[レビュー]Nightowl /Edison preamp -Tube preamp-
■動画
■Feature
電源 9V 250mA
真空管 EF86
volノブ20-25db
トグルスイッチ ノーマル/トレブルブースト
■Review
現在色々なチューブプリアンプが出回っている。
多くのペダルは電源が特殊で大きくチューブの温かみすら感じるのが難しい。このペダルは9Vにて動作し、小型でボードに組み込むのにとても優しい設計をしていて、さらに、チューブの温かみやコンプ感というものを感じやすい分かりやすい音をしている。また、見た目も台形のケースに細かな切れ込みを入れて中の真空管が見えるようになっていて、オンオフはフットスイッチの根本のインジケーターで確認できる。純粋にカッコイイ。このペダルはギターにもベースにも合うペダルになっている。
○ノーマルモードのペダル単体サウンドについて
まずこのペダルを単体でオンにして何を思うか、1-2弦の音が他の弦とバランスよく太く出力されかなり弾きやすく感じる。真空管のコンプ感というものなのか、各弦での音量と太さのバランスが整えられる。指弾き、ピック弾き、スラップ、どの奏法でも実感できるだろう。また、真空管によるハーモニクスをミドルにたっぷり含んだ膨らみのある音が感じ取れる。
○トレブルブーストモードのサウンドについて
右サイドについているトグルスイッチにてノーマルモードから切り替え可能。よりエッジの効いた少しドライブしたサウンドが得られる。出力がやや上がるのでサイドにあるボリュームノブで調整。ノーマルモードと違い、よりアグレッシブなサウンドを感じられるが、トレブルが耳に痛いということはない。上手にいらない高域がロールオフされている。軽いロックであればこのペダルのみの歪み間で全く対応できる尖ったサウンドになる。もちろんノーマルモードにあったコンプ感や真空管のニュアンスはきっちり残っている。
○ノーマルモードにてオーバードライブをブーストしたサウンドについて
動画を見ていただければわかるが、他のペダルと比較してミドルをうまく押し出したような圧を歪みに乗せることができる。単にオーバードライブのゲインを上げた時の音とは異なる。単にクリアなブースターでブーストした際には得られない独特の実感を加えてくれる。お気に入りのオーバードライブをブーストしてみると、このペダルこんな音も出るんだ!と、よりお気に入りになるに違いない。
○トレブルブーストモードにてオーバードライブをブーストしたサウンドについて
かなりガッツのあるアグレッシブな歪みに変化する。2-4kHzあたりになだらかに山を持つこのブーストはオーバードライブペダルをより攻撃的に変化させてくれる。ただ、コレもいらない高すぎる周波数の領域を上手く調整してあり耳に刺さりすぎることはない。むしろ、後段のオーバードライブのトーンで調整してあげてもイイ。
勿論コンプ感やチューブ感のニュアンスはあるのでコレまた普通のトレブルブースターを使用した際とは違うあっのあるブーストを感じれる。
○デジタルエフェクターの後ろに置いてみると
デジタルの綺麗すぎるサウンドにチューブ独特の飽和感や汚れ感が加わり味が出る。公式からもおすすめの使い方として紹介されている。
実際コレは好き嫌い分かれる。
空間系はクリアな音質がいいという人が多いと思うので。
○まとめ
真空管サウンドとはなんぞやと、そんなことを思ってる人に一度使ってみて欲しいペダル。手放せなくなる一台になると思う。単にクリーンに太さを加えたいという人よりエッジのあるアグレッシブな音が欲しいけど太さも残したいという方にピッタリである。勿論オーバードライブにより圧や太さを加えたい人にもオススメできる。
■後書き
いやコレ出勤中に書いてるんですが、冬の寒い中ポカポカしてきますね。真空管のおかげですかね。。。
私個人ではまずこのペダルのノーマルモードのみのV1を購入したんですがかなり気に入ってしまい、トレブルブーストってベースで使うんかなとか思いつつV2も購入。で届いてパッケージを開けるとアラかっこいい!そんでもってノーマルモードはV1と同じくウォームなチューブサウンド。トレブルブースターも使用してみると、良いぞコレ!となったわけでして。
そんなお気に入りの一台で、コレ秘密にしておきたかったペダルだったんですが、メーカーを応援するためにも動画を作りました。
結構簡単な作りのペダルなんですが、だからこそチューブのニュアンスがより出るものなのではないかと思いました。
以上