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読書感想文もどき「西の魔女が死んだ」


「西の魔女が死んだ」梨木香歩著


過祭さんのnoteで知った「西の魔女が死んだ」を読みました。
児童文学ですが、むしろ大人が読んで、たくさん考えさせられる内容でした。

自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか

西の魔女が死んだ

4月、進学したり入社したり、転職、転勤と生きる場所がかわった方も多いです。あまり無理をしないで、シロクマなんだから北極に戻ろうくらいな気持ちが自分を守り大切にしていくためには重要です。

私が気にとめた個所は

死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら

西の魔女が死んだ

10代の初めのころまでは、死んだらどうなるのだろうと考えることがあり、死の恐怖がありました。しかしここ数年はそんなことを、考えたことなかったなあと、ちょっと子供のころの心に戻れた気がしました。


書評を読むと、じつに様々。人それぞれ、同じ本の感想も、人の数だけ違います。
あー面白かったなとか、どこがよいのか分からない、ここが嫌いとか、ここに感動したとか、他の方々の感想を読んで、自分の感想と比べたりと、読後も楽しめる作品でした。


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