見出し画像

<下流老人 Life Wreck> Windows10の認証が出来なくなる件(ハード交換にはご注意を!)

 久々の投稿になる。
 このかん、実はいろいろあって、正直文章を書く気にならなかった。その話はまた別のところで書くかもしれないが、今日の問題はパソコンのこと。
 先月、ちょっとまとまった仕事があって、パソコンを酷使したのだが、そのせいなのかまた別の理由か、パソコンの調子がかなり悪くなってしまった。
 ぼくのパソコンは自作で、マザーボードとCPUは七年前のもの。もう数年前から組み直しを考えていたのだが、そろそろ限界かとあきらめ、思い切ってマザボ、CPU、メモリと電源を購入した。今後ある程度の期間使い倒すつもりで、たぶん自分史上もっともカネをかけた構成となった。
 具体的に言うと、ASUSのB85M-GにCore i3-4170、メモリDDR3の8GB四枚から、MSIのB550-A PRO、Ryzen5 5600G、DDR4の32GB×4への交換である。(普通の人から見たら安い構成かも知れない…)
 今まで使っていたものは、一応予備として別の筐体に入れ換え、また気になっていたフロントベイの加工など、細かいところの調整を含め、延べ三日の作業となった。
 それにしても昔はマザボの箱の中に分厚い冊子のマニュアルが入っていたものだが、これには無い。基板上のコネクタの配置が分からないので、あわててサブマシンでマニュアルをダウンロードした。
 OSはウィンドウズ10だが、ウィンドウズ7からのアップデートなのでオンライン認証タイプということになる。現在はPINで管理者としてログインしているので、そのまま今の起動用ドライブ(現状はSSD)を繋げば、そのまま立ち上がるはずである。
 ただもちろん、いつものことではあるが、そんなにすんなりはいかない。メモリの甘刺しがあったり、グラフックボードと筐体のバックパネルが干渉していてプラグがちゃんと刺さっていなかったり、何度か電源投入してやっとBIOS(UEFI)画面に到達した。しかしその先、OS起動まで行き着かない。画面をじっと見てたら、これか。起動モードがCSMになっていたのをUEFIに直す。これでウィンドウズが立ち上がり、後は普通に通常の動作になった。
 後はマザボに付いていたドライバのインストールディスクを使ってドライバーを更新。これで完了と思ったら、いつの間にか壁紙が変更されている。インストールディスクに壁紙のインストールプログラムまで入っていたのだ。
 これを変更しようとOSの管理画面に入ったのだが…
 ここからが本当の悲劇であった。
 壁紙の変更が出来ない。ウィンドウズが承認されていないと書いてある。仕方がないので「ライセンス認証」のトラブルシューティングから「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」を選択し認証作業に入る。自分が持っている二台のウィンドウズ機が表示され、そのうちのメインマシンを選択して実行。が、承認できません、後でもう一度やってください、というご託宣。何度が試みるもその繰り返しで終始する。
 一応、問題になりそうなところはいろいろいじって、何度も再起動をする。別になんの問題もなくウィンドウズはPIN認証してログインできる。しかし個人設定などをやろうとしても「認証されていない」として全く受け付けてくれない。
 そのうち、パーツ管理用のエクセルファイルを開いたら、エクセルも認証されていないと出た。あと一日使ったら使えなくなるらしい。一応、認証作業をやってみたがこれも拒絶されてしまう。このエクセルも2016である。たしかネットのダウンロード版だが、もう詳しい記憶がない。こちらはとりあえず関連づけをリベラオフィスに変更する。マクロは使えないだろうな。
 さて、一晩放置してみたが状況は変わらず、やれそうなことは皆やってみたが、もうこれ以上はやりようがない。ついにマイクロソフトのサポートに連絡することにした。今は向こうから折り返しで電話をくれる仕組みのようだ。予想に反してすぐに電話はかかってきた。のだが…
 結論から言うと「無理」ということだった。
 いや、ちょっと待って。
 つまり、こういうことだ。ぼくの場合、ウィンドウズ10は7からの無償アップグレードだった。この無償アップグレードのサービスが二ヶ月前に終わったというのだ。そのため、今回の認証は無償サービスとしては提供できず、あらためてOSを買ってもらうしかない、と言うのである。昨年サブマシンを改修したときには問題なかったのに、今回うまくいかなかったのはそういう理由らしい。
 いや聞いてないよー。
 もしかしたらウィンドウズ11にアップデートしておいたら大丈夫だったのかもしれないが、そこはなんとも言えないし、そもそもマシン性能が11をインストールできる構成になかった。
 まいった。
 まあ、今ウィンドウズ11は(ぼくの場合はPRO一択なのだが)実売価格が二万円程度、仮にエクセルも買い換えとなったとして、こっちも一万円ちょいなので、買おうと思って買えない値段ではない。だが、今回の改修にもそこそこかかっているわけだし、実はこの夏エアコンも壊れた。こっちも現状と同じ程度の機種にすると二十万かかるようだ。
 冷静になって考えてみる。
 正直、ぼくはずっと昔からマイクロソフトからの離脱を考えてきた。なぜ生活インフラをマイクロソフト一社に(もしくはアップルとの二社に)握られなければならないのか。Linuxとフリーソフトではダメなのか。確かにLinuxには出来ないことも多い。しかし、それでもそこそこのことは出来るようになっている。
 それでもウィンドウズやエクセル、Adobeのイラストレーターなどを使わざるを得なかったのは仕事との関係だった。どうしても顧客のニーズや業界標準に合わせるためにはこの環境を維持するしかなかった。
 だがもう仕事をやらないと決めたらどうなのか。
 「やらざるを得ないこと」から解放されたら、別にそこに費用をかける必要も無くなる。もちろんその分の収入も無くなるが。でも、もう良いのではないか。ぼくはもう昔の基準で言えばとっくに隠居して静かにのんびり死を待つ歳だ。
 実際のところ、ウィンドウズ・マシンももう一台ある。これを仕事に使うのはちょっと無理がありそうだが、個人的な部分で使う分だけならなんとかなる。
 明日になれば、結局ウィンドウズ11を買うという結論になるかもしれないが、とりあえず今は少し考えよう。…あ、いまウィンドウズの認証をしろとOSが警告してきた。いつまで持つのかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?