起業した理由
今年も終わりが近づき、今日紅白歌合戦の出演者が発表されました。毎年、この季節になると今年の振り返りをするのですが、今年はやっぱり「起業」したこと、これに尽きると思います。今日はなぜ起業したのか、ここを書きたいと思います。
初めての社会人は銀行員
大学を卒業して、地方銀行に入行。僕が就活生の時は、ちょうどリーマンショックの直後で就職氷河期なんて言われていました。今とは違って銀行は人気のある職種でしたから、銀行に就職できたって時には両親が喜んでくれたのを覚えています。
本当は、昔から「いつか自分で会社を経営してみたい」という気持ちが強ったけれど、自分がこれで生きていく!と情熱を注げれるというものがなかったから。だからいろんな職種と関われて、その会社の代表者(当時は社長は偉いものだと思っていました・・・)と出会える銀行を選んだのが本心でした。
実際、銀行で働いてみると周囲の人たちは素晴らしい人が多かったし、お客さまからも可愛がっていただき、自分自身、仕事を楽しんでしていました。やりがいも感じ、土日なんか必要ない!と思ったこともあるほど充実した毎日でした。
そうして充実した毎日を送っていた当時の僕でしたが、入行して3年目くらいでしょうか、大きな転機がありました。それは、投資信託のリテール営業をしている時です。その時に僕は、多くの方が、投資に対して後ろ向きということを知りました。
話はズレますが・・・
少し話が逸れますが、現在、日本政府はインフレ率2%を目指しています(非常に簡単に言うと、100円のコーヒーが来年は102円になるといった感じですね)。対して元本割れしない銀行の定期預金の金利は高くても0.2%内外なわけです。つまり、預金で預けているだけでは、物価が上昇するため、インフレ率と預金金利との差分だけお金の価値は目減していることになります。
日本人はその真面目な国民性から、いつまでも働き続けることを前提にマネープランを組む人が多い。もちろん勤勉なことは素晴らしいことです(国民の3大義務ですしね!)ただ、当時の僕が感じたことは、日本人には「預金最強論者」が多く、保険商品を好む人も多く、リスクに対してかなり後ろ向きな方が多いという印象でした。
きっかけはひょんなことから
話は戻って、私は起業するまでに1度転職を経験しています。銀行を辞める時に半分以上の人に言われた言葉があります。「今より年収下がるのに転職する意味ある?」「銀行なら年収1000万円は約束されているから、俺なら辞めない。勿体無いからお前も転職をやめておけ」というものです。確かに転職時、年収は大幅に下がりました。けれど、僕には学生の頃から少しずつ投資をしてきたおかげで、少額ですが配当所得もあったので、年収が下がることに対してそこまでデメリットに感じませんでした。それより、自分がやりたいこと・自分の成長に必要だと思うことの方が選択における優先度が高かったというのが正直なところです。
前段が長くなりましたが、この時が、自分の情熱を注げれる本当にやりたいことを見つけた瞬間でした。
こんな世界が出来たらという夢物語
世の中には【自分のやりたいこと】<【生きていくためのお金】という選択基準になっている人が多くいる。けどそれは本当の意味で幸せなんだろうか?生きるために我慢して仕事をする。1日の1/3を費やす仕事を生きるための手段にするのは幸せじゃない!と確信したのを今でも覚えています。1回しかない人生です。自分のやりたいことに自分の時間を使うべきなんです。お金も大事ですが、お金はあくまで手段であり、目的ではないんです。だからこそ、投資と上手に付き合うことでお金のせいで自分のやりたいことを諦めないような世の中ができたら良いなと思っています。
弊社の理念は文化を創るです。理念って言葉にはいろんな意味がありますが、ここで言う理念とは、僕たちの会社の夢と思ってください!
人々がお金に縛られずに自分の人生を謳歌する、それが当たり前となれる文化を作りたいと本気で思って起業しました。周りから見たら、恥ずかしくなるような一見馬鹿げている理念ですが、少なくとも僕自身はこの夢の達成に人生突っ込んでもいいなと思っていますし、日々活動しています。
誰もがお金で困らない世界を作る
少し宗教チックな文言になりますが、全ての人には成功する可能性がありますし、成功する必要があります。ここでいう成功とは、億万長者になることなんかじゃないし、歴史に名前を残すことではありません。自分が大事にしている価値観や、夢や将来をお金と交換しないことです。自分が違うと思うことや嫌なことでもお金のために我慢して、自分を殺すことが美徳とされる文化を変えたいと思い起業しました。実際のところ、現在、銀行員時代より年収は低いですし、新卒社員に毛が生えた程度の年収ですが、毎日が楽しくカラフルな日々を送っています。それはこれまで比較的投資と正しく付き合ってきたお陰だという自負があります。これは僕が特別な人間ということでないし、僕だけが享受するべきではなく、僕に出来たなら、誰でも出来るし、誰もがそうなるべきで、そうなってほしいんです。
中には、顧客を泣かせても自社の利益確保に必死になっている会社が数多くあります。正直に言うと、そんな会社が先に述べた投資に後ろ向きな人々を作ってきたと思いますし、今の文化を形成していると思います。一緒に会社をやっている人間が言っていたのですが、「自分達のやりたいことをやっている会社があればそこに入社していた。けどないから創るしかなかった」僕はその通りだと思いました。
徒然なるままに書きましたが、これが僕の起業した理由です。人がお金に人生を捧げるのではなく、お金を人生に捧げて幸せになっていく。そんな文化を作りたい。この気持ちを色褪せることなく持ち続けるために、オープンな場所に書き込みたいと思い記しました。