大きな2択を迫られた時、大体自分の心は決まってるという話
こんにちは、菊地です。
この度デジタルハリウッドが運営するジーズアカデミーという、
「世界を変えるGEEKになろう!」という、
プログラミングを学習し世の中にインパクトを与えようというスクールの福岡校の平日LABコースを卒業しました。
近い友人には半年くらい福岡に行くことを伝えておりましたが、
5/22を持ちまして、プログラミングで作成したプロダクトを卒業制作として提出し、合格認定をもらい無事卒業しました。
今回はその福岡滞在から帰る飛行機の中でこの文章を書いています。
まだ社会人になってからそんなに年数が経っているわけではありませんが
半年間、一つのことだけに全力を傾けて何かをやることって社会人になってからそうそうなかったので、今回はお題に添いながらどんなことをしてきて今後どうするのか、頭を整理するのもかねて書いていこうと思います。
入学するまでとしてから
新卒から楽天に4年ちょっと在籍して、次の転職先はイスラエルの外資系企業でシステム営業をしてました。
もともと楽天にいたときにテニスを楽しんでいる中で、
「スポーツウェアのアパレルっていつまでもオンラインで試着できるようにならないしアナログのままだな。なんとかならんもんかな」
みたいな考えが浮かんできて、そっちにものすごく興味が湧いたので何もわからないままとりあえずプログラミングスクールに申し込みました。
しかし仕事しながらやっていたことを言い訳にして、全く形にならないままお金だけ費やすことを繰り返したまま2~3校に入っては辞め、
気がつけば20代後半。
いつかはどこかでやるぞといってはみるものの、
人ってそれなりに心地いい環境にいると結局何もしないんですよね。
ここで言う自分にとっての居心地の良い環境というのは、
楽天や外資系企業というネームバリューに甘えて毎月給料もらえてる、
それなりのステータスを持った自分でした。
楽天から次の会社に転職するタイミングで学校に入ってもよかったのですが、
そもそもグローバルなチームで働くということとアプリの最先端業界でマーケティングに触れる経験がしてみたく、声がかかった外資で働くことにしました。
ただそこで成績振るわず1年経たないうちに見事にクビになりました。
・利益を生まなければ給料は発生しないし食っていけない
改めてこういうのを痛感した、自分の人生の中での大きなポイントです。
そういったこともあり、
「お前は営業できないやんけ」
という客観的判断が下ったので、
「今まで通り次の職場探して転職して、また営業やるってなんか違くない?」
というのをまず一番に感じました。
だったら頭にあったアイデアを形にしてより多くの、スポーツウェアが大好きな自分みたいな人たちの役に立とう!
と考えジーズアカデミーに行くことを選びました。
なぜプログラミングスクールがテックキャンプでなくジーズアカデミーなの?という話については長くなるので別で書かせていただこうと思います。
簡単に言うと、
「ここで会社員という生活を一度捨ててもいいから自分がこれだと思う方に全力で舵を切ろう」
という選択をしました。
結論、この選択は本当にして良かったと思います。
楽しそうで自分のためになりそうな方の選択肢ってだいたい怖いものなんです。
でもこの選択は、間違いなく死ぬまで忘れない一生の中で非常に大きな選択のうちの一つだと思います。
この選択をして入学を決めることになるんですが、その時わたしは東京に住んでいました。
しかし原宿にあるジーズアカデミー東京校の平日フルタイムコースはこのタイミングでもう授業が3週間過ぎてしまっており、結果東京には入学できませんでした。
「福岡にも校舎があり、そっちならば間に合うかもしれませんよ」というお話をいただきました(福岡には縁もゆかりもありませんでしたが)。
次の東京校入学には、2021年4月まで待たなければいけなくて、それを待つのはそもそも選択肢としてあり得ませんでした。
