仏教に学ぶ生き方、考え方「お焼香」
クリスマスイブなのに、コテコテの仏教のお話です。
皆さん、「お焼香」ってどうしてするのかご存知ですか?
法事では必ずと言っていいほどすることですが、実は理由を知らない方も多いと思います。
某テレビ局の「永遠の五歳児」は、「仏様が香りを食べるため」と言って、偉い人に褒められていました。
でも私は仏様が香りを食べているところを見たことがありません。
ということはこの説は「方便」(ほうべん)なのかなと感じています。
(※方便とは衆生を真実に導くために使う嘘のことです。)
では本当の意味は何でしょう?
このことについて、ある宗教家が「これは香りのプレゼント」をするためですよ~とおっしゃっておりました。私もこの意見に賛成です。
人が亡くなったとき、実は何ひとつ極楽浄土に持っていくことはできないのです。
ならば必ず手放すものを、いつまでも「私のもの」にして苦しむより、手放して心を軽くしたほうがよいということになります。
これを促すために、皆さんにまずは「香りの布施」をしていただくのではないかと。
実は「お焼香」もそうですが、布施は「誰が、誰に、何を」プレゼントするのかを「気にしない」ことが大切なのです。
布施とは実のところ、「こだわりや欲を手放す練習」と言ってもいいでしょう。
☆今日の一句☆
お焼香
こだわり欲望
煙(けむ)となれ