仏教に学ぶ生き方、考え方「与える生き方」
皆さんは、誰かに何かを与えていますか?
ペットを飼っている人は餌を与えていますよね。
サラリーマンは家庭に給与を与えて(差し出して)います。
企業は新たな価値を社会に与えていますし、行政はサービスを与えています。
でもこれは目に見えるものですよね?
実は目には見えていないものを与えていることをご存知ですか?
例えば親は子どもに愛情を与えていますし、子どもは親に、幸せなひとときを与えています。
このように、与え続けることができる人を「ダナー」と言い、「旦那」の語源になったと言われています。
ここで大切なのは、目に見えるものだけでなくてもいいのです。むしろ目に見えないもの、お金のかからないものを与えることが大切なのです。
これを「無財の七施」(むざいのしちせ)と言ったりします。
この中には心を向ける「心施」とか、優しいまなざしで見る「眼施」、あと道や席を譲る「牀座施」(しょうざせ)が説かれています。
つまりお金があってもなくても、与えることはできるし、逆にお金があっても与えることができない人もいるのです。
あるのに与えずにもっともっとと求めている人を「餓鬼」(がき)と言ったりします。
さあ、あなたは旦那でしょうか?それとも餓鬼でしょうか?
それはそれぞれが自分の心に眼施をして見てみましょう。
☆今日の一句☆
与えよう
心と眼(まなこ)を
誰にでも