[レビュー]JELLYFISH Bass Overdrive
■サンプル音源
■Feature
・ハンガリー製100%ハンドメイド
・100%アナログ回路
・最高品質の厳選されたパーツを使用
•NOSダイオードを使用
•内部電圧27Vに昇圧
・トゥルーバイパス
・9vのバッテリーまたはDC電源(20 mA)を選択可能
•寸法(W x D x H): 120×97×52mm
•重量 400g
■使用感
日本のペダルでいうVivieのRhinotesに少し似ている細やかな歪み方をするが、どちらかというと落ち着いた穏やかな印象。
また、クリーンに歪みをブレンドしていくタイプで歪みを最大にしても潰れてしまうことがない。
BassとTrebleのEQの効きは十分で、多彩な音作りができる。
Driveのツマミは歪みがゼロの状態から徐々に歪んでいくようになっていて、9時-10時ぐらいの設定で歪の印象を薄くしつつ、ドライブ感や太さを強調することが可能。
歪み方は真空管のそれとは別物だが、Driveを上げていく際に細かなサチュレーションが追加され、Driveノブ10時ごろ迄はBassのツマミを少しあげると真空管のローからローミッドの膨らみ感に近い音が追加されているかのような印象を受ける。
ローゲインでは目立つドライブとしてというよりは、アンサンブルに溶け込ませるのが得意に思える。
Driveゼロ、BassとTrebleはセンターの状態からDriveを好きなところまで追加して、足したいもしくは削りたい帯域をEQで補正すると音作りがしやすい。
もちろん、歪みを強調することもできてTrebleをBassよりもプラスすると歪のガリっとしたところが目立つ歪み音が抜ける音色にすることも可能。
■後書き
歪みペダルでBassとTrebleのついた2band EQタイプのものは多く、つい両方ブーストしてドンシャリ傾向の音にしてしまいがちです。というか、その脳みそがベーシストには染み付いています。
だってかっこいいから。。。
ただ、忘れてはいけないのがカット方向もあることですね。BassとTrebleさえあれば、ドンシャリ、カマボコ、アタックを消したローを生かした音••••さまざまな音作りが可能です。音数の少ないロックな曲にはドンシャリ型、速いパッセージを弾く場合にはTrebleとBassを削ってLevelを上げ、このチューブのような温かみのある歪みを生かした低次倍音を強調した膨よかなカマボコ型、オールドな楽曲でフレットバズを消し、よりウォームな音を追加するためBassをブーストしTrebleをカットした右肩下がり型•••さまざまな応用ができます。単体で聞いてカッコ悪い音でもバンドに入って抜けてくる、しっかりとしたキャラクターを感じれればいいんです。それがかっこいいんです!このペダルだけでなく、今自分が持っている歪みペダルの音作りをもう一度見直してみるのもいいかもしれませんね!