仏教に学ぶ生き方、考え方「日常生活」
私たちは、いろいろな迷いや苦しみを抱えています。
でも一方で日々の生活も続けていかなければなりません。
実は仏教の修行で大切にされている一つに作務(さむ)がございます。
これは掃除、洗濯、炊事などの日常のいろいろな事を、一つ一つを丁寧に行う修行です。
よく作務衣を着てお掃除をされているお坊さんを見かけますよね?
あれは、日々の身の回りのことをしながら、実は心を見つめる修行をされているのです。
例えば掃除の時間は、自分の心の中にある迷いや悩みも、一緒に掃除をする時間でもあるわけです。
同様に食事の時間は、すべてのものをそのまま感謝していただくひとときでもあります。なので残すことなく、お皿もヘラできれいに拭うように食べるのです。
またその時には、数粒のご飯をお盆に残します。これを後で庭に置き、鳥に食べていただくことで、自然の動物への慈悲と感謝の心を表すのです。
そのように、日々の生活の中にも自分の心を見つめ直し、命への感謝の気持ちを大切にしていくことができます。
☆今日の一句☆
いるんだよ
一つ一つに
ほとけさま