スイス・フランの上昇は過去数週間でインフレ見通しに実質的な影響を及ぼすほど有意になったと、スイス国立銀行(中央銀行)のヨルダン総裁が述べた。
スイス中銀が直近で開いた昨年12月の政策会合と比べ、次回の四半期政策決定は為替の動きを考慮したものになるとヨルダン総裁は語った。フラン高は過去に見られた単なる名目的な上昇にとどまらなくなっているという。
ヨルダン氏は世界経済フォーラム(WEF)年次総会が開かれているダボスでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「いまや大きな違いは、スイス・フランが強くなったことだ。とりわけ昨年の最終週に大きく上昇した」と指摘。「これはすでに、一定の影響を及ぼしている。インフレ見通しは鈍化した」と続けた。