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【収入源なし→資金底をつく→グループ会社化→事業前進まで】株式会社3期目までの振り返り

2023年7月21日で株式会社wearcoordは3期目に入りました。
今期業務委託の方も数名増え事務所も借りました。

普段から仲良くしていただいている皆さん、サポート・応援していただいている皆さんがいらっしゃってこそここまで事業を継続できていると実感しております。
本当にありがとうございます。
設立日7/21に本当はnote投稿したかったんですが、古い肉を食べて食中毒でしばらく身動きが取れず遅くなってしまいました。悪いことがあればいいこともあると思って前を向きます🍖


『みんなが気軽におしゃれを楽しみワクワクできる世の中を作る』を実現するために立ち上げた株式会社でしたが、
何も知らぬまま勢いで突っ走った結果、自分たちの生活を維持する収入すらない状況を、
受託で開発の仕事を受けさせていただきながら食いつなぎ、仕事を受注し自分らの給料を払う、くらいのことができそうになったタイミングで

『やっぱやろうとしていた事業をちゃんとやろう』

ということで、とあるご縁から2023年1月にグループ会社としてジョインさせていただくことになりました。

当初やろうとしていた事業を爆速で作って世の中の皆さんに触ってもらいサービスをどんどん改善してワクワクできるものを広めていくことに舵を切るための判断を2年目後半で行い、3期目は完全にそれにフルコミットして行く形を取ることができました(ようやく、本当にようやく笑)。

ここからは、設立からまだたったの2年ですが何があったか、何ものでもない人が会社を続けていくには、また事業を伸ばすには、みたいなところを身を削りながら私が体感したものを書いていきます。

・今後会社を作ろうと思っている
・事業を立ち上げる段階である
・資金調達?子会社化って実際どうなの?


みたいなキーワードが刺さる方はぜひご参考に暇つぶしの読み物としてご覧ください。

①1年目で多くの会社が潰れるという話

②自社サービス事業と収益事業のバランス

③聞こえはいい「新規事業立ち上げ」という言葉

④子会社化の経緯と実情(結論◎)



①1年目で多くの会社が潰れるという話
よく耳にする話ですが、1年で多くの会社が倒産していくという中で、いろんな事あったけどまだ立ち上げてたった2年間しか経っていないのか、と思いつつめちゃくちゃに走り回ったし人生で大きな決断をした期間だったと思うことばかりです。

作ったからにはいきなり潰したら、そこまで決断をした自分達に対して申し訳ないし、何よりかけた気持ちとか労力を無駄にしすぎてるし
潰す選択肢はそもそもなかったですが、それくらい最初は仕事をもらってそれを自分達の給料に回して払えるほどの余裕もない状況でした。

独立して一番最初に大変だなと思ったポイントです。でも20代の内にこれを味わえて心からよかったなと思ってます。
こんな状態で起業したらそりゃ潰れるだろなw と今ではいい思い出です。


なのでタイトルの回収ですが結論、
会社と関係なく独りで生活できる程度にお金を稼げるスキルがある(あるいは既にお客さんがいる)、もしくはそれができるパートナーがいて役割を分けて会社を運用していく、
この辺りがあれば一旦潰れることはないんだなと思いました
(私の場合は後者でした。本来設立した目的と離れていきかけてたので松永くんには申し訳ないと思っていましたが…)
受託のみやる、という場合は個人事業主という選択をしている方も多いと思いますので、やはり会社を設立するには何かしら理由がある方が多いかと思いますが。



②自社サービス事業と収益事業のバランス
上記のように自分達の生活の話と、会社をわざわざ作った理由(これは人それぞれかと思うので一概には言えないですが)を実現するためのバランス取りが必要になってきます。
目先の生活だけにとらわれるとどうしても自分のやろうとしていたサービスに集中できなくなります(作りたいサービスはその時点では0→1ができていない、世に出てなく収益も出てない状態が多いと思うので)。

じゃあそんな中で多くの世の中の会社は、どうやって自分のブランドの服や、私がもといた楽天市場なんかを0から作って世の中に出せたのか?という話なんですが、簡単にいうと3つパターンがあるのかと思っています(本当はもっとあるかもしれません)。


