トランプ大統領とロシアゲート、オバマゲートについてザックリ分かる
アメリカ大統領選挙が近づいてまいりました。
今回は、一時期話題になってすっかり聞かなくなったロシアゲートと、変わって勇いて出てきたオバマゲートについてザックリ解説させて頃きます。
マイケルフリンという人物が逮捕・起訴されましたが、その後不起訴になりました。
良くある話と思いきやとんでもない事件だったことが明らかになりました。
事は2016年11月、トランプ氏が大統領選挙に勝利したところから始まります。
ロシアゲートとは?
2016年11月、トランプ氏は安全保障担当補佐官にフリン氏を任命しました。
ただ、実際のトランプ大統領就任は翌年2017年1月なので、それまではまだオバマ政権であり、フリン氏も一般国民扱いとなります。
その2016年11月にフリン氏と元駐米ロシア大使との間で電話会談をします。
しかしそのロシア大使はFBIがスパイ防止法の類である『FISA』という法律に基づいて盗聴をしている人物でした。
政府関係者以外が外国政府と交渉することは違反とする『ローガン法』というものがあり、当時のフリン氏は一般国民扱いでロシア大使との電話会談を交渉とみなされ、またこれに対して偽証を行ったという事で『偽証罪』も適用されました。
いわゆるフリン氏は大統領選でトランプ氏を勝たせるためにロシアと共謀したとされ、トランプ氏はフリン氏を解任せさるを得なくなりました。
それに伴い、トランプ氏自身もロシアと共謀していたのではないかと疑い、捜査を始めました。
これがロシアゲート疑惑になります。
その後のフリン氏はFBIとの戦いを3年ほど続けており5億円と言われる裁判費用も自宅売却などで用意していましが、さすがに資金が底をつき勝ち目がなく司法取引を打診されます。
フリン氏の弁護士もそうせさるを得ないと説得していました。
その時、シドニーパウエル弁護士という方が、この司法取引に疑問を投げかけます。
まず偽証罪と言われる部分について、これはFBIがフリン氏に対して正式な取り調べではなく一般的な世間話をするようにリラックスさせて、あいまいな返事になるような聞き方をして虚偽証言にしようとしたのではないか、という事です。
またローガン法の適用についても、フリン氏は次期政権の大統領補佐官に決まっていたので一般国民では無いとされ、そもそもこのローガン法というのは憲法違反という疑惑の法律でもあり、この法律で有罪になったことは一度もないというものでした。
このシドニーパウエル氏の助言もあり、フリン氏は司法取引に応じず再度戦うことにしました。
後で分かったことですが、最初の弁護士とFBIはつながっていたそうです。
その後、トランプ氏とロシアの共謀の明確な証拠がでてこず、ロシアゲートという疑惑も自然消滅していきました。
極めつけは、FBIの上部組織である司法省の長官が、担当者を変えて捜査の見直しを指示しその後に起訴取り消しとなりました。
これにより正式にロシアゲートは無かったことが確定となりました。
ですが、ここで終わらず新たな問題が出てきました。
オバマゲートとは?
FISAにはマスキングという、外国人を監視対象に盗聴している際に自国民の組織や名前を得た場合、プライバシーを守るために秘密にしなければならない制度があります。
当然フリン氏はマスキングの対象です
そしてマスキンクされた名前を開示するには開示申請をしなければならないのですが、その開示申請の記録がありません。
開示履歴がないという事は、フリン氏とロシア大使の間で電話会談があったことはFBIも知ることはできないという事になります。
2017年1月オバマ大統領はジョーバイデン副大統領のほかFBI長官等と共に、フリン氏に関する対応を協議しています。
これは情報開示をしなければ知るはずのない内容をすでに知っていた事になります。
これはオバマ氏がフリン氏の捜査を事前に知っていた。というか関与、指示までしていたのでは?と言った疑いがかけられております。
これがオバマゲート事件になります。
またロシアゲート疑惑、いわゆるトランプ陣宮が選挙に勝つためにロシアを通じでサイバー攻撃やSNSを使ったプロバガンダを流したとしていた物も、
実際にはヒラリー陣営と民主党がイギリスの情報局に資金を提供し、ロシアとトランプ候補に関係がある嘘のリポートを書かせ、それにFBIも関与していたとなっております。
フリン氏はオバマ政権時代の2012年~2014年まで、国情報局長官を務めていましたが、ISの対応でオバマ氏とフリン氏が対立、解任された過去があります。
そしてオバマ氏はトランプ氏に引継きをする際にフリン氏は起用しない方が良いと提言しましたが、トランプ氏はそのフリン氏を起用します。
その直後の出来事になります。
というわけで半沢直樹みたいなことが実際のアメリカで行われていたというお話でした。
正直、何が本当の事で何が正義か分からなくなりますが、これらを踏まえて大統領選挙の結果を見てみると面白いと思います。