お酒を飲んでません。
コロナ禍、緊急事態になり、禁酒まではしていませんが、ナチュラルにお酒を飲まなくなりました。
コロナ前は月25日はお酒を飲んでいましたが、この1カ月でお酒を飲んだ日は5回。しかも、家で缶ビールを少し飲んでみるというくらいの飲酒量でした。
そうなると、えらいもので、お酒を飲んでワーッとなっていた感覚を少しずつ忘れてきたりもしていて、何軒もハシゴをして、どんどん調子が出てくるような空気が遠い昔のようにも思います。
日ごろからお世話になっている方にいろいろなお店に連れていっていただき、ハシゴの末、おでんとビールで〆るためにうどん屋さんに行く。それって、どんな感覚だったかしらとふと考えていました。
うどん屋さんの店名は「百福」だったな。
よく考えたら、麺のお店だから、インスタントラーメンの生みの親・安藤百福さから店名を取られたのかな。
よく考えたら、百福という名前は大変福々しい名前だな。百の福が舞い込むようにと思ってつけられた名前なのかしら。
よく考えたら、とにかく“たくさん”という概念を表すのに、昔は「百」という言葉を使っていたのかしら。
よく考えたら、故事にも「百」という感じが使われたものが多いものな。
よく考えたら、昔は「百」で「もう、なんやわからんけど、とにかくたくさん!」という概念が示せていたのか。
よく考えたら、今は「百」の値打ちが下がったのか、感覚的インフレが起こったのか「百」では圧倒的感が出ないものな。
よく考えたら、そういうところにも、時代の移り変わりや、そこで生きている人の生々しい感覚が表れているのかもしれないな。
そんな思いが浮かんできました。
「酒を飲んでいないとアタマのまわりが良い」という感覚を味わいたい思いは強いが、そない現実が追い付いてきていないので背伸びをして、結果、つんのめる46歳。