インモラル
今は著書の執筆で全ての“書く力”をそちらに注いでいます。
それでもなかなか事が進まない。今さらながら本を書くことの大変さを痛感しています。
一日は24時間。これは誰にとっても平等なことです。それをどう使うか。実は、そこが物事の、ひいては人生の形を大きく変える。そんな話を毎日噛みしめています。
きちんと向き合って、しっかり本を書かなければ。そのために、普段は2カ月ほど先までたまっている連載原稿を全て書き上げ、新しい連載取材も入れていない。
そうやって本にフル集中する環境を作っていますが、それは同時に「書き物での収入が入ってこない」ということでもあります。
一日でもその期間を短くし、いつも通りに連載を書きまくって、それ相応の収入を得る。その日々に戻らないとあっという間に家族そろって干上がります。
書かないと。
書くしかない。
少しでも早く本の日々を終わらせなければ。
ただ、そう思えば思うほど目がヨソに向きます。
税理士さんのところに資料を持っていく。
お世話になっている人の誕生日プレゼントを買いに行く。
見ないといけない映画を見る。
もっともらしい理由はいくつでも見つかります。それを理由に本から逃げる。それではダメです。でも、その隠れ蓑を着がち。今の僕の「中西正男あるある」をレイザーラモンRGさんが石井明美さんの「CHA-CHA-CHA」に乗せて歌ってくれるなら「理由作りがち」一択でしょう。
そんな中、たまたまホテルの部屋にあるようなT字カミソリをたくさんもらいました。
そして、たまたまYouTubeでとあるラジオ番組を聞いていたら、いわゆる下腹部のボールの部分がかゆくなった時はアンダーヘアを剃ると風通しが良くなるからか、スッと治っていく。そんな話が出ていました。
猛暑の中、もともと僕はそのボールの部分が人より大きいと言われてきました。
やれ八朔だ、ザボンだ、晩白柚だ、一口では頬張れないので4ポーションにカットする岩ガキだ、フェレットだ、海水浴場のブイだとか。あらゆる表現をいただいてきました。
それが災いしたのか、この猛暑と圧倒的質量があいまって、最近、特にムレがひどいのか、かゆみが強くなってきた。そんな中の大量カミソリとYouTube。これはもう、やるっきゃない。
本の原稿をひとまずおいておく。その理由がまた一つできました。
電動ひげそりをバリカン部分をうまく使って茂みをおおよそ伐採し、ほぼほぼ更地にしてから風呂場にカミソリを持ち込んで仕上げる。
人生初の経験でしたが、思いの外、うまいことツルツルになりました。
なんだか妙なチクチク感はありますが、パンティーの中がいつもより明らかにスース―しています。
風通しの良い会社。
冷蔵庫の収納は7割まで。
とにかく涼しい中西
そんなワードが浮かんではゴミ箱に捨てられつつ何日か経ちましたが、僕の感覚的には明らかにかゆみが少なくなっている。個人の感想ながら効果を感じています。
本からの逃げが生んだ流れながら、明確なメリットはありました。
一つ身体的進歩があったから、なんでしょう、スッと心が軽くなりました。そして、気づけば、たまっていた書籍の原稿と向き合っていました。そして、その余波で久々にnoteを書いています。
インモラル。
ここ数日のあらゆる流れを取り込んで、なんとなくの語感だけでタイトルをつける47歳。