子ども虐待防止索イベントin東京 2019を視聴した感想

人生で初めて子ども虐待防止策イベントを視聴した。

この動画は今一生という、弱い立場にいる子どもをテーマに取り扱う作家さんのイベント動画だ。

イベントは、毒親サバイバー、虐待されてきた当事者の人達が、虐待してきた親への手紙を朗読するところから始まる。

これは、もう聞いていてとても辛い。僕のぼんやりと持ってい虐待のイメージを大きく越えていた。死んでいてもおかしくなかったんじゃないだろうか、自分がやれていたらどうなっていただろうかと、色々な思いご駆け巡り、胸に重たい鉛が沈んだような気持ちになった。

3人の当事者の人達の朗読は時間にして30分程だったが、あっという間だった。
虐待されてきたことを自覚し、それを親に宛てた手紙にするというのはとても辛かったんじゃないだろうか。

子どもは虐待のされているのに、当事者が責められ、誰も助けてくれない状況というのは、こんなものなのか、と言葉にできない気持ちになる。

この当事者の手紙だけでも、かなりきつかったが、
聞けてよかったと思う。

当事者からの手紙の次は、今一生さんの日本の虐待防止策の現状と課題の話だった。

国の作った児童相談所が、事が起こってから対応するもので、虐待の減少に繋がっておらず、金もかけられていないことがわかった。
また、これが言わば対象療法的なもので、虐待を減らす環境づくりには役立っていないことを知り、虐待防止には新たな仕組みが必要だと知った。

聞いていてとても説得力があった。当事者の声を聞き、マクロな視点で見ると、何が問題でどれほど深刻なのか、頭に入ってくる。

一番驚きだったのは、親権の強さだった。日本の民法は制度疲労を起こしていて、子どもは親の奴隷だというのは、論理的にはわかった気になったが、すぐには受け入れられなかった。

それは僕が自分が子どもだった頃は、親の言うことを聞くのは当然だと思っていたからだ。
それは、教師もそういう風に言うし、世間的に当たり前で、従わないのは悪いことだと教えられ、どうして?と聞くのも空気として憚られていた中で育ってきたからだと今では思う。

今一生さんの話は、今の制度自体がいかに子どもの人格形成をないがしろにしているかがわかりやすく、伝わる。

今一生さんの話が終わると、イベントの最後に自由な、話題を特に決めない、子ども虐待防止策について話し合われた。

区議会の人や、当事者のリアルの声は本当に様々な視点から、語られ、一回視聴したたけでは消化しきれないくらい、濃いものだった。

このイベントは内容がとても濃いもので、これまで自分が無関心だったものに気づきを与えてくれた。

まだ、飲み込みきれていないので、時間を作ってこの動画をもう一度、観てみようと思う。

まだ、書ききれていないことはあるがこの辺にしておこう。あまり言語化できないから。

日本のリアルを知り、生きづらくない社会をつくるために、日本中の人に観てほしい動画だ。

小さい金額だけど、今一生さんがスタッフと共につくる11月1日の沖縄イベントに寄付させていただいきました。

動画の下に、イベントのリンクを貼っておきます。興味のある人はぜひ、ご覧ください。

http://con-isshow.blogspot.com/2020/08/zenkoku-kifu2020.html?m=1

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