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買った本、読んだ本 2021年2月


2月はオーディオブックや和書が多くて冊数増えました。

買った本

ことり(小川洋子)
よつばと⑮を買うついでに日本から取り寄せ購入。どなたかのnoteで評を拝見して。

読んだ本・聴いた本

永遠の出口(森絵都)
東京困惑日記(原田宗典)
海の祭礼(吉村昭)
笑う子規(正岡子規・天野祐吉・南伸坊)
空からきた魚(アーサー・ビナード)
The End of October (Lawrence Wright) 🎧
光る大雪(小檜山博)
Dusk and Other Stories (James Salter)
Sometimes I Lie: A Novel (Alice Feeney) 🎧
10 Minutes 38 Seconds in Strange World (Elif Shafak)
Siddhartha (Hermann Hesse) 🎧
Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future (Ashlee Vance) 🎧
Cujo (Stephen King) 🎧

永遠の出口(森絵都)
小学校から大人になるまでの女の子の学校生活を描く。理不尽に怖い女の先生も出てきて、この手の先生まだおるんやろかと思った。213頁からの国東半島の両子寺のもみじの描写がすごい。見に行きたい。

東京困惑日記(原田宗典)
元気のないときに笑わせてくれ、と思って読んだけど原田さんのエッセイ独特のあの調子が、心身ともにしんどいときには逆に辛かった。一度に読もうとせず1話ずつ日をあけて読めばよかった。学生鞄の話には笑っちゃった。
DNF (Did Not Finish)

海の祭礼(吉村昭)
幕末、日本初の英会話教師となったラナルド・マクドナルドと、彼に生の英語を教わった通詞森山栄之助を中心に描かれる歴史小説。ラナルドは鎖国の日本に危険を冒してやって来たが、一年足らずでアメリカ船に載せられ日本から追い出されてしまう。滞在中は幽閉の身で日本の様子も見ること叶わず。それでも短い期間に森山栄之助ら通詞に英語を教え、その栄之助が後の開国の外交においてりっぱに通訳の大役を果たしたと知ったらさぞ喜んだことだろう。栄之助は大変な恩を感じ、ペリー来航チームにラナルドの消息を尋ねたという。ラナルドはアメリカ帰国後に日本滞在記を遺し、死後に出版された。天国で二人色んな話をしたかしら(泣ける)。
ところで、私の持ってる2012年版の文春文庫、スペリングを間違ってる。Ranald McDonaldではなくMacDonaldが正しい。

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笑う子規(正岡子規・天野祐吉・南伸坊)
同郷、しかも祖父を同じ結核で亡くしているので子規さんには並々ならぬ愛着があり…。春夏秋冬と季節ごとに1ページ1句の読みやすい1冊。南伸坊さんのイラストが楽しい。

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空からきた魚(アーサー・ビナード)
ごくたまに遭遇する「真に日本語のできるノン・ネイティブ・スピーカー・オブ・ジャパニーズ」。著者がその一人。しかしこの本を手に取るまで全くその名を存じ上げなかった。詩人として名を挙げたかったので、いわゆる「外タレ」活動はしてなかった、と。なるほど。そのへんのうっかりした日本人(いてて)より文章がうまいし言葉を知ってる。尊敬しちゃう。意地悪を言うと、エッセイごとに「枚挙にいとまがない」という表現が連続して出てくるのが目についた。やっぱり外国語だから、big word 覚えたらそればっかりつい使ってしまうということだろうか。かくいう私も似た意味の言葉は「おびただしい」くらいしか思いつかないが。

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The End of October (Lawrence Wright) 🎧 
2020年4月、ジャーナリストの著者も出版社も意図しなかったという絶妙なタイミングで出版されたパンデミック小説。致死率の高い「殺人ウィルス」があっという間に蔓延して人々が倒れていく様が生々しい。日本だったら自粛して出版時期を遅らせたかも…。 どうやったらこのパンデミックを乗り越えられるのか。興味津々で聴けた(ちょっと結末は、うーむ、自分ばかり良ければいいのかという疑問がのこる)。この本で、ウィルスが研究所から漏れた過去の実例を知った。武漢の件もなるほど疑う人がいるわけだ。2021年3月現在、未邦訳。

光る大雪(小檜山博)
わが母おすすめ作家のおすすめ本。著者の、開拓者だった父親の人生の記録。昔の人は十四や十五で結婚したというけれど、やっぱりまだ子供なわけで、いろいろ親が関わってくるのだな。著者の祖母に謀られて北海道まで連れて来られた母親は、極貧の苦労を強いられ子供を6人も産まされた。その人生を振り返った言葉に重みがある。「子供なんて一人もいらんかった。できればみんな堕ろしたかったさ」

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Dusk and Other Stories (James Salter)
短編集。著者は元アメリカ空軍パイロット、ハリウッド映画の脚本も書き、有名な作家とのことだが、なんだか相性悪くて最初の2、3篇と表題作だけ読んでやめた。DNF

Sometimes I Lie: A Novel (Alice Feeney) 🎧
邦題『ときどき私は嘘をつく』アリス・フィーニー著。図書館のオーディオブック。ナレーションのアクセントで舞台がイギリスとわかった。語り手の主人公は「昏睡状態。夫に愛されておらず、そして嘘をつく」。始めのうち主人公にはいらいらしたが、話が動き出してからは息をつかせぬというのか、散歩しながら料理しながら皿洗いながら、暇があったら聴いて一気に終わった。しかしこれはどんでん返しのやりすぎ。なんだかもやもやした。

10 Minutes 38 Seconds in Strange World (Elif Shafak)
邦題『レイラの最後の10分38秒』エリフ・シャファク著。noteで「絶賛」という記事を見かけ、期待して図書館で借りたKindle版。舞台はトルコ。主人公が死んで心臓は止まっても意識はまだ残っていて、完全に停止するまでの10分38秒の間に人生を振り返るという筋だけれども。もうちょっと楽しいこと思い出そうよ。子供が性的に虐待されるという話は個人的にだめなので途中でやめた。トルコやイスラム教徒の生活は興味深かったのに…
DNF

Siddhartha (Hermann Hesse) 🎧
Chripで良人が買ったオーディオブック。邦題『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ著。何これ瞑想本?ヘッセがインドでヒッピーみたいに影響受けて書いたのではと勘繰った(1922年に書かれた本)。ゴータマ・シッダールタといったらブッダのことでしょう?と混乱。これは小説で、主人公シッダールタと釈迦とは別人と分かるまで戸惑った。本の内容紹介を読んでから聴くべし、と自分を叱った。
Sinnerとかloveとか、キリスト教っぽくて違和感あった。シッダールタが家を出て旅立つときに、母親にキスする場面があって、インドでもそういう習慣があるのか、それともドイツ人のヘッセがうっかり書いちゃったのか、気になった。

Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future (Ashlee Vance) 🎧
今をときめくイーロン・マスクの人物伝。

Cujo (Stephen King) 🎧
親戚の子供が狂犬病さわぎに遭ったときに、ふと思い出して図書館で借りたオーディオブック。#4 狂犬病さわぎ - rabies scare - を書きました。


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