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ネイティブたちの英語が聞き取れない、理解できない理由(問題提起版)

この記事はタイトルにあるよう、「もしかして理由はこれなんじゃない?」と提起するもので、解決策を示すものではありません

あれば僕が知りたいです。だれかおしえて~!

将来に、自信をもって答えが用意できれば「解答版」を書きます。書きたいです。

で、まず、「なぜできないか?」という原因を追究できれば、解決策の輪郭がほんのり見えてくるかもしれないという淡い期待を抱きながら書いてます。

あなたも僕と一緒に「なんでだろ?」と考えながら読んでほしいと思います。

僕が考える「聞き取れない理由」を一気に列挙します。

1.市販の教材のような淀みない発言が思ったより少ない
2.文法なんて考えてる暇がない
3.文の切れ目が分からない過ぎる
4.2人以上が同時に発言する
5.感情が載る
6.高難易度の単語が思いのほか出てくる
7.時事ネタは分からん(海外で今現在バズっている事象は知らん)
8.その人の活舌が悪くて単純に発音が聞き取りづらい
9.アメリカ人は音を崩しすぎ
10.その人が単に早口なだけ
11.話題に関する前提となる知識が無いか乏しい
12.感覚的には音ゲーのラスボスクラス

とりあえずこんなところでしょうか。

一つ一つについて、ちょっとずつ深堀っていきます。

1.市販の教材のような淀みない発言が思ったより少ない

市販の教材のように、よどみなくワンセンテンスを発言して、それで次の人が順にしゃべるってことがかなり少ない気がします。

一人がわ~~っとしゃべって、一息ついたら相手もわ~~~っとしゃべるって感じです。

Aさん:あのさあのさちょっと聞いてよ、前からほしいって言ってたヘビ、買っちゃった! でね、まぁ超かわいいの。いくらしたと思う。いくらでしょうか? 1500ドルでした。ちょっと高いけどかわいいは正義!

Bさん:よかったじゃん。ちなみにヘビの寿命ってどれぐらいあんの? 5年? 10年? もしかして100年……なわけないか。ちょっと気になったんだけどさ、ペットに何年生きますって保証あるの?

みたいな感じです。少なくとも。

トム:はいメアリー。今日の調子はどうだい?
メアリー:いつも通りよ。あなたは?
トム:僕も同じさ。

っていう感じでは少なくともないですね。


2.文法なんて考えてる暇がない

実際の英語の会話って、かなりスピーディーなので、文法的なことを考える余裕はないです。断言します。そんなものはない

ということで、聞こえた音をその順番通りに処理するだけですが、コレが意外と難しい。というか慣れてないだけかもしれません。

聞こえたとおりに理解できればオッケーなので、受験英語の世界よりかは楽なはずですが……

言葉を変えれば、解釈してる暇がないといえるかもしれません。構造が、構文が、修飾がと考える余裕がないのです。日本語と英語とでは語順が真逆なせいも、多大な影響を及ぼしているように感じます。


3.文の切れ目が分からない過ぎる

1と似てますが、僕らのイメージする文章って「きちんとピリオドで終わるもの」って感じですけど、実際には”I don't think I could do that I think some snakes are cute though”みたいに一気に発音されるため、「え? どこか今切れ目あった?」と理解に支障が出ます。

ま、実際にはthatで一回区切り、最後のthoughで区切れます。が、聞いている途中ではそこまで冷静に分析できないと思います。

これが難しさを一気に押し上げていると思えます。


4.2人以上が同時に発言する

これは英語に限った話じゃないですね。日本語でも同じです。

教材英語では遭遇しない現象なので、いざ聞いてみると「What??」ってなります。

話したい気持ちはわかるけど、できれば、空気を読んで発言してほしいっていう思考が日本人的で、理解の妨げになっているのかもしれません。

言いたいことは言いたいときにハッキリ言う、そういう文化だと思う方が理解しやすいかもしれないかなぁ。どうだろう?

