11月15日、Yahoo!のコラムニストを対象にした月間賞が発表され、僕が10月16日にアップした蝶野正洋さんのインタビュー「『とにかく怖かった』。今だからこそ蝶野正洋が明かすビンタの重圧」が選ばれました。
プロ野球の月間MVPのような賞で、ありがたい話、これまで数回受賞しているのですが、年間通してのMVP的な賞の一つも2019年にはいただきました。
形がない商品。
満足度が数値化されにくい商品。
そんな商品の最たるものである文章を売る仕事としては、こういった賞は本当に励みになります。
「賞なんて要らないよ。オレは、オレの価値観で良いと思う物を出してるだけ。人が評価する賞なんてものには一切興味がないね」
僕の中の広辞苑をひいてみると“アホ”の欄に「上記のようなことを宣うイキリのこと」と書いてありました。
賞は大切。
人が人を評価するのが世の中。そこでの評価を否定して、何を原動力に、前へ、上へと進むのか。
昨日はABCラジオ「高山トモヒロのオトナの部室」の収録日でした。
年間200組ほどインタビュー原稿を書いている僕の特性を活かした新コーナー「インタビュー一番搾り」という心ある企画をスタッフさんが作ってくださいました。
これからおそらくは月に一回ほどのペースで、その月に取材した約20組ほどの中で特に僕の心に残った話。原稿にはしなかったがすごかった話。そこで感じたプロのすごみ。
そういったものをいいオトナである、高山さん、そして、歌手・俳優・経営者のイルファさんと一緒にヤイヤイ言う。
自分で言うのもナニですが、これだけは絶対によそではないできません。
そして、希少性だけでなく、しっかりと妙味とゲラゲラ笑う面白さもある。よくできたコーナーだと手前味噌ながら心底思います。
週刊文春が報じた芸能人の不倫ネタをもとに「実はね、ここだけのウラ話がありまして…」。
そんな芸能コーナーとは明らかに違う。
自分がインタビューし、写真を撮り、それを自分の口で、商品になるレベルの面白さを必ず加味した上で話す。
これこそが、僕がやるべき真の芸能コーナーだと思っています。
21日の放送分で、今回収録したコーナーは放送される予定です。心ある方はお聴きくだされば幸いですし、芸能ニュースの新たな扉が開くサマに耳を傾けてみるのも、悪くないと思いますよ。
という文章を書きながら、連載取材の合間に弁当チャーハンと量り売り総菜136円分をかき込み、貧乏暇なしを五感で味わう47歳。