瀬辺勝です!シベリウス作曲「もみの木」について語ります。
こんばんは。瀬辺勝です。
11月に入り朝の空気が冷たくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は朝時間があるときに散歩をしているのですが、そのときに何気なく聞こえるBGMが、寒くなる季節に溶け込んでいくのを感じることが好きです。
そして今回語る曲は、そんな寒い季節にピッタリだと思うので、皆さんに紹介しますね。
今日はシベリウス作曲の「もみの木」についてです。大変短い曲ですが、味わいのある旋律がお気に入りです。
シベリウスは北欧フィンランドの作曲家です。フィンランドのクラッシック音楽の作曲家として最も有名といえるでしょう。
最も有名な交響詩「フィンランディア」は愛国心溢れる曲ですが、ピアノ曲はもっとフィンランドの自然や彼自身の感情がストレートに表現されています。
この曲は、1914年、当時49歳のときに作曲されました。5つの小品のうちよく演奏されるのが、この「もみの木」になります。
最初に記譜されているStrettoは、切迫したという発想記号です。
その次の小節はLento(遅くとという速度記号)がありますが、決してそこまでゆっくり弾くのではありません。
シベリウスが作曲した緩急のついたメロディーを演奏家がスケール豊かに表現して、はじめて小品も壮大な原風景を思い出させる曲の一つとなるのでしょう。
さて、もみの木と聞くと皆さんは何を思いますか。
そう、もうすぐやってくるクリスマスのツリーになる木ですよね。
次回はせっかくなので、クリスマスにちなんだ曲を語ろうと思います。
それでは、また次回もお楽しみに。