ベーシックインカムについてザックリ分かる
最近、ベーシックインカム(以下、BI)について話題になることが多いので簡単に解説させていただきます。
特に竹中平蔵氏が提言しており、アンチ竹中派の方々がこぞって反対していますが、そもそもこれはだいぶ前からいろいろな人が提言していたことで、後乗りしてきた竹中氏のせいでマイナスイメージになるのは避けたいと考えてます。
簡単に言うとBIとは全ての国民に一律で一定の金額を給付する制度です。
計算では一人7万円ぐらいと言われています。
給付方法についてはいくつかの考え方があります。
今の制度を全てなくし、BIのみの給付する方法
いわゆるネオリベ型といわれるもの。
一人7万円だと病気や障害などがある人は生活出来なくなります。
今の制度をそのまま残し、プラスBIを給付する方法
いわゆる反ネオリベ型といわれるもの。
これについては財源が足りないため増税がセットとなります。
BIプラス給付をする方法
いわゆる中間型といわれるもの。
病気や障害などの理由がある人のみ追加で保障を受けられる仕組みになります。
私が見ている限りではネオリベ型の金額不足と、反ネオリベ型の増税をごっちゃにして批判をしている人が多く見受けられますが、
上記のようにいろいろな方法があるという事を知ったうえで考えていく必要があります。
年金の扱いについて
一つ気になるのが年金をBIに組み込んでいる事です。
年金は保険の性質を持っています。簡単に言うと早死にした人は払し損になり、それを財原にして長生きした人に給付する制度です。
これは均一支給のBIとは相性が悪いためどのように統合していくか、確認していく必要があります。
所得制限について
また、所得制限をかけるという声もありますが、これも失敗する原因です。
貰える人と貰えない人が発生すると結局人手と利権が発生します。
心情的に言いたいことは分かりますが、全員一律で給付し所得税で調整した方が無難だと思われます。
もちろんBIが導入されれば今までもらっていた保障が少なくなる人も出てきます。
ただ現状の制度は複雑でかつ自己申告制なので、制度を知っているか知らないかによって受け取れるかどうかが決まります。
現制度のままでは助けられない人が多数いることから出てきた案なので、弱者切り捨てにならないような制度設計を政府にはお願いしたいところです。
制度を成り立たせるためには
BIを成功させるには最低7万円の金額を死守すること。
個人の事情より多く貰っている層や既得利権者などを潰してまるっと組み入れないと、
一人4万円とか中途半端な額になってしまう可能性もあるため、きっちり対応していく必要があります。
同時に日本国籍の扱いを厳重にすること。
BI目的に他国籍の人が日本に入ってくるケースが考えられます。
もちろんきちんと日本国内で働いてキッチリ納税して項ける方は大歓迎ですが、不当に国籍取得しようとする輩が発生するのは目に見えています。
安定した税収があって初めて成り立つ制度なので、ここはきっちり抑える必要があります。
といった具合にBIを導入しようとすると戦う相手が山のように出てくるので、政権としてはあまり乗る気がしない政策ではあると思います。
今回はザックリ解説なのでこの辺にしておきます。
最後までお読み頂きありがとうございます。