東近江トレイル・箕作山コースを歩く

画像1 久しぶりに東近江トレイル・箕作山コースを歩きます。近江鉄道八日市駅で合流し、合計3人で太郎坊宮・瓦屋禅寺・箕作城址跡などを経由して、五個荘山本の貴船神社へ下山するコースです。平日の8時30分なので通勤・通学時間帯を過ぎていて、八日市駅は人の姿がまばらです。
画像2 歩き始めるとすぐに、清水川にたどり着きます。ここは、かつては川奉行が管理していた川だそうです。近くには御代参街道と八風街道の交差する場所もありますが、今日の目的は、箕作山トレイルコース踏査なので、立ち寄りは次の機会に持ち越しです。
画像3 近江鉄道の線路を渡るとすぐに、この碑が建っています。道路より少し高い場所にあり、樹木で覆われているので、すぐそばまで見学に行きます。八日市地区は大正時代以降に飛行場のある街として栄えましたが、これは、当時のパイロットのパイオニア・荻田常三郎さんを顕彰する碑です。
画像4 登り始めるとすぐに東近江トレイルの地図看板が立っています。この看板は、箕作山に8本、繖山に7本、合計で15本が立てられています。東近江トレイル実行委員会が設置したものです。
画像5 そして、このコナラの巨木です。東近江市には、30本ほどの保護樹木が指定されていますが、その一本です。看板の説明文から計算すると樹齢約165年になります。ナラ・カシ類はカシノナガキクイムシによる被害で枯れる(ナラ枯れ)ことが多く、これほど長寿のコナラは見たことがあありません。
画像6 延命公園を通過して登って行くと展望台があり、鈴鹿の山々がよく見えます。そして、この構造物に山々の名前が書かれています。今日は少し曇っていますが、山々を確認します。
画像7 更に登って行くと、ヒヨドリ草の群生に出会います。そろそろ終盤ですが、もう少しの期間、楽しめそうです。
画像8 少し寄り道をして、この巨大な岩のある場所に立ち寄ります。ここは、ロッククライミングの練習場になっているという話を聞いたことがあります。この岩石は湖東流紋岩です。地質学会が都道府県の石を指定していますが、これは滋賀県の石とされています。山中には、巨大な岩がゴロゴロしています。
画像9 車道の坂道を登って行くと、太郎坊宮と瓦屋禅寺の分かれ道の三叉路に至ります。私達は、左に折れて太郎坊宮を目指します。
画像10 太郎坊宮の鳥居にたどり着きます。
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画像12 長い石段を登って行きます。
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画像14 夫婦岩を通過します。この場所に、湖東流紋岩の説明板があります。本殿に参拝してから、登ってきた階段を竜神舎まで下り、本格的な山道に入っていきます。
画像15 本殿前で、この赤い実がついた木に出会いますが、今回も樹木名が同定できません。
画像16 少し寄り道する形になるのですが、赤神山に到着です。ここからの景色は絶景です。今日は雲で比叡山は見えませんが、瓶割山・雪野山などがよく見えます。少し裏に回ると紅葉の時期にはジュウタンを敷いたような景色に出会えますが、時期的にもう少し早いようです。
画像17 ところどころに、秋の七草・ハギ(萩)が咲いていて、ホッと一息つきます。
画像18 更に登って行ってから、瓦屋禅寺に向かって少し下山して行くと、西澤真蔵さんを顕彰するこの碑に出会います。この方は愛知県豊田市付近の矢作川からの、枝下用水事業に貢献された人だそうで、碑は愛知県の方向に向かって建てられているそうです。旧八木荘村(現・愛荘町)出身の豪商だった方だそうです。
画像19 少し下って瓦屋禅寺に参拝します。屋根はヨシ葺きですが、一年ほど前に葺き替えが行われました。経堂なども見学して、西澤さんの碑の前で昼食をとります。
画像20 六地蔵にも参拝です。
画像21 昼食後、来た道を戻っていきます。そして、箕作山山頂に立ち寄ります。少し古びた眺望案内図で、遠望の景色を確認します。
画像22 またまた引き返して、ウラジロが群生する場所を通って下山し、腰越峠まで下りてから箕作城をめがけて登って行きます。ここの下りと上りは、今日一番の難所です。箕作山コースは、本来ルートから足を延ばして立ち寄る赤神山・瓦屋禅寺・箕作山の三か所がコース設定されているのが特徴です。
画像23 最後の急な坂を苦労して登ってきて箕作城址跡に着きます。ここからは、荒神山・和田山・繖山・佐生城址のある猪子山・琵琶湖に浮かぶた多景島などが見えます。あたりを見学していると、麓を新幹線が通過していきます。
画像24 城跡を後にして、40分ほどかけてゆっくりと貴船神社へ下山し、箕作山コースの踏査を終了します。下山の時間は14時、8時40分に出発して5時間余りの山歩き、ユックリユックリ歩いて予定した時間どおり無事に下山です。麓をバス停に向かって歩いて行くと、この花が咲いています。季節外れの桜ですが、この場所には春に河津桜が咲くので、たぶんその桜でしょう・・・。幸運な出会いです。
画像25 そしてこの花にも出会います。検索してみるとヤブマメ(薮豆)と出ました。社寺・城址・景色・植物などを見学・鑑賞しての山歩きを終えて、五個荘山本のバス停に向かいます。バスに乗って帰路につき、帰ってみると歩数は18,000歩、全員無事に帰還して大満足の山歩きでした。今度はタカノツメ(鷹の爪)の黄葉の時期に、繖山コースを歩こうかな・・・。

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