仏教に学ぶ生き方、考え方「ちょっと損する」
数ある仏教書の中で立ち読みした誰かの本に書いてあったことです。
それは「布施とはどういうものか?」ということについて書かれていたように思います。
布施は「親切」という意味です。
親切には「物やお金が要らない」ものがあります。
例えば席を譲る、にこやかに接する、親切な声をかけるなどです。
でもそれ以外に「財施」もあります。
これはものやお金を「差し出す」ことです。
一般的には「お坊さんへのお布施」は財施にあたります。
ここで一般的には「いくらくらいお包みすればよいのか?」ということが問題になってきます。
実は相場は「あってないようなもの」なので、お寺のお坊さんや宗旨宗派によって、また地域によって大きな違いがあります。
でもあまり「大きな額」をお渡しするのはどうかと思っております。
かと言ってあまりにも少ないと、お坊さんの生活や「お寺の維持管理」ができません。
なので、「少なくてもいいですよ〜」とは申し上げにくいのです。
実際にはお葬式のときに着用する「七條袈裟(しちじょうげさ)や色衣(しきえ)」は「かなりの金額」がします。
なので正直に言うと「ちょっと頑張ってほしい」気持ちはあります。
かと言って無理して「借金してまで」などは止めてほしいのです。
布施はあくまで「自分のできる範囲」で行っていただきたいと思っております。
ということで結論としては、「ちょっと損したな〜」と思うくらいのお布施がいいのでは?と思っています。
なぜならちょっと「損したな〜」と思うくらいの金額を布施することによって、初めて「心の中の執着する気持ちと向き合うことができる」からです。
そしてそれを布施することによって、執着心を「手放す」練習になるのではないでしょうか?
☆今日の一句☆
損心(そんごころ)
手放しあれこれ
悩まない