プリントゴッコはいまいずこ
『私の年賀状づくりの変遷』の記事を書いて、かつて「プリントゴッコ」を使っていたことを思い出した。
それはちょうど小学生の頃だった。
プリントゴッコを使うのは実験をしているような面白さがあった。
印刷を実行する瞬間はうまくいくかドキドキとワクワクが詰まっていてとても楽しかったのを覚えている。
1990年代後半ごろは多くの年賀状がプリントゴッコで作られていたように思う。
でも今となってはプリントゴッコで作成した年賀状を全く見かけない。
一体どこにいってしまったのだろう。
気になって調べてみた。
そもそもプリントゴッコとは
理想科学工業が製造販売していた家庭用簡易孔版印刷機。
現在のようにパソコンとプリンターが家庭に普及していなかった1970年代に誕生したもの。
製版と印刷の工程を同じ機構に納めているためコンパクトだった。
その外観はホットサンドメーカーのような形だ。
印刷機にインクを乗せて紙を挟んでからフラッシュランプで光を当てると図柄のある部分にインクがついて手軽に印刷ができた。
プリントゴッコは1977年誕生
発売と同時に品切れが続出する大ヒット商品だった。
そのヒットはしばらく続き、発売20年となる1997年を前に累計出荷台数1,000万台を超えたそう。
プリントゴットの生産終了は2008年
プリントゴッコは既に生産終了していた。
1980〜1990年代には年賀状作りの定番となっていたが、2000年代に入ってパソコンや家庭用プリンターが普及すると一気に需要が低迷し、2008年に生産を終了した。
2012年には理想科学工業はプリントゴッコ事業から撤退している。
プリントゴッコを入手するには
生産終了しているので入手困難か…
と思いきや、2024年1月現在、Amazonや楽天などの通販やメルカリなどのフリマでも少しは流通しているようだ。
ただ、生産終了から10年以上経過していることや、中古の出品が多いことを考えると商品の状態は不明である。
なにかとレトロが流行る今日このごろ、復刻したら流行らないかなぁ。
あのアナログ感やワクワク感をもう一度味わってみたい。