小さなビジネスは局地戦で勝つ
こんにちは意味デザイナーのまさろんです。
ローカルビジネスのような小さなビジネスが大きな市場で勝負しようとしても、なかなかうまくいきません。
そこでこの記事では、小さなビジネスならば局地戦で勝負するのが最善の方法だ!という考え方をシェアしたいと思います。
この記事が役立つ人
個人商店などのローカルビジネスを経営している人
ローカルビジネスで成功したいと思っている人
大きな市場で失敗する原因
小さなビジネスが大きな市場で勝負しようとしても、なかなかうまくいかない理由は大きく分けて2つであると思うんです。
単純に競合が多い
経営資源が限られている
大きな市場には、すでに多くの競合企業が存在しています。なので新規参入者、あるいは小さな企業にとっては、なかなか顧客を獲得するのが難しいとされています。加えて小さなビジネスは、資金や人材などのリソースが限られているため、大規模なマーケティングや広告戦略を展開することが難しいんですよね。こういったことから、小さなビジネスでは大きな市場に身を置くことをおすすめしません。もちろん絶対に勝てる自身のある商品があれば別ですが。
局地戦で勝つ
ならばどうしたらいいのでしょうか?「ランチェスター戦略」という小さい会社でも活かせる戦略理論をご存知でしょうか?その中に局地戦を選べという趣旨の法則があります。
局地戦とは、極めて小さな、あるいは限定されたビジネス領域や地域を狙って自社の経営資源を注ぎ込むことです。局地戦となると競合が少ないため、顧客獲得のチャンスが広がる。あるいは、地域に密着することで、顧客との信頼関係を築きやすくなる、ということが言えます。
大きな市場で勝負したいという認識を変える考え方
小さな市場で勝負するための考え方に関する質問です。
1.
本当に大きな市場で勝ちたいのか?
大きな市場で勝ちたいというのは、あくまでも理想です。現実には、大きな市場には多くの競合が存在し、巨額の資金などを投入することのできない小さなビジネスにとって、勝ち抜くのは難しいという認識を持っておくのも悪くはありません。
2.
大きな市場で勝つために、犠牲にしてしまうものは?
大きな市場で勝つためには、競合他社と同じく大規模なマーケティングや広告戦略を展開する必要があります。そのためには、多くのお金や人材が必要になります。しかし、小さなビジネスは、それだけのリソースを用意することが難しいです。その投資に見合った効果が見込めるでしょうか?
3.
小さな市場で勝つ可能性はないか?
何度も言う通り大きな市場で勝つことは難しいです。しかし小さな市場で勝つことは可能です。小さな市場では、競合が少ないため、顧客獲得のチャンスが広がります。「タイのしっぽよりイワシの頭」ということです。
4.
小さな市場で勝つメリットを考えて?
大きな市場で勝つことは、大きな利益を得られることです。しかし、小さな市場で勝つことも、実は大きなメリットがあります。小さな市場はより細かな、あるいはパーソナライズされたニーズに応える場であります。そのためお客様との関係に濃さが生まれ、大きな市場では届きにくい欲求を満たせるようになります。
5.
あなたは、どんな企業になりたいのか?
そもそもだけど大きな市場で勝つ企業になりたいのか、それともある一定の強力な層に愛される企業になりたいのかをイメージしておく必要があります。それ次第で目指す場所が変わってくると思うので。
意味デザインワーク
意味デザインワークとは、あるテーマを深掘りし意味や価値の視点から設計していくアプローチです。以下5つのステップを踏んで、意味のあるデザインを生み出します。
現状の理解
理想の未来の描き出し
意味の探索
意味の具現化
意味の評価
意味デザインワークによる局地戦の生成
小さなビジネスが局地戦で勝つためには、以下のような意味デザインワークを行うと効果的です。ぜひやってみてください
現状の理解
まず、自社の現状をしっかりと理解する必要があります。
●自社の強み・弱みは?
●ターゲット層は?
年齢・性別・職業・居住地域・興味・関心・ライフスタイルなど
●競合環境は?理想の未来の描き出し
次に、理想の未来を描き出します。具体的には、自社がどのような企業になりたいのか、どのような社会に貢献したいのかを明確にします。より具体的に言えるような状態が理想的です。意味の探索
上で挙がった理想の未来を実現するために、どのような意味が重要なのかを探索します。具体的には、自社が提供する商品やサービスが、お客様や社会にどのような意味をもたらすのかを考えます。意味の具現化
探索した意味を活かした差別化としてターゲット市場を考えます。その意味はどんな人に喜ばれるでしょうか?意味の評価
実際に戦略や施策を実行し、その効果を評価します。具体的には、顧客の満足度や売上などの指標を用いて、効果を測定します。
以上、小さなビジネスが『ここなら勝てる』という市場を見つけるための考え方をお伝えしてきました。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!