グラフィックデザイナー職関連:職務経歴書の書き方
DTPデザイナーやWEBデザイナーの職務経歴書の書き方を解説します。
職務経歴書の書き方見本
職 務 経 歴 書(グラフィックデザイナー)
20xx年xx月xx日現在 氏名:◯◯ ◯◯
■職務要約
グラフィックデザイナーはどのような媒体(紙媒体、OOHなど)での制作経験があるか、またデザイン以外の役割も記載するとスキルが伝わりやすい職務要約となります。
例)専門学校卒業後、広告制作会社にグラフィックデザイナーとして勤務。印刷物だけではなく、大手企業のウェブサイトやサイネージなどのデザインも手がけてきました。現在は、ディレクターとして案件の進行や企画などにも携わり、金額交渉やスケジュール管理も同時に仕切っていました。その後、企画からクリエイティブ制作全般をトータルに担当しております。
■職務経歴
株式会社○○○○ [在籍期間: 20XX年X月~現在]
事業内容: 総合広告代理店
従業員数: xxx名 資本金: x,xxx万円 雇用形態: 正社員
※事業内容や資本金、従業員数、売上高など、公開されている会社情報は具体的に記載。
期間
プロジェクト詳細・業務内容
役割・チーム体制
20xx年xx月~20xx年xx月
【担当】アートディレクターとして、ブランディング、プロモーション、企業広報ツール関連の企画制作におけるディレクション・デザイン・制作進行管理を担当
【主な業務・取り組み・成果】
・制作メンバーのマネージメント
・品質管理、生産管理(作業工数実績による制作原価の管理、数値化による目標設定)
・コンペ、新規案件のクリエイティブディレクション、デザイン、提案時プレゼンテーション
・外部クリエイティブスタッフの選定、制作外注費管理
・制作部全体のスケジュールコントロール、調整
[役割(本人)]
アートディレクター[チーム体制]
アシスタント2名
グラフィックデザイナー2名
ライター3名
※プロジェクト、部署の規模感を伝える※その中での自分の役割を記入する
20xx年xx月~20xx年xx月
【担当】グラフィックデザイナー兼アートディレクターとして広告・SPツールなどの企画提案、制作、ディレクション業務を担当
 
【主な業務・取り組み・成果】
・グラフィックデザイン
・構成案作成、進行管理、運用オペレーション構築
・クリエイティブ管理
・顧客とのコミュニケーション【実績】
スピーディーな対応を求められる中、安定した品質と納期を守り期待に応えることで、ご発注量の増加に貢献
[役割(本人)]
アートディレクター兼グラフィックデザイナー[チーム体制]
グラフィックデザイナー2名
ライター2名
20xx年xx月~20xx年xx月
【担当】グラフィックデザイン全般を担当
【主な業務・取り組み・成果】
・印刷物のグラフィックデザイン
・校正、校正の出し戻し(営業の代行で行うケース多)
・データチェック
・下版
[役割(本人)]
グラフィックデザイナー[チーム体制]
アートディレクター1名
グラフィックデザイナー2名
自分が担当したプロジェクト・作品について「プロジェクト期間」、「何を(Webサイトの種類や紙媒体など」「チーム体制・役割・人数」「どのように(業務内容・取り組み)」「実績(成果・評価)をあげることができたのか?」記載することが重要です。
成果・実績を説明する場合には、必ず「数字」を具体的に記載する書き方にしましょう。
ポートフォリオからは見えない、文字や数値化されたスキル、実績、経験を具体的に書くことが重要です。
■得意とする経験・分野・スキル
※自分の得意な分野、強みを箇条書きで記載します。
※チラシ・ポスターだけではなく、カタログやパンフレットの制作、ロゴやブランディングに関わるものの制作に携わった経験は特に評価されます。
※ディレクション業務の経験はデザインを他者と共有でき、コンセプトの理解がされていると評価され、強みになります。
・各種多様な制作物のデザイン、ディレクション、制作進行管理、制作スタッフのマネージメントの経験
・広告・SPツールなどの企画提案、制作、ディレクション業務
・企業広告・雑誌広告・PR 販促ツール・企業広報誌・企業やサービスのロゴ、V.I.の作成等の制作
・キャンペーン販促ツール、Webバナー制作
■使用スキル
※特に、Illustrator、Photoshop、QuarkXpressの経験が必要です。
・Illustrator CS3/操作は熟知しています。
・Photoshop CS3/操作は熟知しています。
・QuarkXpress CS3/基本操作は可能。
・Dreamweaver CS3/ホームページの制作経験あり。
・Flash CS3/簡単なアニメーションの制作経験あり。
・OS/Windows VISTA・Mac OSXともに操作可能
■自己PR
例)デザイン会社でグラフィックデザインの制作を担当してまいりました。デザイン制作はもちろん、企画・提案、ディレクションまで一連の業務は習得しています。クライアントごとのニーズを自分なりに把握し、それをクオリティに結び付けられるよう実践してまいりました。
現在のアートディレクターの立場では所属組織やグループ内でワークフローの構築や生産効率を上げる取り組みなど、業務改善の提案、計画、実行などを行ってきました。困難な時やうまくいかない時にこそ成長するチャンスがあると常に考えており、ピンチに強く、乗り越えられるメンタリティがあると信じております。
以上
まとめ
DTPデザイナーの職務経歴書作成のポイントは「ソフトウェアのスキルはバージョンや操作環境まで記載」、「媒体、制作期間、実績など数字に置き換えられるものは数字で細かく記載」です。
作品やセンスはポートフォリオでアピール出来ます。作品では伝わらない部分を職務経歴書で説明しましょう。
職務経歴書では、スキルや仕事のやり方、どんなジャンル・業界・媒体の仕事をしてきたのかを、実績を入れてPRすることを心がけましょう。
WEBデザイナーの場合、グラフィックデザイナーと大きな違いはデザインの考え方です。グラフィックデザイナーは制限のあるサイズに情報をまとめる引き算のデザイン、WEBデザイナーは制限のない空間に情報を追加していく足し算のデザインです。 さらにグラフィックデザイナーは、芸術的な要素を必要とし、ユーザーに感動を提供する必要がある一方で、WEBデザイナーは作品を作ることよりも、設計するという意味合いが強くなり、ユーザーに対してUX・UIを意識したデザイン設計を行う必要があります。職務経歴書ではWEBデザイナーとしてのスキル(サイト設計、UI・UX、コーディング)をしっかりアピールしましょう。
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