LINKIN PARKに会いにゆく

来週の水曜、LINKIN PARKのライブに行く。From Zero World Tour 2025。
彼らの存在を知って20年越しのことだ。

昨年の後半、無理を押して転職をした結果、日々様々なキャッチアップに追われて心身を摩耗していた。そんな中、Emily Armstrongが新ボーカルとして加入したニュースを知った。

彼女がNumbを歌っている様子をみて、鳥肌が立った。いつのまにか涙が頬をつたっていた。こんなに新ボーカルが、歌声が、マッチすること、ある?

LINKIN PARKが復活をするんだ。希望に打ち震えた。

しかし結局、年末に体調を崩したまま仕事を辞め、頭も回らず、身体も思うように動かない絶望の日々の中で、彼らが日本でライブをする事を知った。タイトルは奇しくもFrom Zero World Tour 2025。全て失ったように感じていた自分の姿とそのライブタイトルを重ねた。

自分も2025年、ゼロから復活したい。

20年前。高校1年生だった私は親元を離れて寮生活をしていた。ある日の夜に、サッカー部のダイチが4階の私の部屋に訪ねてきて「やまちゃん、これ聴いてん」と「LIVE IN TEXAS」のDVD付きアルバムを手渡してくれ、CD/MDコンポに早速CDを入れて聴いてみると、衝撃を受けた。

めちゃくちゃかっこいい。途中でこれをガラガラにして叫ぶ歌い方、なんていうの、これ。シャウト?

そこからMDに音源を焼いて、MDプレイヤーでひたすらLINKIN PARKを聴く日々が続いた。

どれくらい好きだったかというと、当時流行っていたモバゲータウンのアバターの名前を「Chest@r」にしていたほどだ。髪をつんつんにして、サングラスをかけたアバター。

今、恥ずかしすぎてこの文章を打ちながら身体がぞわっとした。おそらく共感性羞恥の人は同時にぞわっとしたでしょう。
アットマークが肝なんですよね。Chesta@r。黒歴史。

LIVE DVDの映像では、Dont' Stayから始まり、Somewhere I Belong、そしてFAINT、Numb、Crawling、In the end、そして極めつけのOne Step Closer。あの時の興奮を今も、手に取るように思い出す。

2017年にチェスター・ベニントンが亡くなったニュースを目にし、愕然として、無気力な気分になった。

彼の歌詞には、悲しみ、苦しみ、羨望、嫉妬、失望といった様々な感情が込められているよう感じたけど、巡り巡って愛や希望を歌っているようにも思えた。高校生の時は英語が聞き取れなくてわからなかったが、英語を使って仕事をしてきた今では、歌詞が手に取るようにわかり、じわじわと心に染みてくる。

2019年、インドに現地採用として就職し、今度は自分が外国人としてマイノリティとして暮らしていく中で、言葉や文化の違い、仕事の進め方、日本ではまず起こりえない意味不明なクレームやトラブルが多発する中、自分の正気を保つためにまたLINKIN PARKの力を借り、同じ個所をひたすら大音量でリピートしていた

ちょっと!話を!!!聞いてくれ!!!というときにはFAINTを

Now
Hear me out now
You're gonna listen to me, like it or not
Right now
Hear me out now
You're gonna listen to me, like it or not
Right now

FAINT / LINKIN PARKの歌詞より引用


はたまた、まずは!!!!静かに!!!私の!!!!話を!!!!最後まで聞いてくれ!!!てか聞け!!!!というときはOne Step Closerを

Shut up when I'm talking to you
Shut up
Shut up
Shut up
Shut up when I'm talking to you
Shut up 
Shut up
Shut up
Shut up
I'm about to break

One Step Closer / LINKIN PARKの歌詞より引用

当時は、I WAS ABOUT TO BREAK!!!!!!!!!!!!

という感じでしたが、かなり助けられました。

もやもやするとき、いらいらするとき、自分を鼓舞したいときによくチェスター・ベニントンに自分の気持ちを代弁してもらっていた。

今回、私が参加する2月12日のライブの席はVIP S GOLD STANDING。なるべく一番近いところで彼らの音を,、声を浴びたいと思った。無職にチケット代の約5万円は大変だったけど、ひとまずお金のことは後で考えればいいやと思った。

From Zero World Tour 2025に参加して、彼らからパワーをもらって、自分もゼロから必ず復活する。

私は20年越しに、LINKIN PARKに会いに行く。