9月のFOMCに向けて

ドル円現在105.79〜105.80
レンジ予想105.40〜106.20
ゲスト三井住友銀行NY 下村剛さん

本日NY市場は、朝方ドル高で始まったが、株式市場が持ち直すとドル買いも一服、ドル円は105円台後半の上値の重い展開だった。
本日は欧州のPMIに注目している。最近のドル安を牽引してきたのは、ユーロの底堅さである、企業センチメントの回復基調が確認されれば、ユーロは上昇基調を維持しそうだ。
ドル円は現状レベルを中心とした、レンジ相場継続を想定する。

キャ)本日の注目ポイントについて

マーケットでは、緩和期待を背景にリスク資産やドル売りポジションが相応に積み上がっており、FRBの些細な変化にも神経質になっている。先日のFOMC議事要旨では、イールドカーブコントロール導入期待の後退を材料視し、ドル買い戻しの反応となった。ただ個人的には、議事要旨をきっかけにしたドル売りポジションの調整要因の方が大きかったと思う。

キャ)9月のFOMCに向けてFRBはどういうスタンスだと見ているか?

FRBとしても、安易に緩和スタンスを弱める事で大統領選前に不用意にマーケットを動揺させたくないというのが本音ではないかと考える。
来週のジャクソンホールでのパウエル議長の講演等で、9月FOMCに向けたコミュニケーションの確認をしたいところだ。
フォワードガイダンスの強化等の示唆を通じた緩和スタンスの継続が確認出来れば、為替市場ではドル安時代の継続と受け止めると思うが、ドル円は一気に104円を割る様なドル安円高にはならないと見ている。