ABCミュージックパラダイス
歴史ある番組が終わったり、新たな番組が始まったり。今週から関西のラジオでもあらゆる動きが起こっています。
その目玉の一つがABCラジオ「ABCミュージックパラダイス」の復活。
そして、僕が以前から「この人は面白い人」と言い続けてきた北村真平アナウンサーが水曜のパーソナリティーを務めます。
本来なら、北村アナウンサーのお相手は「ヤユヨ」のリコさんですが、リコさんが学業の都合で出られないということで、記念すべき初回から代打が登場しました。
浦川泰幸アナウンサー。
時空を超えて、代打でハンク・アーロンが出てくる。そんな生易しいものではありません。時空と、次元と、フィクションを超えて、ゾーマが出てくるようなものです。
身構えに身構えて、スクルト、フバーハ、バイキルトをかけていたであろう北村アナウンサーを嘲笑うように、大村崑ばりに眼鏡がズレる空気のゆらぎだけで「いてつくはどう」を繰り出す浦川アナウンサー。これはたまったもんではありません。
コロッセオで闘士やトラと戦わされるのも大概ですが、いきなりメトロイドが出てくるくらい対処法がありません。
ただ、見る側としては、これほど血沸き肉躍るマッチメイクはありません。番組Twitterにも書かせてもらいましたが「朝日放送随一の面白い人と、朝日放送随一の鬼舞辻無惨」。この興行のブッカーは天才です。
試合展開を聴いていて、改めて思うのは北村アナウンサーの能力値の高さ。
浦川アナウンサーがパーソナリティーを務める「ウラのウラまで浦川です」では狂気という妖刀で、全盛期のマーフィー岡田ばりに「見て、見て、見て!」と共演者、スタッフ、リスナー、関係者、世間、不条理、敵対勢力を浦川アナウンサーが薄切りにしていきます。
きゅうりをピーラーでそぎ切りにして「これだけ薄く切ったら、サンドイッチでも、ヨンドイッチでも、ゴドイッチでも、性格の不一致でも!」と盛り上げるのがマーフィー岡田さん。
「サンドイッチでも、ヨンドイッチでも、ゴドイッチでも、性格の不一致はゆるさない!」と「珍島物語」ばりに海を割るのが浦川アナウンサー。
そんな鬼舞辻無惨と範馬勇次郎のハイブリッドを前にしても、柳に雪折れなし。さすがの北村アナウンサー。ネコジャラシの要領で相手の力をいなすモンゴルマンです。
手に汗握る攻防に、山ほど書かないといけない原稿があるのに、キーボードを叩く手が止まりっぱなしです。。
深夜ラジオは受験勉強のお供。
そんな言葉を聞いたりもしましたが、今もし僕が受験生なら、僕の学歴は中学で終わっていたと思います。
しかし、よく考えたら、このゾーマ兼、メトロイド兼、鬼舞辻無惨兼、範馬勇次郎兼、天童よしみ兼、マーフィー岡田と明日はリングで対峙しないといけないのですね。
「Little Glee Monster」の「きっと大丈夫」をリクエストする47歳。