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岩本計介アナウンサー

昨日、ABCラジオ「金曜日のパパたち」に出演させてもらいました。

「モンスターエンジン」の西森洋一さんが新型コロナ禍の濃厚接触者になったということで、急遽、代打を僕が務めることになりました。

同番組のメインの出演者は西森さんと朝日放送の岩本計介アナウンサー。西森さんの代わりに僕が出るということは、岩本さんと僕が約2時間半の番組をやることになります。

岩本さんとは僕が2020年10月でABCテレビ「おはよう朝日です」を離れて以来のお仕事となりました。

合縁奇縁。

因果は巡るもの。

いろいろなことをこの上なく見せてもらった気がしました。

Twitterにも綴りましたが「感慨深い」の過積載。このワンワードでは表現しきれない感情を胸に朝日放送に向かいました。

西森さんの代わりをすると言っても、西森さんの亜種になるわけではないので、僕は僕の考える役割の果たし方を放送時間中、全うしたつもりです。

それが正解なのかどうか。

それは本人である僕自身にはひょっとしたら一番分からないのかもしれませんが、一つ、事実としてあったのは、他の自分の出演番組よりも、繰り返し、この放送をradikoで聴き直しました。

純粋に面白い。

自分の出演番組に対して言うのも間抜けかもしれませんが、何度も聴きたくなるくらい面白い2時間半だったとリスナーとしては感じました。

中でも、繰り返し、繰り返し、聞き直した箇所がありました。

ここは単なる面白さではなく、それこそ感慨深さが凝縮し結晶化している。そんな箇所でもあり、その煌めきを何度も体感したく、何度も聴き直していました。

リポーターの松本純さんが今どきのカプセルトイ(いわゆるガチャガチャ)を紹介してくださるコーナーで、岩本さんと僕が順番に箱の中からカプセルトイをひいて、中身を見ていくという流れでした。

どちらからひくのか。それを決めるために「黒ひげ危機一発」的に本体にピンを押し込んでいって当たったら上部のパーツが飛び上がるおもちゃで順番を決めました。

このおもちゃもカプセルトイで小さな本体の割によくできていて、差し込み口が10カ所以上あります。

生放送ですから、本題に入るまでのこのやり取りで時間を食うのはあまり得策ではない。ただ、ゲームですから運を天に任せるしかない。

そんな中で先に僕がさし込みました。無反応。ハズレです。

次は岩本さん。卵型の本体の上部が見事に吹き飛びました。

吹き飛び方があまりにもキレイだったこともあり、興奮気味に岩本さんがまくしたてます。

「おぉー!すごない?一発目で出た!」

さらに、間髪入れず言葉を継ぎます。

「これがやっぱり、なんやろな、生放送をやってる人間の強さやろな」

関西を代表する生番組「おはよう朝日です」を毎朝切り盛りしている重圧。その矜持。そういった思いも瞬間的に迸ったのかもしれませんが、このワードを聞いてこちらが黙っていては、わざわざ代打に呼んでいただいた値打ちがありません。

さらに間髪入れず、カウンターを入れました。

「ほんで(当たらなかったのは)逆に生放送からこぼれ落ちた人間の弱さやろな」

すぐさま岩本さんが返します。

「言うな!こぼれ落ちてへんわ!」

このやり取りができたことがダブルミーニング的に、否、ビリオンミーニング的に幾重にもうれしかったです。

人生、いろいろあるけど、捨てたもんじゃない。

もっと言うと、捨てたもんにするのか、捨てたもんにしないのか。これは自分が決めること。当たり前のことを強く再確認する場にもなりました。

すじ煮込みと人生の機微をアテにした酒が進み、カレーうどんでリセットする47歳。

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