人間だもの・2023年11月16日
ABCラジオ『ウラのウラまで浦川とす』。11月16日木曜放送分の『人間だもの』コーナーで話したことをこちらに綴っておきます。
メディアミックスの誤用に走り出してみる49歳。
●中西正男の懺悔
先日、長丁場の取材を終え、午後2時過ぎに行きつけの町中華に向かいました。
この時間でも珍しくほぼ満席。僕に続くようにお客さんも入ってきて、外には短い列までできています。
負荷のかかるお仕事だったので、ご褒美的に豚天定食のライスを100円追加で焼き飯に変えた豪華ランチを注文しました。
ぎゅうぎゅうの店内で少し余裕があるエリア。6人掛けテーブルに男性3人が座っています。
髭と髪が黒い“ヤング宮崎駿”。
基本男前だが、どこかバランスが違う“スプーンに映った伊勢谷友介”。
8辛くらいイキリスパイスをかけた“イケイケ呂布カルマ”。
見た目どおり、それぞれクリエイティブなお仕事をされているようで、食べ終わってからもフジテレビ「ボクらの時代」的世界観で語り合ってらっしゃいます。
いかにすれば自分らしく生きられるのか。
宮崎が音頭を取り、カルマが対案を提示し、伊勢谷がクールにポツリポツリ。
「自分らしく生きる前に、待ってる人のこと考え!『ボクらの時代』の前に『テレビ寺子屋』見て勉強せぇ!」
湧き上がる怒りのおかげで、多少筋張っていた豚天もウソみたいに嚙みちぎれます。
そんなこんなで僕のほうが早くお店を出たのですが、その席に案内された男性、顔面凶器・小沢仁さんにクリソツでした。
そのおっちゃんが3人をギロッとにらんだ瞬間、自分らしく生きているはずの3人の目が、アーティスティックスイミングのようにキレイにそろって泳ぎました。
持続可能がテーマのシンポジウムは持続不可能になりました。
ご褒美とは言え、焼き飯と揚げ物のセットは少し重かったかなと思っていましたが、瞬時に腹が軽くなりました。
だって、人間ってそんなもんだもの。