
「リットン調査団」水野透さん
お笑いコンビ「リットン調査団」の水野透さんの拙連載インタビュー、先ほどからYahoo!トップに掲出されています。
原稿を僕の連載コーナーにアップしたのが午前9時32分。トップに掲出されたのが午前10時28分。掲出されるにしても、僕の経験上、連載コーナーにアップしてから数時間から半日ほど経ってのことが多いのですが、一時間弱での掲出は異例のスピードでした。
それほどまでにトピックスの選定委員の人の心を打ったというか、一にも二にも、水野さんの“ホンモノとしての凄み”に尽きると思います。
取材をしたのは今週火曜。取材場所となった吉本興業東京本社の一室に水野さんが入ってきて、少し斜めに構える独特の角度でイスに座り、ポツリポツリと質問に答えてらっしゃいました。
大きな声を出すわけでもなく、身振り手振りを交えて力説するわけでもない。でも、お話をうかがっている時から、頭の中でビッシビシと原稿ができていきます。
お笑いという正解のない世界で「自分がやりたいこと」という信念を貫く。貫き続ける。
イチローさんの「僕は天才じゃない」という言葉にも通じるかもしれませんが、蓄積に蓄積を重ねて見えるものがある。
そんな深さも含め、言葉の随所に散りばめられた真理を拾い集めていけば、自ずと力ある原稿になる。そんな確信が取材中から溢れるインタビューでもありました。
「バッファロー吾郎」のお二人やケンドーコバヤシさんらたくさんの後輩から水野さんが慕われる理由。それを本人に尋ねるというのはナンセンス極まりない話でもあるのですが、聞いてみると照れくさそうに言葉を紡がれました。
「ウケないことが分かっていても全力でやりたいことをやる。そこに先生、そして反面教師としての意味合いを見てくれたのかもしれませんね」
そして、ここまで芸人を続けられた要因についても思いを吐露していました。
「誰かが見ていてくれる。そこだと思います。手を抜かずにやっていたらですけど」
カルピスを煮詰めて昆布の佃煮でコーティングしたかのような旨味の塊。本当にやってきた人だけが持つ説得力。それを帯びた言葉の馬力を改めて感じる取材でもありました。
残り物でサッと昼ごはんを食べるのではなく、手を抜かず、残り物の肉と野菜くずでフォンを取りカレーに仕上げてみる47歳。