5.感情が載る

単語帳に付属する音声のようには発音されない、そう思っておいた方がいいです。

発言に感情がのると強調されるわけです。模範的な発音からちょっと逸れるのです。

これがむずい。僕らは模範的な発音しか知らないので、「今の何?」ってなりがちです。

「今の何?」が頻発すれば理解できるはずもなく。

単語が同じリズムで淡々と話されているのであれば、聞き取りもしやすいのですが、人間には感情があります

感情がのるとテンポが一定ではなくなります。端的にいえば「抑揚」ってことです。自分がもっとも言いたいことは強調して喋り、その他補足的なことは高速でざっと話すはずです。

高速→高速→低速(強調)→高速→低速(強調)みたいな感じです。

市販の教材ではかなり抑揚が乏しいと感じます。話すテンポも比較的一定だと思います。

でも、実際の会話はもっとエモーショナルなはずです。事務的な会話でない限りは。

このテンポが不安定な会話に慣れてないと、簡単なフレーズでも聞き取りが難しく感じる場合が出てきます。

6.高難易度の単語が思いのほか出てくる

NGSL2850という英単語リストってご存じですか? このリストにある2850語をマスターすると、日常会話の95%がカバーできるそうです。

このリストに収録されている単語はそこまで難しくないです。大学受験をまぁまぁ頑張った方なら、初見で8~9割ぐらい知ってるんじゃないかと。

でも、そうはいっても、ネイティブたちの会話中には急に英検1級クラスの単語が出現したりするのです。

ろくでもない例ですが、「死骸」って英語でなんて言いますか?

carcassだそうです。

え!? ってなりませんか? 僕ももちろん知りませんでした。

あとは「増大する」はどうです?

augmntが当てはまるそうです。知らんしそんなん。

英単語って、ちょっと独特な世界観があるように思います。

serendipityっていう単語があるのですが、「思わぬものを偶然に発見する才能」って意味なんですけど、コレ、単語にする必要あります?

"You are so lucky guy!!"じゃアカンの?

僕が言いたいのは2,850語程度満足してちゃいかんよ、ってことです。どうせやるなら28,500語ぐらいは目指しましょう

単語は覚えて損することはない、というのが僕の信条です(でも、コレいつ使う単語なのって思いはしますよモチロン)。


7.時事ネタは分からん(海外で今現在バズっている事象は知らん)

この動画の41分45秒ぐらいから1分ぐらい見てみてください(気に入ったら1分と言わず最後まで見ちゃってください)。

何の話をしていると思いますか?


答えはコレです。


ダイバーがサメのおなかをさすっているという内容の動画です。これについて喋っていたのです。

知らんがなそんなん(笑

正確に言えば、この動画自体は8年も前のものですが、いまだにコメントが寄せられるぐらいには有名なもののようです。

まさに「へぇ~」です。

サメが猫のようにおなかを触らしてくれるっていうお話でした。


8.その人の活舌が悪くて単純に発音が聞き取りづらい

これは僕らのせいではありません個性です。なので、こういう場合は素直にあきらめる方がいいかもしれません。

そうか、めちゃくちゃ長い時間を過ごせば理解できるようになるかもしれませんが、それは英語の攻略じゃなくて、その人の攻略になります。

うん。しゃーない。

ちなみに「悪気はない」って"No offence"だそうです。No offense, but I don't like it.みたいな使い方をします。なぜ、今、このフレーズを紹介したのかは、あなたのご想像にお任せします。

もとい、市販の教材についている音声は、大体がアメリカ英語が収録されています。

なので、僕らにとって最も耳なじみがあるのがアメリカ英語です。イギリスやオーストラリアの英語の音声にはそこまでなじみがないので、単純に聞き取りが難しく思えます。

TOEIC受験経験者であれば、同意してもらえると思うのですが、イギリス人やオーストラリア人スピーカーの問題はことさら難しいと感じるはずです。

ハッキリ言って「なんて言ってるかよくわからない

これに加えて、本人の話し方のが特徴的であれば難易度はさらに上がります。職場や学校でも「この人の話はよく分からん」っていう体験はありませんか?

