男女問題研究の会
寄る年波には勝てないというか、妙に忙しないというか、ジムに行く機会が年々少なくなっていますが、今の頻度だと週に1~2回行くくらいになっています。
大学時代のように、それを職業のように体を鍛えているわけでもなく、単なる気分転換というか、薄~い趣味のような形でジムに通っています。
ただ、一応、ジムに行く時には「今日は腕を鍛えよう」「今日は下半身だ」などと決めて向かいます。
数日前、ジムに行った時、その日は胸のトレーニングと決めていました。
大胸筋を鍛えるチェストプレスのマシンに座り、意味もない錘の上げ下げを繰り返すわけですが、そんな時に妙に目に飛び込んでくるのがジムの至る所に置いてあるテレビです。
どこでトレーニングをしていても、なんとなく視線に入るように配置されていて、チェストプレスのマシンから見えるテレビには、その時、テレビ朝日「発進!ミライクリエイター」という特別番組が映っていました。
音声は切ってあるので、字幕サービスの文字を追いながらの視聴になるのですが、危険な紛争地でテロリストを更生に導こうと活動する29歳の男性。そして、世界から注目されているリサイクル最先端の街で指揮をとる24歳の女性CEO。世界に誇るべき若き二人が特集されていました。
それを見守り、意見を交わすメンバーは司会が「サンドウィッチマン」のお二人。パネラー的に演出家の宮本亜門さん、プロセーラーの白石康次郎さん、世界的モデルの冨永愛さんらが集ってらっしゃいます。
命がけで平和のために尽力する。リサイクルという今後の地球において避けられない部分を開拓する。
本当に素晴らしいことだと思います。20代でその志を持ち、しかも、既に具現化してらっしゃる。どこまでも素晴らしい話です。
それを見守るオトナたちも全員が時代の開拓者たちばかり。一言一言が重いし、若き有志との化学反応も非常にハイレベルで有意義なものばかりでした。
感銘を受けた視聴者の方も多かったと思います。そう感じる人が多いからこそ、わざわざ特番として放送するわけですし、とても意義深い番組内容だったと思います。
何かをやろうとするのに遅すぎることはない。僕も頑張ろうと思いました。心のパワーをもらう46歳。
…なんて、文章を書くようになったら、僕も終わりです。
先述したように、いろいろな意義を感じる方がいるのは分かるし、番組としても力作だったとは思います。そこを無下に否定するようなことは一切ありません。
ただ、僕は見ていて、非常に息苦しかった。今日を胸のトレーニング日と決めていても、その器具を離れたかった。否、その画面を目に入れたくなかった。
なぜ、そこまで息苦しいのか。
そこに出ているみんながキラキラしていたからです。
才能と意志、そして可能性に溢れる若者。
何かを成し遂げ、これ以上ない自分を獲得し、ゆるぎない城を確立したオトナたち。
そういった人たちが、意見をぶつけ合う。
誰もウソもついていないだろうし、本気で話しているのは分かります。
ただ、一人の視聴者として、それを見ていると、とても息苦しかった。
ここからは完全に僕の感想というか、ひねくれに則った私見ですが、世の中の99.99999%の人は才能にも可能性にも溢れていないし、何も成し遂げていないし、これ以上ない自分も獲得していないし、ゆるぎない城も確立していない。
僕も、こんな仕事になったし、良い年でもあるのでゆるぎない城くらいは確立したいが、なかなか難しい。
そんな状況で見るには、なかなかにつらい内容だったと僕は思いますし、あれを優雅にみられるのは画面に映っている以上に何かを成し遂げた人か、あまりそういうことを気にしない人か。どちらかだと僕は思います。
一言で言うと、実は、凄まじいまでに残酷な番組だったと一人の視聴者として感じました。
今晩はMBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」の有料配信イベントです。
SNSで、ラジオ本番で、あらゆる形で告知をしてきましたが、いよいよ本番です。
1800円ものお金をいただく。これは生半可なことではありません。
いつものラジオとは違うものをお渡しする。それしかこちらがやるべきことはありませんが、何をやることが“いつもと違うこと”になるのか。
いやらしい原語をそのまま言う。薬物の噂がある芸能人の実名を羅列する。メディアにはそぐわないような荒々しい言葉で話す。決して、そんなことが“いつもと違うこと”の正解ではないと僕は思っています。
今、お話ししたような自分が“本当に思っていること”を表皮を完全に取り除いてむき出しでお話しする。それこそが、本当の意味での“いつもと違うこと”だと捉えています。
その中に、いろいろと刺激的な事実やワードもあるかもしれませんが、あくまでもベースとなるのは、その心意気。
それを見せるために、心身を整え、毎日放送に向かおうと思います。
そして、そんな姿を1800円払って見ていただける方がいらっしゃいましたら、発信する側として、こんなにうれしいことはありません。
思いを湧出させる46歳。
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