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社内SE職:職務経歴書の書き方

社内SE職関連の職務経歴書の書き方を解説します。

職務経歴書の書き方見本


職 務 経 歴 書(社内SE)

20xx年xx月xx日現在 氏名:◯◯ ◯◯

■職務要約

社会人となってからこれまでのキャリアの概要を3~5行程度で簡潔に記載してください。社内SEの業務範囲は幅広く、またシステム環境は企業によって大きく異なります。在籍している企業のシステムの内容や、その中で社内SEとしてどのような役割で勤務を行っていたかを理解してもらえるかがポイントです。システム環境や規模、ご自身の役割を具体的に明記しましょう。

例)大学卒業後、独立系のシステムインテグレーターに入社し、SEとしてJavaを中心としたシステム開発に従事しました。その後、一部上場のメーカーに入社し社内SEとして勤務しています。主な業務は販売管理システムの運用とサポート業務です。現職では上記のみならず人事や給与のパッケージ導入の経験や基幹システム(SAPOの改修プロジェクトでプロジェクトリーダとしてプロジェクトを推進した経験もあり、現在は主任として3人のメンバーの管理も行っています。

■職務経歴

株式会社○○○○ [在籍期間: 20XX年X月~現在]
事業内容: 製造メーカー
従業員数: xxx名  資本金: x,xxx万円  雇用形態: 正社員

※在籍期間のみでなく、「事業内容」「資本金」「売上高」「従業員数」を記載します。

19xx年xx月~20xx年xx月  株式会社○○○○○○

事業内容: ○○○○◎○○○○●
売上高 : xxx億円   従業員数: x,xxx人   上場: 東証一部上場

正社員
として勤務

20xx年xx月~20xx年xx月 / 社内システム管理

・PC管理・ライセンス管理、ヘルプデスク対応
・Active Directory構築、ポリシー策定
・外部顧客向けポータル、管理サーバ管理
・グループウェア運用管理
 ユーザーアカウント、メールアカウント管理

【OS】
UWindows2000 SVR
WindowsSrv2003
WindowsXP
Tomcat
IIS6
Office2003

全xx名

20xx年xx月~20xx年xx月 / 営業支援システムの開発

【担当フェーズ】
業務システムの設計、開発
基本設計、詳細設計、開発、テスト、導入

【OS】
UNIX

【言語】
VB

全xx名
担当開発

20xx年xx月~20xx年xx月 / 基幹システム/マイグレーション

NTドメインからActive Directoryへの移行プロジェクト

【担当フェーズ】
クライアントPCキッティング
データマイグレーション
AD移行に関するQA・トラブル対応

【OS】
Windows95
Windows2000
Pro

全xx名
メンバー

20xx年xx月~20xx年xx月 / システムの再構築

DWH-OLAP導入、認証システム構築

【担当フェーズ】
要件定義、関係各部門との調整、ベンダー
管理、基本設計、進捗管理、テスト、導入

全xx名
リーダー

20xx年xx月~20xx年xx月 / 情報システム室

【担当フェーズ】
■主な担当プロジェクト
・基幹システム(販売生産会計原価)再構築プロジェクト
 導入企画、移行チームリーダ
・基幹システム(人事給与勤怠)再構築プロジェクト
 プロジェクトリーダ
・基幹システム(販売管理)保守運用

全xx名
リーダー

※ご自身が担当していた業務範囲を具体的に記載することが重要です。業務範囲とはプロジェクトの詳細や、組織での役割、担当範囲などです。さらに開発環境であるOS、開発言語、データベース、ミドルウェアなど強みを整理しましょう。
経験したシステムの規模(ユーザー数や端末数、サーバー数など)は選考ポイントの一つですし、規模感が大きければアピールとなりますので明記しましょう。また、リーダーやマネジメント経験も大きな評価ポイントです。経験をお持ちであればプロジェクトの規模(期間やメンバー数)やマネジメント上の工夫点や実績を記載してください。

■得意とする経験・分野・スキル

※技術やスキル、実績や成果については、出来るだけ具体的に、詳しく記述しましょう。

・社内(ネットワーク/アプリケーション)の構築企画
・事業会社における人事給与・勤怠パッケージ導入プロジェクトリーダの経験
・SAP(生産・販売・原価・会計)導入プロジェクト
・企画~運用保守までのプロジェクト全行程に対する経験
・要件定義・機器選定・基本設計・ベンダー折衝
・社内ネットワークの運用管理(定常業務/運用改善検討)
・外注ベンダーに対するマネジメント業務

■技術スキル

※経験してきた分野によって使用するOSや言語などが異なるため、WindowsやLinuxなどのOS、PythonやJavaScriptなどの言語、OracleやMySQLなどのデータベースは何を活用出来るかを、明確に記載しましょう。

OS: Linux(CentOS7,6、Ubuntu、Linux Mint)、macOS、Windows(Server, 10)
DB:Oracle、SQLite、PostgreSQL、SQL Server
言語:Java、Python(Django)、JavaScript(React)、C#、Ruby、PHP
その他:HTML&CSS、Git、GitHub、AWS .etc

■資格
20xx年xx月  情報処理技術者(基本情報技術者)
20xx年xx月  ○○検定 1級

■自己PR

※経験した業務知識と即戦力性が求められます。担当領域の中でどのような工夫をし実績を上げてきたかを明確にしましょう。また応募する企業の業務内容や役割を理解し、自分のどの経験やスキルが即戦力として活かせられるかを事前に準備して記載するようにしましょう。

例)私はこれまで社内SEとしてxx名規模の会社で、円滑なシステム運用のための社内プロジェクト調整・外部ベンダー管理から、システム運用・保守管理まで、幅広い経験を積んできました。そのためシステム全体を見渡した管理が可能であると自負しております。
また企画・運用管理とすべてのシーンで自らが対応を取っており、J-SOX、ISMSなどの情報セキュリティに関わる運用管理を経験してきたことで情報管理にも精通しております。そしてこれらに伴う社内プロジェクト調整についても同時に経験を積んできたことで、システム管理のみならず社内システム全般にかかわるIT管理に自信を持っております。

以上

まとめ
社内SE・社内システム担当の職務経歴書において記載すべき重要な要素は、

●企業のシステム環境(企業の規模(ユーザー数)や業務内容、基幹システムや情報システムの情報(ソフト名、OS、DBなど)、サーバやネットワーク環境)
●社内SEとしてのミッション(運用業務なのか、開発業務なのか、導入業務なのか など)、担当範囲(リーダーとしプロジェクトや部下のマネジメント経験があるのかどうか など)

です。この点を意識して記載するとともに、自分の得意分野を具体的に出来る限り多くアピールしてください。尚、職務経歴書は人事担当者がチェックするので、専門用語を抑えながら分かりやすい言葉でまとめましょう。
また会社に対しての実績は非常にアピールになるので、しっかりとプロセスを踏まえて記載することをお勧めします。

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