今これをやるんだ!って思った気持ちはそんな数ヶ月もあったら絶対途中で消えます。プログラミングスクールに入っては仕事が忙しくだんだん頭にあるアイデアを形にしていくという熱意が消えていくということを何度も自分で経験していたからです。
なので福岡のジーズアカデミーの先生とスタッフさんに急遽面談を開いていただき適正判断をしていただき、無事入学させていただくことになりました(蘭子さん、タロー先生、ごってぃさん、本当にありがとうございました)。
ここまで、火曜に会社をクビになりその週の金曜には入学するというスケジュールでした。
「動くなら何事も早い方が良い」というのは信条にしています。
このスピード感と決める力は自分の持ち味だと思うので、今後も大事にしていきたいと思います。
こうした経緯ですでにカリキュラムが進んでいる福岡平日コースのみんなのクラスに急遽入れてもらうことになり、最初はオンラインで受けていた授業も12月には福岡の現地で受けることにして、
家具家電Wi-Fi全てついており住民票登録もできるエアビー(民泊)を福岡博多で見つけてそこに住んでいました(全部込みで1ヶ月5万しませんでした)。
貯金や給料は学費にほぼ消えて行きましたが、日本には離職した人へ手当を出してくれる制度があり、そうした使えるものはなんでも最大限使いました(福岡での住民登録はこのために必要)。
家探しや生活費の工面など悩みはつきませんでしたが、
その気になればたぶん出来ないことって何もないんだろうなとこの辺りで感じました。
肝が据わってこれをやるんだって決まったら、どうしたらそれを実現できるのかを何としてでも実現しようとするので、そういう環境に身を置くことが今回自分にとってすごくプラスになりました。
そんなこんなでプログラミングを学んでサービスを起こす以外にまず福岡で生きていかねばいけない、ということを考えるウェイトがそこそこありましたが、その中でもプログラミングを学び、展開するサービスをブラッシュアップしていきます。
スケジュールに合わない形で無理矢理入学させていただき、作ろうとするプロダクトで実現したい世の中をひたすら話して同期の松永くんに技術責任者としてジョインしてもらい、
スタッフさんやメンターさんにはほぼ毎日と言って良いほどプログラミングの相談と事業の壁打ちをしてもらいました。
さらにはご飯作ってもらったり、半年間ずっと福岡で乗るチャリを貸していただいたりと本当に感謝しても仕切れません。
前半3ヶ月はプログラミングをひたすら学んで課題を解いて、
後半3ヶ月は事業化するアイデア(卒業制作期間)を練って開発して、
学生時代の部活動みたいな期間を過ごしていました。
ただこの学校は、転職や起業して成功することを保証する学校ではないので、
生徒一人一人のモチベーションや気力、かける時間に依存すると言うのが特徴です。
無事転職するパターンもあればそうでないパターンもあり、起業すると言ってても結局元働いていた業界や会社に戻ったり、
本当に全て自分次第なので入学当初に思い描いていた半年後を過ごせているかどうかは結局自分次第です。
私は当初起業にこだわっていたわけでもなかったのですが、
開発したwearcoordをもっと成長させていき多くのユーザーに届けるには
どうしてもスポーツウェアの小売業やメーカーと提携するという
プロセスが無視できないので、彼らと提携するには法人である必要があります。
そういった理由で個人事業主でいつまでもやるわけにいかず、また自分の覚悟を決めるためにも会社を設立することにしました。
(7~8月めど)
多少不安があっても自分の直感が行けと言ってる方に進む
今まで結構感覚で生きてきたこともあり、大学時代でも
・サークルでなく体育会に入るかどうか
・就活をせずに留学するか
・キツそうな楽天に入るか、別の会社にするか
思い返すとこんなタイミングで割と大きな選択がありましたが、どれも多少なりともストレスがかかるけど自分の直感が行けという方を選択してきました。
留学した時なんかは周りの就活をやっている同級生からは「それは逃げだ」とかいろいろ言われたりしましたが、結局自分がこれだと思った方向に進んでよかったとどの選択においても胸を張って断言できます。
