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ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」内「人間だもの」・2025年2月19日分
先週金曜、落語会に行きました。
前方真ん中の、非常に見やすい席だったんですが、斜め前に70代後半と思しきGGEが座っていました。
役者としてのスキルを全て失った笹野高史さん。そんなGGEが我が物顔で、大きな咳払いを繰り返しています。
休憩後、今一度、出囃子が鳴ったところでハンカチを取り出し、これまたすさまじい音量で鼻をかみだしました。
これはこれで腹が立つのが、鼻のかみ方が、お囃子の♪ぴーぴーぴぴぴに合わせて、♪フン、フン、フフフ。
セッションか。憂歌団気取りか!
渾身の演奏で疲れたのか、すぐさま眠りに落ちたGGE。周りのお客さんの集中力を削ぐには十分な寝息も立てています。
我慢ならず、僕も一回だけGGEばりの咳払いをしました。飛び起きるGGE。
咄嗟に「わしゃ、寝てへんで」という空気で落語の世界に入ろうとしますが、ちょうどその時の噺が、侍に体を一刀両断された男をコミカルに描く古典落語「胴切り」でした。
上半身と下半身が会話をし、別々の仕事場に行く。そんなぶっ飛んだ内容なので、GGEは全くついていけません。
ビー玉のような眼球で高座を眺めるGGE。それを横目に聞く落語は、ひと味も、ふた味も、増しますわなぁ。
だって、私、そんな人間だもの。