  1. 会社員時代の貯金を切り崩しながら自社サービスで収益が出るまで頑張る

  2. 銀行からの融資を受けたり株式を渡す代わりに投資家から資金調達を受ける

  3. コンサルや受託開発、その他自分の特殊スキルを使って別で稼ぎそれを生活費に充てる(楽天のミッキーの場合はこれか)

3ができる人はたいていどこに行っても生きていけると思います。コロナ前にリモートワークをしたり旅しながら生きている人がいたと思いますが、多くはこういう人たちかと思います。

1は正直それができるほど貯金している会社員の人ってそんないないと思うので割愛して、
私たちのパターンも2に近いかと思います。

簡単にいうと株式を過半数渡す代わりに事業へ投資できる資金を提供してもらい、資金をどんどん使って事業を加速させ世に出していく(投資した分以上に収益を上げていく)というパターンです。

最近特に起業したら絶対資金調達だー!みたいな風潮があると思うんですが、それは必要であればやればいい話で、
本来自分達で株を100%持っていて事業価値が例えば10億とかになって事業を売却したら100%それが自分らの口座に入ってくるので、
10%とか誰かに渡してしまえばその旨味は少なくなってしまいます(10億 → 9億、1億は投資家へ、みたいな)。

これだけ聞くと株式渡すってやばいって気がしますけど、これが難しいところで。。。

今自分たちがやっている事業が、自分達の収益だけで回せるようになる頃には
「そのサービスはもう旬じゃないから使われなくなっているかもしれない」
「とてつもなく強い競合が現れて市場を独占してもう入る余地がないかもしれない」

スピードを緩めたりタイミングを迷ってたりする間にこういうリスクがどうしても出てきます。
例えば極端な話、スマホをみんなが使ってるこのご時世にガラケーのスゴい機能を持った最新版ガラケー!を出しても誰も買わないでしょう。それと同じで特にwebサービスには旬があるものだと思います。

なので株を渡す→ どれくらいの割合で渡す → 結果これくらいの事業資金を提供してもらえる

というところを考え資金を提供してもらえる先を探すことは、
ある程度スピード感を持って事業を成長・加速させていくには非常に重要なポイントかと思います。
(これに気づくのに1年以上を費やしてしまった)

提供してもらった資金以上にそのサービスが伸びて自社事業として収益を稼げるようになってくれば、あとはそれをどこまで伸ばして行きたいかによってやり方は変わってくると思いますが、
これはまだ見えてない景色なので4期目の今日にはnoteに書けることを想像しワクワクしてます。




③聞こえはいい「新規事業立ち上げ」という言葉
私がここまで自分の頭にあったアイデアを設計し仲間を誘い、親会社の皆様を説得し可能性を感じてもらい資金を提供して貰って今現在事業を続けている中で思うのは、

1.「誰が何と言おうがやり抜きたい強烈な熱量」が他人に伝わっている
2.それについてきてくれる仲間や応援してくれる人が同じ目線を向いて動いてくれるようになる
3.実行に移すためのリソース(お金や時間など)がある

特に1が絶対に必要かつ少しも揺らぐことがないものであることが一番重要だと今までもこれからもずっと感じています。

例えば資金が底をつきかけて生活もできるかわからない時に、
「こんな生活するくらいなら諦めて他の仕事しよう」って思えばその事業はそれで終わります。仮にそのあともう一度やろうってなってみても、一度心が折れたら前のようにはいかないでしょう。要するに愛着とか折れない心がめちゃ大事って話です。
そしてお金の面で心が折れないようにするために国や他の機関からの融資や資金調達をするという選択肢があるのだと思います。

また新規事業を立ち上げるにあたり、社内の開発部署の人や営業の人、顧客やサポートの社員の人たちまで声をかけニーズ調査をして、
その事業が刺さるかどうかをひたすら検証していくというのは、想像以上にタフです。
定時という概念も無くなりますし土日何をしてても事業に活かせるヒントを常に探すような頭になります。

楽しんでいればめちゃ楽しいんですが、やらされている場合は休むことがなくなるので地獄だと思います。

なので「やらされない」自ら「これやりたい!」というものすごい情熱とメンタルがないと新規事業ってそうそう立ち上がらないんだなあ〜と自戒を込めてここで言いたいと思います(自由って多分こういうもの?)。

