ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」内「人間だもの」・2024年5月9日分
●中西正男の懺悔
先日、先祖の墓の掃除に行きました。かなりの大仕事で頭に巻いていたタオルや短パンにすら塩が浮き上がるくらい汗もかきましたが、なんとも言えない爽快感。
そのまま車で帰路につく中、以前から気になっていた幹線道路沿いのラーメン店に立ち寄りました。
爽快感も手伝って、ラーメンと焼き飯、餃子のフルセットで1400円。かなりの高級ランチを満喫しつつ気になったのが店員さんの視線。チラチラとこちらの顔を見ている気がしました。
ふと壁に目をやると、3枚の色紙が飾ってありました。
全国区の芸人さん、人気ミュージシャン、そして最後の一枚は「ОはようAさひです」でおなじみの、否、おなじみだった七井貴行さん。
最初の二人だけなら「自分みたいなもんが…」と思い直すのでしょうが、最後の人も求められているということは…。
そんなことを考えながら食事を済ませ、何の見栄か、財布の中で比較的綺麗な千円札を選びながらレジに向かいました。
それまで接客をしてくださっていたホールの女性に加え、店長と思しき男性もレジに。そこで色紙を渡されるのかと思いきや、お金を払うと店長は厨房に戻っていきました。
スーパーコンピューター「富岳」並みに状況を精査しました。そうか、ズタボロの格好も相まって、食い逃げするんじゃないかと思われていただけだったんだ。
芸能人でもなんでもない人間が普通に会計を済ませただけ。それ以上でも以下でもないことが起こっただけですが、食べ過ぎ以上の胸やけとともに店を出ました。
だって、人間だもの。