『南京大虐殺記念館』での出来事 中国生活ご安全にー29
いつもありがとうございます。
中国滞在時に、3度南京にある『南京大虐殺記念館』に行きました。2回は中国人の友人に連れて行って頂き、3回目は息子が大学卒業時に連れて行きました。
南京大虐殺記念館は色々と意見はあるかと思いますが、その件については触れません。当時大学4年の息子を卒業旅行として二人で上海を中心に南京まで足を延ばして、観光をしました。
上海から、高鉄(新幹線)に乗り南京で降りてタクシーで記念館に移動。入り口には大勢の人が並んでいました。息子には『しゃべるなよ』と言い聞かせて順番に記念館の中に入っていきました。
中に入ると、時代ごとの写真やパネルが展示してあり、中国語・英語・日本語での説明があるので息子は順番に日本語を読んでいました。人が多く見失うと面倒になるので、人の流れに合わせてゆっくりとと進みました。パネル以外にも人形の展示などもあり、リアルに描かれています。
ゆっくり前に進むと中国人親子の会話が聞こえてきましたが、最初は気にしていませんでしたが、4~5歳の男の子の声が大きくなり耳に入ってきました。
男の子:日本は悪い国なのになんでやっつけないの
早くやっつけにいこうよ、ねええ、パパ
パパは怖いの、早くやっつけようよ~~~
パパ:これはね昔の話なんだよ
男の子:昔ってずーっと前の事?
パパ:そうだよ、ずーっと前の事だから今は日本をやっつける必要は
ないんだよ
男の子:じゃあどうすればいいの?
パパ:今の日本はね、技術が世界で一番なんだよ、中国は色々と技術では
日本にまけているんだよ
男の子:今の日本はすごいじゃん、怖い人もいないの?
パパ:怖い人はもういないよ、
そしてパパは男の子に向かって、『勉強を頑張って日本をやっつけようね』
さあ、帰って勉強しようといい、人ごみの中に消えて行きました。
思わず、お父さん『よろしければ握手・・』と思いましたが、しませんでした。中国の一般の方は日本を技術大国と見ている人も少なくないと思います。直近では、IT技術や特許出願件数などでも負けて来ているようにも思います。
気が付くと、我が息子の姿を見失ってしまい探しました。おそらく前に進んでいると思い、人をかき分けて前に前に進んで探しましたがいない・・仕方ないのでもう一度来た方向に戻り探したところ、パネルを読んでいる息子を見つけて一安心。小学校の先生を目指していたので(今は先生です)興味がわいてきてパネルの日本語を全て読みながら進んでいました。
そして、近くの孔子を祀っていると言われている夫子廟(ふうしびょう)にバイクタクシーで移動して少し観光してお土産を買ってから上海に戻りました。3月だったので春節の雰囲気ものこりとても賑やかでした。
そして夜の上海外灘へ行き、写真を撮りまくっていました。親子での海外旅行は最後だったかもしれません!!
思いで深くそして、色々と考えさせられる息子との中国旅行でした。