新規事業を立ち上げている皆さん、おそらく他で同じようにもがいている方めちゃくちゃ多いと思いますが、無事ニーズがあって立ち上がって収益が出てきた時の感動はすごいと思います。一緒に頑張りましょう!(よくイメージするんですが初の有償導入が決まったら私めちゃ泣くと思います)



④グループ会社に入る(子会社化する)って何?
最後のトピックとして子会社化について触れたいと思います。
簡単にいうと親会社の事業と何かしらの親和性があったり、子会社が持つ知見や技術、顧客データや資産等を自ら作り出すよりも同じ会社になってもらう方が早いよね、みたいな動きが一般的な買収や子会社化になるのかなと。

ただ私たちの場合は、将来そうした存在になるだろうと見込みのような形で評価をいただき子会社化となったイメージです。

まさか自分が生きていてこういう機会があるとは全く思ってもいなかったので、本当に貴重かつありがたい機会をいただけたと思い感謝するとともにとことん事業を伸ばしていこうと痛感します。

・子会社化の経緯
3期目突入の記録として書き残しておきます。
私たちの意図としては、自分達の作りたい事業を伸ばすためには資金が必要で、事業に賛同しタッグを組むことで相乗効果が得られると感じてくれた企業様のグループに入る、というイメージです。
(会社をやっていく、事業を作るというのは千人千色のやり方があると思いますが、
その当時私にとって子会社化のケースはあまりにも参考にできる前例がなさすぎて迷い困り果てた経験があり、少しでもきっかけや参考例を探している人にも今後のご参考になればと思います)

会社員として営業をしていてM&Aとか他の会社を買収するとか事業を売却するとか、そんなこと無縁すぎて今回初めて自分が当事者になったため、
株式のやりとりその他に関連する知らない知識をひたすら毎日インプットして、知識武装してみては『これって正解なのか?』みたいなことを自問自答しまくって徐々に知識と先方(親会社)との交渉を進めていった形になります(社長なら知っとけよという話なんですが)。

今回の件で一番苦労したのが、こういうケースを相談できる人がほぼ周りにいなかったことです。

業務でM&Aに携わったことがある人ではなく、

【自分の会社を売却もしくは株式譲渡したことある人】

っておそらく100人に1人もいないレベルで周りにいないんですよ。
facebookは1000人ちょっと繋がってる人たちがいるんですが、
知ってる限り2人しかおらず、その人たちにコンタクトを取ったりこんな感じで文章を残してくれてたのでめちゃ参考にさせていただきました(子会社化の規模も本当に様々)。

いまだにテクニカルな話や詳細は自分の経験していないこと以外はあまり理解できていないことも多いですが、
もしそんな話があって相談する人がいない、という場合は少しはお役に立てるかもしれないのでご連絡お待ちしております。

・【最後に】今までで最高の3期目にするために
資金ショートと独立してから生き抜くことの大変さを1期目である程度経験し、2期目はより会社という仕組みを活用した事業の伸ばし方や成長の仕方みたいな、初めてだらけのことに直面しながらも無事駆け抜けることができました。
3期目はとにかくスピードを上げて形にして世に出して行くことにコミットするフェーズになります。

本当に2年しか経ってないのかってくらい人生の密度が濃いものになりましたが、ようやく事務所も借りて手伝ってくれる方々が増えてきたので、
ちゃんと結果にしていくことでここまでついてきてくれている方々やサポートしてくださる方々に「ついてきてよかった」と思っていただけるような事業にして参ります。

土台が整ったのであとは形にするだけです。
引き続き精進して行きます!

同じ起業家の方、起業を志す方、なんかもやもやしていた方、その他いろんな方に少しでも元気やご参考になれば幸いです🙌 それでは!

【〜最後に採用の募集〜】
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・リモートで雑務手伝ってくれる方
(要相談:単発1日〜数ヶ月)
・エンジニア(PHP、Laravel書ける人)

とにかくスピードが命なので、他社よりも待遇が見劣ることはないかと思います。ピンとくる方いたらぜひご連絡ください!
まずは一緒にカジュアルちゃんこ鍋しましょ🍖

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