仁和寺・御室八十八所霊場を巡る

画像1 JR花園駅で降り妙心寺・仁和寺を経由して、仁和寺の裏山の「成就山・御室八十八所霊場」を巡ります。調べてみると、かつては四国八十八所の巡拝が難しかったので、文政10年(1827年)に各所のお砂を持ち帰って埋め、その上にお堂を立てたのが始まりだそうです。
画像2 2時間・3㎞のコースには、一番札所から順にお堂が建てられ、それぞれのお寺のご本尊(薬師如来・千手観音・阿弥陀如来など)が私たちを迎えてくれます。最後に御室八十八所結願所が最終地点になっています。
画像3 京都市内がよく見える風景のよい場所で昼食、ここと結願所では、石像の大きな弘法大師(空海)が私たちを迎えてくれます。
画像4 成就山の山頂付近も京都市内の風景がよく見渡せる場所ですが、ここにもお堂が立っています。それにしても、結願所を入れて八十八ものお堂が延々と並んでいるのには驚きます。
画像5 山中はミツバツツジが終わり、モチツツジの開花が始まった時期なので、あまり目立った花は見られませんが、それでも様々な植物に出会います。
画像6 これはウラジロの新芽が立ち上がった光景です。新芽が出て2枚の葉が展開しています。そして、翌年の春にもまた、葉っぱが同様の展開をします。ウラジロは、正月の飾り物に利用される縁起の良い植物としてよく知られています。今年もこの珍しい光景に出会うことができました。
画像7 下山してから道路を歩いていると、ピンクのシャクナゲが満開、そしてその下にモッコウバラが黄色い花をつけています。モッコウは木香と書きますが、白花のほうが匂いがよいと、花に詳しい同行の人の話でした。
画像8 成就山を下山して、次の目標の山・双ヶ岡(ならびがおか)に登ります。低い山なので、名前が「岡」となっていますが低山の山で、吉田兼好が遁世したことで知られています。頂上に着くとツブラジイの黄色い花に出会います。シイノキの仲間で高木です。岐阜の金華山に多く生えていて、「金華」の名前の根拠になったと聞いたことがあります。
画像9 そして、クロバイの花に出会います。花のことに詳しい同行の人は、ハイノキと同定しました。いずれもハイノキ科なのですが、どちらが正しいかわかりませんので、ハイノキの仲間ということにしておきましょう・・・。

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