平均睡眠時間と労働生産性
ちょっとまえにこのニュースが話題になっていました。
不眠ニッポン 睡眠負債が生産性や利益率押し下げ 下の画像がよくTwitterで見たのではないでしょうか
睡眠時間はウィジングス、1人当たり労働生産性は、というところが集計した結果を図示したグラフです。この表だけだと相関はあるけど、因果はわからないよねぇとか、0から始まってないグラフはねといったコメントをみかけました。
たしかに差が大きく見えるように日本と平均を比べると、睡眠時間は6時間10分と平均7時間10分で1時間の差。8万ドルと10万ドルで2万ドルの差。省略したところがそれぞれ6時間、6万ドルということを考えれば、差は大きく見えるようなグラフ(差を大きく見せよう)とした作成者の意図を感じるグラフに思えます。
今回はそもそもこの時間をどのように計算をしたのかを調べてみようかなと思います。
平均睡眠時間を考える
まず、日本の平均睡眠時間は6時間10分とのことです。自分は・・と考えてみると平均6時間切っている気がします。(休みの日にどかっと寝る感じはのぞいて、平日は特に、12時過ぎにねて6時過ぎくらいに起きるので6時間弱くらいが普通かな)
ちなみにこのグラフのもとになっているウィジングスという会社は自分の印象は、おしゃれな体重計やスマートウォッチの価格帯はやや高めというイメージの会社です。
睡眠をトラッキングするツールとしてはウォッチが大半だと思うのですが、国内のシェアでいうと、apple watchが半数を超えていて、ウォッチだけの結果だけすると若干、偏った数字になっている可能性はあるかもしれません。
データを見るときに気にするひとつ、代表性があるかどうか。代表制というのは、今見ている数字が本当に日本全体、もしくは世界全体とかストーリーの主語全体を説明できるサンプルから生まれた数字になっているかということですかね。昔、ソーシャルリスニングの仕事していた時に、このメッセージに代表制ありますかときかえれて、「書きたい人しか書かないですよね。よい、悪い極端な感想の人のほうが多いはずです」といったことがありました。
とはいえ、別の組織の分析結果を見ても日本の平均睡眠時間は少ないようです。
ほかの発表などを見ても、アジアは比較的睡眠時間が短い人たちが多いようです。ちなみに、このホワイトペーパーを見ると、平均時間が長い人たちのほうが、リラックスできていて、肥満も少なそう。とはいえ、7時間以上寝ているとそこまで差はないかなという結果です。
睡眠時間に関しては、以降自分の考えになりますが、差があるとして、30,40分くらいの差が本当に差になるのかどうかですよね。よく聞く睡眠サイクルが90分前後(自分の場合は80分くらいかなという気はしています)から考えると少し短いような気もしますし、、とはいえ、30分くらいであれば、良いといわれるパワーナップ(昼寝)をすると追いつけるくらいの時間差ということになるんでしょうか。
ちなみに、昔ポッドキャストで聞いていて、あーそうだよねと思っていたことががあるのですが、睡眠グッズにお金かけるよりたくさん寝たほうがよほど健康に良いと言っていました。。 たしかに。自分ももう少し睡眠時間は増やしたほうがいい気がしています。
1人当たり労働生産性を考える
次に労働生産性についてみてみましょう。
https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/report_2022.pdf
こちらに、日本生産性本部のまとめたレポートがあるので詳しくはそちらを見てみてください。
労働生産性計算方法としては、GDP(ドルベース)/就業者数 となっています。ちなみに就業者数が人口に代わると一人当たりGDPといわれるよく聞く数字ですね。(ざっくり500万円くらいで、自分が大学時代とかは覚えていた数字ですね)
ポイントは二つかなと思っていて、ドルベースと就業者数ですね。
まず、分母の就業者数です。労働人口ではないところが肝ですね。働ける年代でも働いていない人は分母に入れていないということになりますね。失業者しているひと、働きたいけど働けていない人、働く気のない人たちは対象外ということになります。フリーターはどうなんでしょうか?この辺は結構国によって人数変わってきそうな気がします。
日本は給料は上がらないが安定しているというのはよく言われる話、海外に比べると仕事には着きやすい環境(仕事があればなくなりにくいってことか)なのでしょうかね
次いで、ドルベースのGDP。このドルベースの換算は為替レートを使わず購買力平価(PPP)を使って計算されています。(2021年は100.41円/ドル。)
自分は大学時代の時にやりました。ビッグマックの値段で、同じもので各国のお金の価値を計算するとか話を聞いた気がしますが↑の説明だと、ハンバーガーの値段で出したものということです。
https://data.oecd.org/conversion/purchasing-power-parities-ppp.htm で変化が見れました
2012年くらいから100円前半くらいでほぼ横ばいが続いていました。円ベースのGDPが変わっていなければドルベースのGDPもほとんど変わっていないってことですね。
なんかだんだん、So What?になってきたのでまとめます。改めていろいろ今回の数字を見てみた結果、GDPとは何ぞや見たいな話はありますが、(海外生産された日本の企業の利益などは含まれない)というところもあり、この結果がすべてではないとは思いますが、GDPが増えていないところに課題がありそうですね。
このGDPを見てて思ったのが、こちらの動画の日本の天才たちが作ったコンテンツをビジネスに変えていく必要があるという話。こういうのがうまく回るとインバウンド消費が増えて、国内の消費を海外の人がしてくれるようになることでGDPにつながるだろうなぁと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=VJW9cYGYdhI
長々と長文。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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