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主体性がある人とない人。 振る舞いの違いをチェックしてみる


まずは、これを読んでくれている方に、ちょっと質問です。

あなたは、チームの戦略や方針について会社から示されたときに、それに対して自分なりの解釈や意見、考えをもち、仕事の中にそれを組み込んだり、時には改善やより良いものを作るために発信をするでしょうか?
それとも、そういうのはめんどくさいから、言われたとおりに動き、波風を立たせずに会社の言う通りに済ませておくのが得策と考えるでしょうか?

主体性と共同体感覚には8つの技(ファンダメンタルなスキル)がある

エンゲージメントの向上においては、そもそも主体性と共同体感覚が必要であることは以前にもお話をしているが、主体性と共同体感覚の「もっと具体的な行動が知りたい」という声も上がってくるので、それをまとめたのが、以下の8つの技です。基礎的な技という意味で、ファンダメンタルなスキルと言い換えてもいいかもしれません。

主体性と共同体感覚の技(ファンダメンタルなスキル)の一覧

上記にまとめている内容は、例えば7つの習慣や、社会人のスキルとしては結構いろいろなところで「基本姿勢」として紹介されているものを、私の経験からギューッとまとめてきたものなので、おそらく見たことあるよとか、知っているよという声も上がってくると思います。

上述の「あなたは会社の方針に対してどのように向き合う?」という質問に対して、皆さんはどちらの姿勢だったでしょうか?
もうお気づきだと思いますが、前者のような姿勢は主体性があり、後者のような姿勢は主体性から遠くなる働き方になります。

同時に特にエンゲージメントの活動において気がつくのは、会社の方針以上に「答えのない問題が多い」ということです。答えがないときに重要なのは、「皆がどう思っている?」という意見や「みなで協力していこう」というGiveの精神だったりします。

つまり、日常の仕事以上に、上記の主体性や共同体感覚の感覚が重要になってくるというのがエンゲージメント改善の現場で感じることです。

それとは真逆の力(=世渡り術や処世術)を身につける人もいる

しかし一方で、上記のような力がない人も多いです。具体的には、自分の意見を持ったことがないとか、人の話や意見を聞けない人、時間の優先度を人任せにしてしまって緊急な案件や仕事に振り回される人など。

これらは、主体性や共同体感覚がない人の特徴でもあります。
実はこれらの力は、「世渡り術」や「処世術」として、むしろ積極的にその力をつけようとしている人もいるくらいです。

下記に真逆の力を記載するので、皆さんや周りの人はそのような力をつけていないか?を考えてみましょう。

真逆の力=世渡り術、処世術

真逆の力をつけている人たちの集団では、エンゲージメントについて建設的な対話が行われることは非常に難しく、むしろ対話は阻害されたり、だれか(多くの場合リーダーが)が言い出したことを腹落ちもしない状態でとりあえず実施するということになりがちです。

主体性や共同体感覚の技を身につけるために

では上記のような真逆の力をつけてしまっている人が主体性や共同体感覚の技を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか?

まずは、自分がどういう力をつけてしまっているのか?というクセに気がつくことです。上記の表を見てみて、思い当たるフシがあれば、自分がアンラーンをすべき点だと考えてください。

同時に対になる力、つまり主体性や共同体感覚の技を理解して、日々の行動の中で少しでも意識をすることです。例えば以下のようなことを意識してみましょう。

Opinion: 自分の意見を持つ

  • ミーティングの最中: 議題に対しての自分なりの意見を持つ。自分の経験や知識をもとにアイデアをまとめる。

  • デイリーノート: 毎日、自分の業務に対して「今日一番重要なことは何か?」を記録し、自分の考えを言語化する練習をする。

Focus: 自分の責任の範囲に集中する

  • 他責思考の意識的変更: 自分がうまくいかないことに対して、他責思想になるのを我慢して、自分に何ができるのかを問うてみる。

  • 影響の輪に時間を注ぐ:  自分にできることとできないことを常に整理して、自分にできることに対して思考を巡らせる

Listen: 先に相手を理解する

  • アクティブリスニング: 相手が話している間にメモを取るなど、話の要点や背景、相手の考えの理解に務める。

  • 質問の用意: 相手の意見を深く理解するために、「どうしてそう思うのか?」などを聞いてみる

Speak: 自分の意見を相手に伝える

  • エレベーターピッチ的イメトレ: 自分の意見を整理し、常に1分で伝えられるように練習する。

  • フィードバックの提供: ミーティングや1on1で、自分の意見を必ず相手に伝えると決めて習慣的に実施する

Change: 他者の意見をもとに自分の意見を柔軟に変える

  • 反論歓迎の姿勢: 自分の意見に対して反論があった場合、感情的にな理想になることをこらえて、「その視点は参考になります」と前向きに受け取る。

  • 再評価の時間を持つ: 他者の意見を聞いた後、短時間で良いので、自分の意見を再評価し変更する余地をもたせた時間を持つ。

Give: 相手のためになることをGiveできる

  • 日々のサポート提供: チームメンバーのタスクで困っていることがないか確認し、自分ができる範囲で手助けする。

  • 感謝の表現: 毎日少なくとも1人にあたりまえのことで良いので、感謝の言葉を伝えることで、相手に良い影響を与える。

Time: 長期的に考え、第二領域に時間を割く

  • 週次計画: 毎週金曜日に翌週の計画を立て、重要だが緊急でないタスク(第二領域)に優先的に時間を確保する。

  • 学びの時間の確保: 月に数時間、スキルアップや読書に時間を割き、長期的な成長を目指す。

Win-Win: win-winを考える

  • 相手の視点を想定: 提案や交渉の際に、「自分にとってのWinは何か?相手にとってのWinは何か?」を整理する

  • 第三案を探る: 意見がぶつかった場合、どちらかの妥協ではなく、双方にとって新しい価値を生む解決策を考える。

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