今回に関しても転職するのではなく、
半年間プログラミングを学び事業化を目指すという選択も、
20代後半の男がいきなりニートになるのである意味プレッシャーしかなかったんですが、
絶対やるべき方向はこっちだよねと細胞レベルで感じていたので、入学することと福岡に来ることに迷いは微塵もなかったです。
この選択をするまでに障壁としてあったのは、
・福岡での生活費
(せっかくならばリアルで授業を受けて同じように志を持った仲間と対面して生活したかった)
・ここで何か形にならなかったときに食っていく仕事はあるのか
もっと挙げようと思えばたくさんありますが、大体こうしたところに集約されます。
ただこうやって出てくる不安材料は、一回走り始めるとなんだかんだいろんな方法で解決できてしまうもので、実際なんとかなりました(学校に入ってる間は失業手当とか国の制度をフル活用したりバイトをしたり)。
今後どうしようみたいな不安に関しては、
そもそも先のことを心配する前に与えられた半年間を微塵も後悔せずに済むよう過ごすことだけ考えていれば、結果的に何かしらの形になっているもんだと思いました。
大事な局面の2択って私はいつもこんな感じでした
・ある程度先が見通せてて安心なAプラン
・本当はこっちが自分がしたいことなんだけど色々懸念がある手前踏み出せないBプラン
おそらく、本当は誰もがBに行きたいはずなんですよね。
でもリスクとか不安が拭えないし、今の生活を手放せない、みたいな事情がどうしても人によってあると思います。
しかし、いざそっちに踏み出してしまったら、言い訳もできないしそれに全力投球するのみなので最終的に絶対その方が自分にとっていい判断になると私は思っています。
最後に
ジーズアカデミーで過ごしたこの半年で、
入学する前の何かしらやらない理由を探そうとしていた今までの自分とは違い、とりあえず走り出せばなんとかなるしなんとかするというマインドを持った人間に変わることができたと思います。
今回ずっとお話していた、
「自分の人生を分けるであろう大きな2択」
というものはなんだかんだそうそうやってこないと思いますが、
多分その選択が現れた時点で直感的にどっちに行きたいか自分の心はほぼ決まってると思うんですよね。あとはそれをちゃんと選んで実行してあげられるかどうか。
なので今後そういう選択が現れた時も、なんの躊躇もせず、自分に嘘を付かずに自分が行きたい方向へ進んでいこうと思います。
現在開発中のwearcoordも、
「スポーツウェアを通じて普段のスポーツのワクワクを最大化する」ことを目的としたオンラインバーチャルコーディネートサービスなので、
今後スポーツウェアを扱う企業と提携を組むことを考えれば法人化がどうしても必要になりますし、
そもそも個人の趣味みたいに自己満足で終わらせるつもりもさらさらないので今後テニス以外のスポーツジャンルを増やしてサービス自体を拡大していくことを考えれば自分が今後やるべきことも決まってきました。
引き続き、スポーツウェアが大好きな人が触っていて楽しくなる、
漫画アプリみたいに暇なときに自然に触ってしまうサービスをスポーツウェアの分野で作っていきます。
今後ともフィードバックなどたくさんいただけますと幸いです。
そしてこういう選択をしてここまで半年走り抜けて、
学校で出会った人をはじめ、何も言わず応援してくれた家族、応援してくれて無茶ぶりにも協力してくださった友人、毎週事業相談をさせてくれた同期、福岡でテニスをめちゃくちゃできる環境に誘ってくれた方々、本当に感謝してもしきれません。
ここまで形にしてきたものを今後さらにブラッシュアップさせて、
自分たちなりの戦い方とスポーツ大好きな人たちにフォーカスした楽しいプロダクトを作って恩返しをするつもりで今後も走り続けます。
引き続き有言実行で走っていきたいと思います。
ありがとうございました。
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