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おはよう朝日土曜日です
ABCテレビ「おはよう朝日土曜日です」を見ていると、ニュースコーナーで中国の「マッチョ火鍋」なるものの映像が流れていました。
マッチョの男性店員さんが上半身裸で、エプロンとマスクだけをつけて接客するというものでした。
「何をバカなことやってんだ」
みたいなことが、視聴者が思う最大公約数なのかもしれません。
ただ、良い悪いはともかく、私はこういうところで、ほぼ確実に最大公約数からは離れたところに目がいきます。
マッチョが鍋に投入している羊肉?が冷凍物なのか、まだ凍っているようで、一枚一枚剥がれにくい。箸で入れようとしているが、ドチャッと塊みたいに皿から持ち上がってしまう。
筋肉の前に、肉にこだわれや!!!
あと、これは日本のマッチョを売りにした商売にもあるあるの話ですが、マッチョと言いいつつ、本当に仕上がったボディービルダーみたいな人は一部で、あとは単に細くて筋張っている人か、太って肉付きが良い人が少し鍛えたか鍛えてないかくらいの人がタンクトップを着てそれらしくしているだけ。
本物のマッチョから出てくる松茸の香りのおかげで、なんとなく松茸っぽく思えている松茸ご飯の嵩ましのエリンギやシメジが、どんな感情で、カメラの前でマッチョポーズ決めとんねん!!!
そんな爽やかな感情が出てくるのが、僕の現実です。
他にも、派手な衣装と派手なメガネでピエロを演じている北村真平アナウンサーが、さあ、今からコメントを言うぞ!というところで画面が次の商品紹介に移り、コメントを奪われ、声を切られ、本物のピエロになっているサマを、フレッシュスムージーよろしく一気飲みし、伸びやかな朝を迎えております。
そんな精神構造の僕としては、無意識のうちに、あらゆる矛盾点を探す。アラを見つける。それが、ナチュラルな趣味になっています。
そして、それこそがラジオでしゃべる時のエナジーの泉にもなっているのですが、その観点のセンサーを高出力で働かせても、アラが見えない人に出会いました。
ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」木曜日でご一緒させていただいている塩田えみさんです。
アラというのは、ゴージャスに見せかけているが服に食べこぼしがついていたり、500万円かけて全身脱毛したことを自慢しているが鼻毛が出ていたり、そういう「何かしらの無理」と相性が良いものですが、塩田さんにはそういった温床が本当に見受けられない。
全てが本物であり、全て地に足がついていて、何もかもがチャチくないのです。
もちろん、髪の毛をツヤツヤに手入れしていることが逆に痛々しいなどの低空ドロップキックは飛ばしますが、本当のところ、つけ入るスキがない。
僕なんかが僭越の極みですが、知識豊富で、勉強家で、明るくて、達者な方です。
実は、これらの領域はアラが生育しやすい見栄張りポイントでもありますが、それらが全て本物であり、無理がないので、アラが生まれない。
偉そうな話ながら、今週の放送で「ポジティブの種はあらゆるところに落ちている」と塩田さんに絡めてお話をさせていただきました。
我が言葉ながら、本当にその通りだし、まさに塩田えみという大樹の根元で、今日もポジティブの種を拾わせてもらいました。
最大公約数に与することが安定ではない。
真の安定とは、本物であるということ。
そんなことを強く思いました。
そして、もう一つ、今朝の「おはよう朝日土曜日」から。
リモートでのサファリツアーを紹介する中、バッファローの強さを力強く解説する「女と男」市川さんの姿がありました。
市川さんが、大きく、強く、まっすぐなバッファローの解説をする。
それを見てニヤニヤが止まらない。
そんな非最大公約数の自分も、誇らしくもあります。
そんなこんなの46歳。