次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウム液 違いを理解する!!
いつもありがとうございます。
アルコールや次亜塩素酸水などで消毒が続く日々が続いていますが、ご質問がありましたので、記事にしました。
次亜塩素酸(水)と次亜塩素酸ナトリウムは全く別のものですので使い方が異なりますので注意が必要かと思います。
■次亜塩素酸水 分子式 HClO 分子量52.46
一酸化塩素の無水物を水に溶かすことで得ることが出来ます。きわめて弱い酸で、炭酸より弱い。日光により分解する。
■次亜塩素酸ナトリウム 分子式 NaClO 分子量 74.65
水酸化ナトリウムを次亜塩素酸で中和して得ることが出来る。無水物は極めて不安定で爆発性を有する。
(参考資料:化学小辞典)
次亜塩素酸水:現在市販品が多くあるかと思います。手やスマホ、テーブルなどをスプレーしてふき取る事で消毒効果があると言われています。しかしテーブルに元々ある汚れがひどいと効果が薄れるので綺麗にしてからスプレーをする。(参考:経済産業省、次亜塩素酸水を使ってモノのウイルス対策をする場合の注意事項)
所見:昨年、次亜塩素酸水は効果がある・ないなどとニュースになりましたが適切な方法をおこなえば効果があるとの発表がありました、今ではより安全な次亜塩素酸も開発されていますので確認してください。
次亜塩素酸ナトリウム:漂白剤で有名ですね。従来から新型コロナのウイルスの消毒にも使われていましたが、液性はとても強いアルカリですので手などの消毒は行わないことと、目に入ると失明の危険があります。次亜塩素酸ナトリウムは正しく理解して使えば問題は無く、例えばドアノブ、照明のスイッチなどには効果的です。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の作り方としては、0.05%以下に薄める。(参考:経済産業省、新型コロナウイルスに有効な界面活性剤及び次亜塩素酸水を公表します、最終回)
所見:たとえ薄めていても、素手に使うのは推奨できません。ドアノブなどを消毒するときは手袋を着用して手に付かないように注意が必要です。テーブルなど広い面への消毒も推奨できません。広い面をふき取ると蒸気が発生して、その蒸気を吸い込むことで肺に影響が出るかも知れません。噴霧はNG、作り置きNG。また、薄めていてもアルカリですので、トイレ掃除強酸の洗浄液と混ぜると大変危険です。
昨年のニュースですが、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを混同している消費者が多いとの事で注意勧告のニュースです。
■空間除菌について
薬事法に基づき、医薬品や医薬部外品の記載のない物の効果は分かりません。WHOや厚生労働省の注意勧告を参考にしてはと思います。
前職時代に、化学薬品の中に天然素材の抗菌効果のある物を入れました。薬事法の関係で抗菌効果があると言うことはできませんでしたが、抗菌効果のある◯◯が入っている!と説明書に書いたことがあります。何か使用するにあたり説明書をよく見る事がいかに大事かと思います。
■上記が全てでは御座いませんので、取り扱い時には注意事項をよくご確認下さい。
今回、ご質問を頂いた『きむきむさん』ありがとうございます。再確認できました!!