場の立上

海外工場(中国、インド)における新規ライン立ち上げ
・量産体制に向けたライン計画、工程設計、仕様設備
・各製造拠点における材料調達先の開発
・現地設備機械メーカーの開拓、交渉
・設備導入、据付
・製造ラインの安定化、不具合改善
・現地ローカル社員(12名)の育成、技術指導
・海外出張経験:中国・台湾・インド
【実績】
※プロジェクト期間の短縮(当初2年→1年半)
※新規サプライヤー先の開拓(2社)
※不具合改善によるコスト削減(○○万円)

メンバー数:10 名
(グループリーダー)

※担当製品、業務内容や工程の詳細、部門やプロジェクトの人数についても具体的に記載します。
※海外での経験や、新規立ち上げ業務などあれば必ず記載しましょう。
※実績は、改善業務で得られた具体的な数値データとあわせて記載すると効果的です。

■活かせる経験・知識・技術

※生産技術職の通常業務は改善とコスト削減がメインです。通常業務以外の「新規立ち上げ」や「工程設計」の経験があることは、さらに転職市場で評価されます。

・工程設計、改善
・製造ライン新規立ち上げ
・生産工程改善によるコスト削減
・リーンシックスシグマによる工程改善
・他部署や海外ローカルスタッフとのコミュニケーション

■資格

電気事業法上、特定規模の事業場を運営するために、電気主任技術者の資格保有者を必ず置かなければなりません。
そのため、第一種、第二種、第三種問わず、電気主任技術者の資格保有者はとても転職に有利です

・普通自動車運転免許(xx年xx月)
・危険物取扱者 乙種4類(xx年xx月)
・TOEICスコア 650点(xx年xx月)
・エネルギー管理士(xx年xx月)
・第三種電気主任技術者(xx年xx月)

■語学スキル

※英語の使用経験を記載(英語を使った業務に従事したい方は特に記載しましょう)。

英語を使用した実務経験○○年
【会話】技術的な意思疎通が可能:海外出張時にローカルスタッフとのコミュニケーションで使用(ブロークン)
【読解】技術マニュアルの読解が可能:日常的に技術マニュアルの読解等で使用
【作文】簡単な文章作成が可能:海外拠点との英文メールのやり取りで使用

■自己PR

※これまでの経験でどんな専門性を身につけたのか? 得意分野や、工夫したこと、「今後は」どんなことに取り組みたいか?など、企業に貢献できる強みは何か?という視点で記載します。

生産技術担当として工程設計からライン立ち上げ、試運転まで幅広い経験しております。さらに海外新設工場立ち上げにおいては、現地スタッフとのコミュニケーションを重視しながらプロジェクト完遂に導きました。これらの経験を活かし将来的には、グローバル展開する企業の海外工場の生産技術担当、あるいは海外工場の支援等を国内から行う仕事を行っていきたいと考えています。

以上

まとめ
生産技術の職務経歴書作成のポイントは、業界特有の専門知識やスキルを保有する場合、必ず明記することです。
例えば、
・食品業界・・・HACCPの知識や経験、包装技術やパッケージへの印字技術等
・製薬業界・・・GMPと関連法規制、GMP設備、薬事法等に関する知識、薬剤師資格、包装技術やパッケージへの印字技術等
・自動車業界・・・カイゼン、ワールドワイドに展開する海外製造拠点での経験、CAEアプリケーションの知識、自動化技術、サイマル活動 等
・化学業界・・・ご自身のバックグラウンドと強みを明確に記載
(化学系、電気系、機械系、また設備保全まで範囲を広げると建築・土木系等)
等です。
その他、業界に関わらずトヨタ生産方式、リーン生産方式、シックスシグマ等の知見をお持ちの場合にも記載してください。

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