この辺の話になってくると、僕らの努力でどうにかなるとも思えないのですがどうでしょう?


9.アメリカ人は音を崩しすぎ

これは賛成多数で可決しそうですね(!?

特に男性。ホントに滑らかに発音しすぎ! ヌルヌル音が流れてくるものだから「今の何!?」ってしょうちゅうなります。

この動画の15分20秒ぐらいから10秒ぐらい見てみてください(気に入ったら10秒と言わず最後まで見ちゃってください)。

YouTubeの字幕では”〔Music〕oh my God”です。

実際にはもっといろいろ喋ってますが、YouTube的には「音楽判定」に。

とはいえ、実際アメリカに行けばこういう音声に溢れかえっているはず。事前にリスニングの練習もなく行くと「さっぱり分からない」と思います。

留学した体験を、書籍やTwitterやYouTubeやらで沢山目にしますが、大体は「現地の人たちが何を言ってるのかさっぱり分からん」という感想が多いように思います。

ま、そりゃそうですよね。あえて意識して取り組まないと、この発音は理解できないです。

ちなみに僕はアメリカ英語の発音が一番好きです。深くて太く響く感じがたまらないのです。フェチといっても差し支えないですネ。


10.その人が単に早口なだけ

WPMという概念があります。Word Per Minutes、つまり1分で何語話しているか、というお話です。

例えば、Toeicのリスニングでは150~160語ぐらいの速さですが、ネイティブたちは160~200語ぐらいの速さで話すそうです。速っ!!

ということは、早口のネイティヴはこれを超えてくるわけです。早口のアメリカ人男性の英語は超絶高難易度です。音を崩すは速度も速いわで、めちゃ大変です。が、YouTube上ではさほどお目に(お耳に?)かかりません。

やっぱ動画撮影となると多少は加減しているのでしょうか??


11.話題に関する前提となる知識が無いか乏しい

パソコンについてよくわかってない人にGeforce RTX4090の性能のすばらしさを説明しても「ふ~ん」で終わります。

そういうことです(!!??

話題を理解するためには、まずGeforceって何? RTXって何? 4090ってどういうこと? という前提知識が必要です。

ザックリ解説すると、パソコンのパーツにはGPUというグラフィックを処理するものがあって、そのパーツの大手メーカーが販売しているブランドがGeforceで、グレードが上級であることを示すRTX(昔はGTX、GT、GTSとか色々あったのですが、現状はRTXだけになっちゃいました)、4090の40がパーツの世代を表し(つまり第4世代です)、90は最上級に位置することを示します(下位のモデルとして80、70、と数字が小さくなります)。

っていうのを知っているうえで見るのとでは、大きく理解力に差が出るはずでしょう。


12.感覚的には音ゲーのラスボスクラス

僕はGITADORAという音ゲーの影響をめちゃくちゃ受けています。初めてプレイしたのが高校2年の時で、大学生の時には、講義をさぼってはプレイしてました。超下手ですがとても楽しかったです。

ま、そんなことはいいとして、ネイティヴ英語の聞き取りはマヂで超むずいっていう覚悟を持って取り組まれた方が、自分を責めなくて済むし、精神衛生上好ましいと思います。

GITADORA的な表現言えば、9.97ぐらいを覚悟しといてください(最高で9.99です)。

以下でご紹介するのは、フルコンボ(ノーミス)の動画です。同じ人類とは思えないほどすごいと思います。英語と全然関係ないですが、ある技術を極限レベルまで高めると、こんなことができちゃうという人間ってすごいですよね。いや、ほんとに。




やっぱり英語は難しいなぁというのが率直な感想です。

難しからこそ挑戦に意味がありますし価値があると信じています。

だから、今日から(今日も)レッツネイティヴリスニング!!

ここまで読んでくれてありがとうございました。

よい英語ライフを。


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