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訪問型ラグビー教室、2年目を迎えるにあたり

こんにちは、青森県と東京都での2拠点生活を送っている奥山大です。

2023年夏から始動した訪問型ラグビー教室に関するプロジェクトが、無事2年目を迎えることができました。折角の機会ですので、どんな背景でこのプロジェクトが始動したのか、どのような現在地にいるのか、これからどこに向かっていくのかについて、簡単にまとめられたらと思い、このnoteを書いております。

そもそも訪問型ラグビー教室とは何か

青森県八戸市出身のプロラグビー選手である中村良真が、東北地方の小中学校や高校のラグビー部を訪ねて、ラグビーの素晴らしさを普及していく活動です。小中学校では、体育の授業をお借りしてタグラグビー教室を実施しています。高校のラグビー部では、その部活の顧問の先生やコーチと相談し、足並みを揃えた上で、中村が現役ラグビー選手としての視点から高校生の競技力向上のために出来る取り組みをしていく形をとっています。

小中学校での取り組みと高校のラグビー部での取り組みは、目的が大きく違っていて、小中学校に対しては普及を、高校に対しては競技力向上や人間的な成長を目的としています。

八戸市立島守小学校での訪問の様子

小中学校の授業の中で、その地域のプロスポーツ選手が体育の時間で指導を行うことは、他競技でも実際にあります。例えば、青森県だとサッカーやアイスホッケー、バスケットボールなどの選手が、似たような活動を行っている事例を見かけます。子どもたちにとって様々な機会に恵まれることは良いことだと思っていて、なるべく現場の先生方の負担にならない形で、新しい刺激を学校の中に届けていくことに挑戦しています。

高校のラグビー部に関しては、東北地方全体のレベルを底上げすることを目的としています。全国と比べると、東北の高校ラグビーのレベルはまだまだ発展途上であり、これは関係者全体として大きな課題として認識しているものだと思うので、そこに対して現役選手ができることは一つ一つ丁寧に進めていこうという思いがあります。

どのような背景で始まったのか

さて、このような活動が2023年夏から始まっているのですが、その背景には、実際に現地でラグビー教室を実施している中村良真の想いがあります。

中村は青森県八戸市の出身で、八戸西高校でラグビーを始めました。その後帝京大学に進学しラグビー部で4年間活動した後に、日本製鉄釜石シーウェイブスに所属して現在リーグワンでプレーするラグビー選手になっています。

高校でラグビーを始めるという、決して早いとは言えないスタートに思われるところからプロラグビー選手に到達するまでの人生を経験して、地元への感謝の想いやもっと良いラグビー環境や教育環境を構築したい動機があり、まずはできることから始めたいと思ったところが出発点としてあります。

僕自身と中村は地元の先輩後輩にあたり、先輩のその想いに触れて僕もその想いを上手く仕組みに落とし込みたいと思い、一緒に活動を始めています。

現在地

そしてこの活動を始めてから、約1年が経過しました。1年と言っても、1年のほとんど岩手県釜石市でラグビー選手として活動していることもあり、この活動に充てられている時間だけで見るとまだまだ短いのも現実としてあります。

その限られた時間の中で、出来なかったことや反省点も多々ありますが、まずは青森県と岩手県の複数の小中学校に訪問し、それを地元メディアで何度も取り扱っていただけたことは僕たちにとっては一つの成果でした。また、今年の活動としては、新しく宮城県での訪問も増え、じわじわと活動の裾野を広げられているという実感も得られています。

株式会社トンボ様との協業

また、個人法人を含め、この活動に共感、賛同いただいた皆様にスポンサーとして支えていただける立ち位置にもなりました。スポンサーの皆様のお支えあってこその現在地だと思っておりますし、引き続き大切なお金を預けていただいた責任や期待を背負いながら、活動に向き合っていきたいと考えております。改めて、いつも本当にありがとうございます。

これからどこに向かっていくのか

2年目を迎えるにあたり、質と量の両方にこだわりたいと考えています。

まずは質の部分ですが、これは僕らとしての出来ることを増やしていきたいという意図があります。全てをお伝えしきれず申し訳ないのですが、単純にタグラグビー教室を実施するだけでなく、もう少し学校現場に踏み込んだ活動や、ラグビーの競技力向上に直接的に関われる立ち位置に挑戦していきたいと思って準備を進めています。ゆくゆくは、ラグビーやスポーツという枠組みにとらわれず、教育の分野全体で、その地域の皆様から感謝される存在を目指して行こうと思っています。

続いて量の部分ですが、昨シーズンの3倍の訪問数を最低限の目標とできればと考えています。現在、新規開拓中ですので、東北地方の学校関係者の皆様はぜひ訪問の機会を頂戴できますと幸いです。今シーズンの訪問は既に始まっており、かなりの手応えを感じています。

今シーズンとしては、質はタグラグビー教室を進化させて出来ることを増やす、量は昨シーズンの3倍以上の訪問数を確保することを目標にやっていきます。タグラグビー教室をどのように発展させていくかは、そしてその後数年単位でどのような未来を描いているのかに関しては、また追ってnoteにまとめてお伝えさせてください。

最後に

スポーツを取り巻く子どもの未来は、そこにある施設や指導者によって大きく変わります。そしてこれは、子どもたちがが自分のやりたいことをのびのびできる環境を実現できるかどうかは、その土地の皆さんに委ねられているということでもあります。

かつて中村と奥山がサッカーをしていた学校でも実施

そもそもスポーツは、非常に民主的なものだと考えています。競技する人も応援する人も、楽しむのに言語や宗教は関係なく、知識や競技経験がなくても、勝った負けた、カッコいい美しいといったことで、一喜一憂できる素敵なものです。

その魅力をうまく活用すれば、教育的価値やその地方を盛り上げることにも繋がっていくと僕は信じています。まずは地元から、スポーツを切り口に社会に良い作用をもたらせる人間でありたいと考えていますし、その一端を担うべく出来る全ての努力を継続しているつもりです。

2年目も全力で頑張っていきます。最後に大変厚かましいのですが、お願いを書いて終わりとさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。

お願い

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奥山 大
最後までお読みいただきありがとうございました!みなさんからのサポートや「スキ」を励みに、また頑張っていく所存です!